【詩】いちごみるく
甘い香りはあなたを笑顔にさせる
優しくて可愛くてほんとに良い子
体にはいちごみるくが流れているのよと言ったら信じてもらえたそ自分
いちごもみるくも流れていません。
毎日いちご50粒、みるく800cc、砂糖大さじ30、練乳大さじ10
必死で作ってあなたにあげている
本当は、身体の中心に黒い塊があって
それが生み出した
マグマみたいな血しか流れていない
可愛くて甘い香りなんかしない
あなたの笑顔が見たいから
必死に作っているんだよ
あなたが好き
手首にある赤いバーコード
それに手をかざした瞬間ほんとのことがわかって
あなたを壊してしまうかも
ピッて鳴ったら終わりの合図
いちごみるくは忽ちドロドロしていって
赤黒い血に変わるでしょう
そんな自分を知られてしまうのが恐ろしくて
あなたを壊してしまうのが恐ろしくて
今日もいちごみるくを作っている
気づかないで おねがいだから
可愛くいるから 笑顔にするから
気づかないで
していただけると嬉しいです。ぜひよろしくお願いします。