名塚かずや(しらすななかず)

昔演劇をやってて、何かしたい気持ちに最近なってる。

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記事一覧

しあわせ学級崩壊 「リーディング短編集#1B」 を聴いた話。

しあわせ学級崩壊の「リーディング短編集 #1 B 音楽から書き下ろす、ゲスト劇作家による短編集」を購入した。同劇団の過去の作品は「終息点」「幸福な家族のための十五楽章…

2021年の振り返り

2021年が終わる。 どうせなら今年触れた作品についてまとめてみようと思い、書き出してみる。正直漏れている作品もあると思うけど、それは本当に申し訳ない。 舞台作品は観…

これ1ヶ月前に書いてたんだぜ

【1ヶ月前の下書き】 ・酒を減らそうかと思う。 ・いや、減らせよって話なんだけど。 ・飲まない方が翌日体調が良い。あと、飲むとその日の活動限界が縮む。 ・じゃあ…

つらつらつらと雑記

・最近、仕事が完全に忙しい時期に入ってしまってうまく生活とのバランスが取れていない感がある。そうすると休みにプライベートを取り戻そうと妙な焦りを覚えてしまう訳だ…

【感想】「サマーフィルムにのって」を観て|あるべき姿なんて存在しない

チネ・ラヴィータで「サマーフィルムにのって」を観てきた。のんびりこいていたらいつの間にか終映間近だったので、ちょっと焦った。 脚本はロロの三浦さんということで、…

最近のこと|観たものについて(舞台)

インプットとアウトプットのバランスを良くしないと大ゴケするということは、流石に27年の人生の中で学んでいるつもりだ。悔しいのはそのアクセルの踏み方が極端になってし…

自己紹介|いまさら自分を振り返る

長い間SNSをやっていると、自分がどういう存在なのか改めて言葉にする機会を作ることが難しい。僕について言えば今現在、精力的に演劇活動を行っているわけでもないので公…

アルコール生活、二日目。

一週間が終わって、ぱあっと酒でも飲むかとウキウキして酒屋で買い物を終えてから翌朝稽古と気が付いた。深酒できないじゃんね。 本当に、いつから僕の人生には酒が必要に…

多分ぼくに日記は書けない

文字を書かねばと思って書いてみる。 私は、日記を書くということにきっと憧れている。自分には日常を切り取ることが不可能であるという自覚があるから憧れに留まっている…

【台本】夜がとなりを歩いていて

「夜がとなりを歩いていて」 作:白砂名一 ○登場人物 沖田一太(28)…事務職。四級社員。 水元美澄(25)…沖田と同じ部署の三級社員。 藤井明就(27)…営業職の四級社…

【台本】うたかたのしとね

「うたかたのしとね」 作:白砂名一 ○登場人物 河北 陸生(73)…車椅子に座る男。 吉野 冬湖(18)…車椅子を押す女。或いは死神。 湖岸。冷え冷えとした秋の夕陽が…

「方丈の海」を観てきた。【感想】

タイトルの通り、せんだい演劇工房10-BOXで「方丈の海」を観てきた。 とても良い時間を過ごせたので、久しぶりに感じたことを書いてみようと思う。ネタバレばかりなのでこ…

【掌編】オレンジ

 「本当は、全部夢なんじゃないかって思うの」  赤色じみた陽射しの射す図書室。訪れもしない客を待っている、ふたりぼっちの放課後。何処からか取ってきた色褪せた本を…

【台本】せめてものせのびを

「せめてものせのびを」 作 白砂名一  ○登場人物 安孫子由宇(22) …大学院生 向田正木(24)…社会人。 ある朝。 仙台市青葉区立町にある向田のアパート。 部屋の…

おばんです

文章を書く、ということを何年もちゃんとしていない。一時期は当たり前にルーズリーフなりWordなりに向かい合っていたのに。高校、大学、社会人と進むにしたがってまとまり…

しあわせ学級崩壊 「リーディング短編集#1B」 を聴いた話。

しあわせ学級崩壊 「リーディング短編集#1B」 を聴いた話。

しあわせ学級崩壊の「リーディング短編集 #1 B 音楽から書き下ろす、ゲスト劇作家による短編集」を購入した。同劇団の過去の作品は「終息点」「幸福な家族のための十五楽章」を配信で観劇している(感想記事あり)。
観劇した「終息点」の内容に衝撃を受けたこともあり、同劇団の新作の上演を楽しみにしていた一方、自分が仙台に住んでいるという事実はどうしようもなく、今回も公演配信がされないかなぁと密かに期待してし

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2021年の振り返り

2021年の振り返り

2021年が終わる。
どうせなら今年触れた作品についてまとめてみようと思い、書き出してみる。正直漏れている作品もあると思うけど、それは本当に申し訳ない。
舞台作品は観たものをなるべく全部、映画は感銘を受けたものを挙げていきたいと思う。

○舞台作品2月
・弐十壱鶴堂『どるヲバ! ~50歳でアイドルはじめました~』
3月
・方丈の海2021プロジェクト 『方丈の海』
5月
・劇団La Binnac

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これ1ヶ月前に書いてたんだぜ

これ1ヶ月前に書いてたんだぜ

【1ヶ月前の下書き】

・酒を減らそうかと思う。

・いや、減らせよって話なんだけど。

・飲まない方が翌日体調が良い。あと、飲むとその日の活動限界が縮む。

・じゃあなんで飲んでるのかというと、まず単に酔っている感覚が好きだから。
あとは、判断基準のハードルが下がるので、何かを書いてる時に止まりづらい感覚がある。ただ、それを言い訳に平日飲みまくるのは本当に良くない。生活リズムに無理が生じている実

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つらつらつらと雑記

つらつらつらと雑記

・最近、仕事が完全に忙しい時期に入ってしまってうまく生活とのバランスが取れていない感がある。そうすると休みにプライベートを取り戻そうと妙な焦りを覚えてしまう訳だが、これをやめてしまいたいと言うのが最近の悩み。精神衛生上に本当に良くないし、焦ってなにかをして上手く行くなら僕の人生もっと順風満帆だったと思う。

・そう考えると今回の土日はわりとゆったりと休みを過ごせていた。土曜は「サマーフィルムにのっ

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【感想】「サマーフィルムにのって」を観て|あるべき姿なんて存在しない

【感想】「サマーフィルムにのって」を観て|あるべき姿なんて存在しない

チネ・ラヴィータで「サマーフィルムにのって」を観てきた。のんびりこいていたらいつの間にか終映間近だったので、ちょっと焦った。
脚本はロロの三浦さんということで、「あ、あのかねがねお話を聞いていたロロの!」とずっと摂取する機会を伺っていた。実は私、普段の性格とは真逆なんですがスポコン系以外の青春ものについて特攻を載せられている節があって。あの頃手に入らなかった青春を取り戻そうとしてるんですかね私。

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最近のこと|観たものについて(舞台)

最近のこと|観たものについて(舞台)

インプットとアウトプットのバランスを良くしないと大ゴケするということは、流石に27年の人生の中で学んでいるつもりだ。悔しいのはそのアクセルの踏み方が極端になってしまう癖を直せていないことだ。
とりあえず今はインプットに力を入れている。好きなもの、面白そうなものを摂取してしあわせの係数を高めていきたい。

○しあわせ学級崩壊 「終息点」

配信映像で観劇。まず驚いたのが映像のクオリティで、これ絶対2

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自己紹介|いまさら自分を振り返る

自己紹介|いまさら自分を振り返る

長い間SNSをやっていると、自分がどういう存在なのか改めて言葉にする機会を作ることが難しい。僕について言えば今現在、精力的に演劇活動を行っているわけでもないので公演ごとの挨拶だったりとかもない。
べつに、改めて自分の輪郭を確かめる必要もないのだけれど。最近は新しく人と出会うことも増えてきた。語るべきことは多くはないけど、概観だけでも表示しておいた方が良いかもと思い置いていくことにします。順次更新予

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アルコール生活、二日目。

アルコール生活、二日目。

一週間が終わって、ぱあっと酒でも飲むかとウキウキして酒屋で買い物を終えてから翌朝稽古と気が付いた。深酒できないじゃんね。
本当に、いつから僕の人生には酒が必要になってしまったんだろうか。高校まで僕はどうやって自分の心を調整していたんだろう。酒がある人生に生まれてよかった。言い過ぎかもしれない。

・るろ剣を見に行くか問題
何故かわからないのだけど、今になってるろ剣熱が再来している。まあ某アプリで1

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多分ぼくに日記は書けない

多分ぼくに日記は書けない

文字を書かねばと思って書いてみる。

私は、日記を書くということにきっと憧れている。自分には日常を切り取ることが不可能であるという自覚があるから憧れに留まっているけれども。
自分でルールを決めてそれに従うことが不得手です。継続力もない。仕事以外で得られる1日のエピソード量も足りないし。日記を書かない言い訳であればすぐに文字を埋められる。それじゃあダメじゃん、春風亭昇太です。

ということで、本当に

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【台本】夜がとなりを歩いていて

【台本】夜がとなりを歩いていて

「夜がとなりを歩いていて」
作:白砂名一

○登場人物
沖田一太(28)…事務職。四級社員。
水元美澄(25)…沖田と同じ部署の三級社員。
藤井明就(27)…営業職の四級社員。沖田と同期で大学が同じゼミ。
御手洗隆(26)…店員。

焼き鳥が評判の和食居酒屋。
からんからと扉を開ける音がして、明転。
沖田一太と水元美澄が外に面したテーブルを挟んで座っている。
もも塩、ささみ、つくねの皿が既に並んで

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【台本】うたかたのしとね

【台本】うたかたのしとね

「うたかたのしとね」
作:白砂名一

○登場人物
河北 陸生(73)…車椅子に座る男。
吉野 冬湖(18)…車椅子を押す女。或いは死神。

湖岸。冷え冷えとした秋の夕陽が舗装された地面を舐めている。
海を眺める車椅子の男と、それを押す女。他の人影はまるで無い。
或いはこの場所は、記憶や夢のそれなのかも知れない。
女にはまるで重みがないかの様で風には裾が揺らめくばかりだ。

車椅子に座っている男・陸

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「方丈の海」を観てきた。【感想】

「方丈の海」を観てきた。【感想】

タイトルの通り、せんだい演劇工房10-BOXで「方丈の海」を観てきた。
とても良い時間を過ごせたので、久しぶりに感じたことを書いてみようと思う。ネタバレばかりなのでこれからの上演を見る方はご留意いただきたい。

また、申し訳ないことに僕は作品をスルスル観てしまうという弱点があってはっきりとしたシーンの記憶を保てていない。だから「このシーンのこのセリフが良かった」とガッツリ抜き出して語ることができな

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【掌編】オレンジ

【掌編】オレンジ

 「本当は、全部夢なんじゃないかって思うの」
 赤色じみた陽射しの射す図書室。訪れもしない客を待っている、ふたりぼっちの放課後。何処からか取ってきた色褪せた本を片手に美央は言った。
 「夢」
 「そう、夢。私にはね、どうにも信じられないの。例えば――アメリカで竜巻が起こったって、それどころか日本の何処かで。私たちの街で誰かがいなくなったとしても――何も見える世界に変わりは無いでしょう。それはきっと

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【台本】せめてものせのびを

【台本】せめてものせのびを

「せめてものせのびを」

作 白砂名一 

○登場人物
安孫子由宇(22) …大学院生
向田正木(24)…社会人。

ある朝。
仙台市青葉区立町にある向田のアパート。
部屋の奥には格子がはまった窓がある。
見下ろすと、目の前には木造の長屋造りがあり、
スナックやクリーニング屋等四軒ばかりが並んでいる。
また、上手を見下ろすとコンビニがあり、灰皿とベンチが申し訳なさげに置かれていたりもする。
床に

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おばんです

文章を書く、ということを何年もちゃんとしていない。一時期は当たり前にルーズリーフなりWordなりに向かい合っていたのに。高校、大学、社会人と進むにしたがってまとまりのある文章を書くことと縁遠くなってしまっている。

書く体力も衰えたのだと思う。けれど何より、書く瞬発力がなくなった。何かに興味や反感を持つセンサーだったり、その興味や反感を語るべきものだと信じる自信だったり。そういうきっかけになるもの

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