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読書記録

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ジャンル問わず。読んだ本の記録、紹介。
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2023年10月の記事一覧

禅僧が教える考えすぎない生き方 藤田一照 2018年~読書記録346~

禅僧が教える考えすぎない生き方 藤田一照 2018年~読書記録346~

敵をつくる怒り・妬み、
突然あらわれる孤独・怖じ気、
重苦しい心配・後悔…
あの人、あのこと、反応する心を休ませるには?

◎かわいそうな「私」を断つ
◎「ないもの探し」から身を引く
◎自分を「守る言葉」を使わない
◎「べき」を押しつけない
◎他人との「競争」から降りる
◎「どちらが得か」を優先しない
よけいなことをやめたら、心はラクになる。

禅・マインドフルネスの世界で最も注目される僧侶による

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ここだけのお金の使い方 2022年 アミの会~読書記録345~

ここだけのお金の使い方 2022年 アミの会~読書記録345~

給料は安いし、貯金も少ない。ムダなお金は、1円だって払えません! 誰しも余裕のない時代だからこそ、何にいくら使うかで人生はきっと変わるはず。ゲーム課金はいくらまで? 百万円の宝くじが当たったら夫に言う? どうすれば働かずに生きていける? 7名の人気作家が「お金」にまつわる悲喜こもごもを描く、短篇小説アンソロジー。

アミの会
実力派女性作家集団。これまでの刊行作品は『アンソロジー 捨てる』『毒殺協

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羊をめぐる冒険 村上春樹~読書記録344~

羊をめぐる冒険 村上春樹~読書記録344~

文芸誌『群像』1982年8月号に掲載され、同年10月13日に講談社より単行本化された。

1978年7月、大学時代に関係を持ったことのある女の子がトラックに轢かれて死んだ。妻と別れた直後のことだった。8月のはじめ、「僕」は耳専門の広告モデルの女の子と知り合い、彼女は「僕」の新しいガール・フレンドとなった。
9月後半の昼下がり、仕事を休んでベッドの中で彼女の髪をいじりながら鯨のペニスや妻のスリップに

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おやつが好き 坂木司~読書記録343~

おやつが好き 坂木司~読書記録343~

作家・坂木司の初エッセイです。

ああ、もう全部食べたい。
ベストセラー「和菓子のアン」の著者の人生の娯楽はおやつの時間。美味しいものがひそんでる銀座の名店から量販店のスナック菓子まで、ふわふわ、サクサクのホロホロ、こってりあっさりの奇跡の融合に、パリパリカリポリ、つるんとなめらかにさらさらと語り尽くします。
お菓子にまつわる小説も併録。
小腹が空いている時に読めばおやつテロ。ダイエットしようと思

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意識とはなにか~読書記録342~

意識とはなにか~読書記録342~

2003年、脳科学者・茂木健一郎先生の著書。

太陽の輝き、朝のコーヒーの香り、小鳥のさえずり…私たちの意識は鮮やかな質感(クオリア)に満ち満ちている。物質である脳が、心の中に、そうしたユニークな感覚を生み出すのはなぜか?そして、すべてを感じる存在としての「私」とは何ものなのか?人類に残されたこの究極の謎を解きほぐす鍵は、他者との関係性の中でダイナミックに変化する脳のはたらきにある。既存の科学的ア

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日本人は死んだらどこへ行くのか~読書記録341~

日本人は死んだらどこへ行くのか~読書記録341~

2017年、神職の資格を持つ宗教学者の鎌田東二先生による書。

私たちは死んだらどこへ行くのか――。
これは誰もが必ず直面する問いであろう。この問いは、大いなる不安を伴うものであり、ときに絶望ですらあり、さらに深い孤独を感じさせるものでもある。 ほとんどの宗教が「死後」の問題を中心に据えているのも、それゆえだ。たしかに、「死んだらどこへ行くのか」についての固い信念があれば、「安心」を手にすることが

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問いから始まる仏教~読書記録340~

問いから始まる仏教~読書記録340~

曹洞宗の僧侶である南住職の著書。2004年出版。
「答えのない問い、終わりのない対話」その先に見える仏教の新たな地平を、気鋭の著者が切り拓く。

禅問答ではないが、対話形式になっている。と言っても、禅寺でよくあるような師匠と弟子の問答ではなく、南住職が自分と向き合い、対話している、そんな本である。

死んだらどうなるのか。どうして生まれてきたのか、自分とは何かという3つの問いは、実は同じ問いのバリ

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樹木葬という選択~読書記録339~

樹木葬という選択~読書記録339~

2016年、フリージャーナリストの田中敦夫氏によ著書。

自然の中で眠りたい。遺骨を土に埋葬し、石ではなく樹木を墓標とする、樹木葬。里山を守りたい、自然の一部になりたい、継承の手間をかけたくない、無縁墓とも無縁でいたい、そんな人たちの注目を集める新しい「お墓」のかたちを徹底ガイド。樹木葬を行えるお寺も掲載。

【「樹木葬」チェックリスト】
□終活やお墓について考えたことがある
□石の団地のような大

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各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと~読書記録338~

各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと~読書記録338~

2018年 月刊住職編

『月刊住職』掲載の「寺院住職への提言」からの厳選25話。

菅直人
宝田明
横尾忠則
中村桂子
養老孟司
筒井康隆
上野千鶴子
姜尚中
渡辺えり
古井由吉
三浦雄一郎
橋本治
辛酸なめ子
畑正憲
田原総一朗
落合恵子
ラサール石井
内館牧子
稲川淳二
マリ・クリスティーヌ
町田康
吉永みち子
小林亜星
津村記久子
内田樹

お寺への要望はこんなにあった「そこは神対応、いや

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ただ座る~読書記録337~

ただ座る~読書記録337~

2012年 元キリスト教徒で曹洞宗僧侶のネルケ無方氏の著書。

何の役にも立たないからこそ、坐禅は重要。
多くの悩みやストレスを抱える現代人は、常に思考を巡らせていて“頭でっかち”になっています。正解を追い求めることをやめ、坐禅という「考えない時間」をつくることで、一日の内容は確実に違い、そして人生そのものも変わってきます。
日本とは異なる文化圏出身の禅僧だからこそ見える仏教の意義を改めて確認し、

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アンと愛情~読書記録336~

アンと愛情~読書記録336~

坂木司著 和菓子のアンシリーズの第3弾。

東京百貨店地下食品フロアにある、和菓子店「みつ屋」の売場。高校を卒業してすぐ、梅本杏子(うめもと きょうこ・通称アンちゃん)がここでアルバイトをし始めて、2年が過ぎようとしています。
ファッションセンス以外は頼りがいのある椿店長に、誰よりも〝乙女〟な男性店員・立花さん、元ヤンにして女子大生にして人妻の桜井さんとの楽しく働きがいのある店舗で、アンちゃんも少

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