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ここだけのお金の使い方 2022年 アミの会~読書記録345~

給料は安いし、貯金も少ない。ムダなお金は、1円だって払えません! 誰しも余裕のない時代だからこそ、何にいくら使うかで人生はきっと変わるはず。ゲーム課金はいくらまで? 百万円の宝くじが当たったら夫に言う? どうすれば働かずに生きていける? 7名の人気作家が「お金」にまつわる悲喜こもごもを描く、短篇小説アンソロジー。

アミの会
実力派女性作家集団。これまでの刊行作品は『アンソロジー 捨てる』『毒殺協奏曲』『アンソロジー 隠す』『迷 まよう』『惑 まどう』『怪を編む ショートショート・アンソロジー』『アンソロジー 嘘と約束』『アンソロジー 初恋』『11の秘密 ラスト・メッセージ』『おいしい旅 想い出編』『おいしい旅 初めて編』。執筆者は作品によって異なり、メンバー以外の作家がゲストとして参加することもある。本作にはゲストとして原田ひ香が参加している。

百万円分の無駄                新津きよみ
一生遊んで暮らせる方法            原田ひ香
12万円わんこ                大崎梢
廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?     永嶋恵美
わらしべ長者のつくりかた           福田和代
塾に行かない子どものための五つのクリンプス  逗子慧
二千万円の差額                松村比呂美


この作品は全て書き下ろしだ。2022年に出版ということで、コロナ禍の影響も感じる作品が多かった。
コロナ過で会社が地方に移転したり、オンライン業務になったり、そんな時代を感じさせる話に共感出来た。

個人的には、原田ひ香さんの作品が一番面白かった。主人公の主婦を1人称で語らせているのだが、並行して、夫のTwitterのツイートとが書かれている。夫のツイート内容は、こんなのTwitte上で見かけそうだなと思うような、そんなものだった。

楽しく読み進める事の出来るものであった。


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