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これからのアパレルのビジネス脳

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アパレルの工場目線から、こんなビジネス脳と仕組みが作れたらいいなって思う記事をまとめています。
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#下請け

キツイから10円まけてくれ

キツイから10円まけてくれ

そういう世界に生きてるんだなと改めて思った。

コストに関して軽く考えてるわけじゃない。

基本、お互い様の精神はビジネスにおいて必要な事だろうと思っている。

ただ、受注してからの値上げは相手に対してアンフェアかもしれないが、条件提示を飲んだ後の値下げ要求はありなのか?

工場は言い値でやってくれるとでも思っいるのか?

もちろん、言い方や交渉の条件次第というところはあるが、

「下請けは俺たち

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やり続けりゃ当たり前になる

やり続けりゃ当たり前になる

習慣もそうだし、価値観や意識もそう。

知らないこと、わからないことは、コワイから、誰かが今のカタチに変化を与えようとしたり、新しいものが出てきたら拒否反応を示しちゃう。

それって、誰しも持ってる感覚だと思うんです。

ビジネス面においてもそういったことは多々あって、長年にわたり当たり前だった商習慣に浸かってしまっていて変化を拒む人も少なくないと強く感じています。

アパレルはそれが顕著に現れて

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「できるわけない」って思われてるくらいがちょうどいい。

「できるわけない」って思われてるくらいがちょうどいい。

下請け工場とか、組織力の無い個人が何かに挑戦する時、

「できるわけない」

って言われることが大半です。

僕も実際そう言われてきました。

そんな中、2019年ラストの実店舗イベントが大阪で行われます。

ところ:阪急メンズ大阪1Fネクタイフロア
期間:2019年11/13〜11/26

今回、メインフロアの大型什器の一面をジャックして大きく展開をさせて頂くことが急遽決まりました。

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縫製工場の現実を捉えた記事を紹介

回りくどく課題を書いてみたり、問題提起をしてみたりと、
世の中に発信していく中で色んな方法があるのですが、やはり、

物事の本質はシンプルに伝えるのが一番いい。そんな中で、とてもシンプルかつ分かりやすく縫製工場の課題について書いてあるnoteを発見した。

若手の中で『アパレル業界をなんとかしたい』とか『工場や産地を守りたい』とか言っている人もいて、それ自体は私も悪いことではないし、頑張ってほしい

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下請け工場は「売れない芸人さん」と似ている

下請け工場は「売れない芸人さん」と似ている

同業の方と話をしていて、ふと自分の口から出た言葉を、書いてみようと思います。

どんな業種でも、どんな業界でも、下請けの立場の人達の共通点は、

「作ることができる」のに「売ることができない」

という点にあります。

もちろんすべての人がそうではないでしょうし、いろんなケースがあるとは思いますが、一般的にはそういったケースが多いように思います。

これは、

「芸はある」のに「フリートークがで

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アパレル工場の必然的な死

アパレル工場の必然的な死

ファッションは誰もが楽しめるコンテンツであり、その幅も多様化しています。

一見、華やかに見える世界に見えますが、表舞台とは裏腹にその実は想像よりも悲惨な場合が多いということを知っておいてほしいのです。

多くの縫製工場は同じような課題を抱えています。

そのほとんどが「お金」に起因するものであるということは、現場でそれを感じているはずの人達でさえ表立って言おうとはしません。

なぜなら、そこには

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『時間をつかう』とは『命を削る』と同義だという前提で感じるコストの算出

先日、Facebookで繋がっている方の投稿を読んですごく感じるものがあった。

※是非リンクをクリックして詳細を確認してみてください。

ザクっと言うと、記事のタイトルにもありますが、1秒1円という価値の提供をしているということです。

記事の中にもこう書いてあります。

例えば、服のボタン付けに100秒掛かるなら、加工費用は100円が必要になる。そもそも、10円でやらされたり、また引き受けてし

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台風への対処とビジネス環境への対処は同じ

台風への対処とビジネス環境への対処は同じ

台風19号で鉄道各社の計画運休や、対象地域の商業施設、企業の休業など、
万が一の対策として、早目の対策をしているところも多いです。

時には、「大騒ぎした割にはそんなに大変でもなかった」という結果になることもないことはないですが、
それでも、何かあってからでは遅いので、やはり最大限の対策をしていくことは必要でしょう。

そんな中でも、不慮の事故に巻き込まれてしまうケースで多いのが、
「自分は大

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大人のいじめ。アンフェアな仕事。

大人のいじめ。アンフェアな仕事。

ビジネスをしていく上で、コスト管理や、それにに必要な交渉は必要不可欠です。利益を少しでも多くしたいというのは、悪いことではないし、むしろ当然のことです。

しかし、元受けと下請けの関係性の中で、絶対服従関係的なものが構築されてしまっている場合、フェアとは言えない取引が行われることは多々あります。

様々なケースがあるかと思いますが、下請けいじめは身近に存在しています。

これは今に始まったことでは

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変化は待つものじゃなくて作るもの

変化は待つものじゃなくて作るもの

身の回りで起きる色々な変化。

プライベートなのか、仕事なのか、人それぞれ変化を感じていることでしょう。

確かに、自分の意としないところで起きている変化もあるとは思いますが、それを受けてどう変化していくのか?というのは、待っているだけではいけません。

**どう変わっていきたいのか?ビジョンをどう描くのか?
そして、どんなロードマップを作るのか?**

その目標や理想に向かって行動することが必要

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【下請け工場さん】下請けを脱却しますか?それともスーパー下請けになりますか?

【下請け工場さん】下請けを脱却しますか?それともスーパー下請けになりますか?

これは、結構本質的な話ではないかと思います。

元請けからの厳しい要求(価格、納期など)がシンドくて、
下請け脱却したいと思っている方もいるでしょうし、中にはもう実行している方もいるんじゃないでしょうか?

その気持ちはめちゃくちゃわかります。

ただ、下請けを脱却したその先に何があるか、何ができるかということを想像できている人は少ないのでは無いかと思います。

一例として、自社ブランディングが考

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「下請け」って言葉自体がもう古いのかもしれない。

「下請け」って言葉自体がもう古いのかもしれない。

当たり前のように使われる言葉ですが、「下請け」という言葉自体が、業務上の上下関係を明らかに表していて、これは、

言葉としても意識としても
もう時代に合わなく
なっているのかもしれない。

と思うこの頃。

変化していく時代において、企業が生き残るためには、お互いが高め合い、持っている力や価値を最大化していく必要があります。

そのためにも立場の垣根を越えたパートナー関係を築く必要があると思ってま

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