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組織の経済学(新制度派経済学)
新制度派経済学(通称:組織の経済学)について、どうして関心を持ち、期待しているのか?という観点から少し述べてみます。
新制度派経済学とは?・・・現在進行形で研究されており、定義にも広がりがありますが・・・特長は「経済合理性を ” 制度 ” を切り口に分析する」点にあります。単純に「どの制度が優れているか」の比較だけでなく、環境条件とのマッチングを評価しますが、そこに信念体系(慣習や信仰などの文化
文系と理系の判断基準の違い(3)
ここまで「文系と理系」の異なる特性について解説しましたが、現実の社会は価値観が多様で、個人差もかなり大きいと思われます。(文系出身のプログラマー、理系出身のセールスマンも大勢いらっしゃいますし・・・)
いずれにせよ、見解の相違を安易に「敵/味方」といった関係に結びつけると、適切な意思決定が難しくなります。これを乗り越える際の「障壁」について、いくつか確認しておきます。
1.観点や受け止め方が異
文系と理系の判断基準の違い(2)
(1)で「自然科学(理系)は確実性、社会科学(文系)は可能性」を優先する傾向について整理しました。更に違った角度(トレードオフの存在)から、判断基準への影響について考えてみましょう。
(2)では「機械学習プログラムの性能評価」について取り上げます。この分野では、偽陽性と偽陰性などの相互関係が「混同行列」と言う形で整理されています。性能を評価する指標(正解率、適合率、再現率など)はそれぞれ以下の数
文系と理系の判断基準の違い(1)
プロジェクト管理における判断(できる/できない)は担当マネージャーによって見解が分かれることがあります。スケジュール、予算、技術的な制約など、根拠は様々ありますが、ここで注目したいのは、いわゆる「文系と理系」の考え方の違いが、判断に影響を及ぼしている可能性です。
この問題について、まずは統計学の「仮説検定」から検証してみます。
コロナ禍のPCR検査で「偽陽性」という言葉を耳にされた方は多いと思
エントロピー増大は一方通行のドア
プロジェクト管理には必ず「できる/できない」の判断が伴います。全体について、或いは部分的にでも、与えられた条件では「できない」と判断せざるを得ないケースも出てきます。
いくつか理由を挙げて「できない」旨を伝えたところ、担当を外されたこともありました・・・もちろん、必要なリソースの調達や、仕様の見直しなどに協力して頂いたケースもあります。様々な(大人の)事情から、調整を進めること自体にストップが掛
変化と思想信条についての個人的考察(まとめ)
アメリカの政治について学んだことで、自分自身の政治的スタンスを(なんとなく)把握できたので、改めてノーランチャートで確認してみました。
経済的自由について:新しい技術の開発や導入など変革に積極的であり、既存のルール見直し(規制緩和)を望む立場であるが、それによって生じる格差については是正が必要と考える。
個人の自由について:基本的には自由を最大限に尊重したいが、安定した社会や組織を維持するには
「変化と思想信条」について学んだこと
昨年の春先まではアメリカ大統領選に関心があったのですが、トランプ劣勢に伴うゴタゴタが起き始めた頃にはすっかり冷めていました。きっかけは、渡辺靖さんのこの2冊を読んだ影響だと思います。
アメリカの内政について認識を改めると共に、「ノーランチャート」で自分自身の(政治的な)立ち位置を確認できたのが大きかったです。
そもそもは「自由主義」について、混乱しがちな「政治的な自由」と「経済的な自由」を整理
東日本大震災の想い出と、ある会社のIT化推進プロジェクト(プチDX推進)
東日本大震災の発生時、ぼくは中国に駐在していました。
インターネットで津波のニュース映像を見ましたが、全く実感が湧きませんでした。やがて、枝野官房長官(当時)の会見は原子力発電所の状況を伝えるようになったので、仕事の傍ら頻繁にチェックして状況を見守っていました。
ぼくは社会人経験のスタートが、電力関連の事業部も抱えている大手電機メーカーだったので、過剰とも思えるキビシい品質管理、また「フール