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#デザイン

文化とビジネスの関係をどう考えていくと前進しやすいのか(往復書簡3)

文化とビジネスの関係をどう考えていくと前進しやすいのか(往復書簡3)

山懸さん

返信ありがとうございます。お互いが交差するに至った経緯を丁寧に書いてくださって感謝です。このテーマはおっしゃるように重層的であり、何を文化と呼ぶか、何をテーマにあわせた文化領域とするかは簡単ではないので、両方の自分史にかなり触れないと語る端緒が掴みにくいかもしれません。

少し昔話をしましょう。

大学の文学部の入試の際、「家を出るときに、手と足が一緒に出てた」との山懸さんのエピソード

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デザイン力としての分解と組立

デザイン力としての分解と組立

なにかをつくる上で大事なことの1つは、ものごとを要素に分解して考えることができ、その分割して理解した要素を元にその時々に適切な組立を行えることだと思う。

世の中のサービスデザイン系、UXデザイン系のフレームワークの多くは基本そのためにある。

ビジネスモデルキャンバスしかり、
カスタマージャーニーマップしかり、
サービスブループリントしかりだ。

いずれも共通しているのは、最終的にビジネスやサー

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市民の声を政策デザインに反映。民主主義を機能させるためのテクノロジー

市民の声を政策デザインに反映。民主主義を機能させるためのテクノロジー

前回まで行政府×デザインの事例を紹介したり、実際に自治体で実践するデザイナーへのインタビューなどを行ってきました。行政府自体のデザインの取り組みで、ニーズにあったサービス提供をしたり、より豊かな未来を想像していこうという動きはわかりましたが、今回はそもそもどんな政策を行うのか?というルールメイキングの取り組みを紹介したいと思います。

キーワード:立法・政策立案のデザイン、市民参加、民主主義、ルー

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貧困問題に向き合う、ニューヨーク市長室下のデザインスタジオ

貧困問題に向き合う、ニューヨーク市長室下のデザインスタジオ

過去3回、行政府×デザインについて概観や事例を紹介してきました。今回は現在進行中の地方自治体レベルでの行政府×デザインの事例として、2017年にニューヨーク市長室のNYC Oppotunity(経済機会部門)に立ち上がったサービスデザインスタジオを取り上げたいと思います。

キーワード:行政組織のデザイン、地方自治体、サービスデザイン、CoDesign、貧困問題、社会的養護

地方政府の色が反映さ

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行政経営イノベーションの最前線;コロナ禍後の行政の姿

行政経営イノベーションの最前線;コロナ禍後の行政の姿

私がよく拝見している、opsi(OECDの行政経営イノベーション)の新しいイベントで、世界的規模でのコロナ禍に対する行政のあり方を議論するというものです。政策デザイン、行政イノベーションなどにご関心なはぜひ。

さよなら、「デザイン思考」

さよなら、「デザイン思考」

こんにちは。KESIKIの石川俊祐です。

KESIKIは、デザインやクリエイテビティの力で、愛される会社や人にやさしい経済を生み出そうと考えているクリエイティブ・ファームです。
(フワッとしていてわからないよ! と思われる方も多いと思います。ぼくたちがやろうとしていることについては、改めてまた!)

ところで、みなさん、「デザイン思考」と聞いて、何を思い浮かべますか。
付箋を使ったブレストの手法

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