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旅が楽しかった話。~2日目~

※よろしければ、1日目からお読みください

29歳女子2人で行く熱海旅を、満喫中。
1日目を終え、翌朝海からの日の出を見ることを決意するも、4:50なんかに起きれるのか、、、と自分を疑いながら眠りについた私たち。

・・・・あっさり、起きれた。
なんなら、アラーム1発目で起きた。すばらしい。
寝起きは信じられないくらい良く、温泉効果なのか、いい具合に疲れていたからなのか、日中にこれでもかというほど自然と戯れたからなのか、眠りの質が素晴らしい。すっと寝て、すっと起きた。あぁ、これが人間のあるべき姿なのでは・・・と思う私。温泉旅館に住みたい。

すっと立ち、コンタクトだけを装着し、タオルだけを持ち速攻で部屋をでて、露天風呂に向かう。海からの日の出、見れるかな!わくわく!

露天風呂は、これまた素晴らしい眺望だった。そして貸し切り。「若い女性はこんな旅館にこない」っておじさんが言ってたし、こんな早朝に気合で露天風呂に入る女性なんていないのだろう。やほーい!

日の出の時刻まで、露天風呂につかりながら待つ。気持ちが良い。温泉旅館に住みたい。(2回目)

どうやら地平線上には厚めの雲がうっすらとかかっているみたいで、日の出の時刻ちょうどには太陽はあらわれない。でも、光の漏れた空がめちゃくちゃ綺麗だった。普通の日の出よりこっちの方が好きかもしれない。

木造露天風呂の目の前に、ガラスの窓があるのだが、なんだかそれが額縁に見えてくる。素晴らしい眺望。

20分ほどグダグダとしただろうか。ご来光~~~~~~~!!

綺麗。生きててよかった。そしてめちゃくちゃ眩しい。太陽って、こんな眩しいのか。素敵だ・・・・。何にも代えられないパワーを感じる。

貸し切りだったから、露天風呂の写真も撮れた。こんな感じ。よいでしょ?

達成感とともに、部屋に戻る。
当たり前だけど、もう一度寝る。1時間くらい。この時間の睡眠が、一番気持ちよかった。。。。

朝食会場へ。海鮮中心の、バイキング。
朝から目の前で干物を焼いてくれる。美味~。

朝食後、時間があったので、日本三大古泉である「走り湯」が実際にぼこぼこと湧き出している洞窟に行くことにした。前編にも書いたが、この旅館は「走り湯」の隣にあり、その源泉かけ流しを売りにしているので、まじで旅館の真横にある。
洞窟に到着。思ってたよりも、ガチ目な洞窟。ここ、入っていいの・・・?

注意事項の看板に、中は70度を超える温度でめちゃくちゃ熱い、ということと、滑りやすい、ということと、何かあっても自己責任、てことだけ書いてあった。私たち、まだ(ギリギリ)20代。いくしかない。

たしかに、洞窟の中を進むと、むちゃくちゃ熱くて、そしてサウナの100倍くらい蒸された空気がまとわりつく感覚。これ、どこまで続くの、と思ったら、あった。ぼっっっこぼこ、温泉が湧き出ている。

見えないね。レンズが曇るから、ちゃんと撮れないのよ。
温泉が湧き出ているところを見るのも、なかなかに面白い。
洞窟を出ると、中国の方かな?と思われる観光客が同じように洞窟にはいったり写真を撮ったりしていた。なぜかそのうちの1人のおじさんが絡んでくる。私が中国語が全くわからないということを何故か悟っているようで、無言のままスマホを渡された。撮影してってことかな?と思ったら、違うらしい。撮影した写真を見せられた。洞窟内の写真。
「・・・・グッド、グッドォ・・・・!!」
めちゃくちゃ笑顔になるおじさん。とりあえず、写真の出来を褒めてほしかったらしい。良かった。ニーズを掴めた。心で通じた。言葉なんて、ただのツールだぜ。

部屋に戻る。
さてっと、今日は何するかねぇ~。つって、とりあえず、MOA美術館というところに行ってみることにした。熱海では有名らしい。元写真部の親友は、東京藝大出身者でもあるので、美術館には目がない。特別展として開催されていた「漆」の展示にも興味があるようだ。

チェックアウトをして、熱海駅まで送迎してもらう。また、あの気の良いおじさん。なぜ私たちに張り付いているのか。笑 もはや私たちの担当になっている。

「温泉はいかがでしたか~??」「金目鯛も美味しかったでしょう~??」などと、気の良い感じで話しかけてくれる。
私たちははつらつと会話をしながらも、部屋にあった何時代のものかわからないお風呂については、触れなかった。心にしまっておこう、と思った。何よりも忘れられない思い出となった。

熱海駅についた。気の良いおじさんが頭を下げ「懲りずに、また来てくださいねぇ~!」と言った。どこまでも良い人だった。懲りずに、なんて言わずに!楽しかったし、普通に、また来るよ!!!!(たぶん)

熱海駅からバスに乗り、MOA美術館についた。

でかい!!!!!!!!!

めっちゃデカい。入口から、圧倒される。こんな長いエスカレーター見たことないってくらい長いエスカレーターが出迎えている。エスカレーターが故障してる日とかに来たら、引き返すレベルである。
この長~~~いエスカレーターを7本(!)乗って、やっと美術館の正面玄関につく仕組みである。めちゃくちゃ上る。照明もすごく綺麗で、ぐんぐんと吸い寄せられるように上っていくものだから、なんか違う次元に連れてかれていく気分になる。ほほぅ。。。

正面玄関に来た。なんか知らんけど、めちゃくちゃオシャレ。そして、規模感が半端ない。建造物としての造りがすごい複雑。とにかく一見の価値ありの美術館です。熱海に行った際には是非お立ちよりいただきたい。面白いから。東京には絶対ないから。土地の使い方がめちゃくちゃ贅沢だもん。

展示場の中は写真を撮れないので、美術館の雰囲気がわかるものを何枚か。フォントとかさえも、センスが光ってる。。。すてきや。

この美術館随一のフォトスポットと思われる、海が一望できる階段のところでせっかくなので写真撮影をしようとしていると、まっったく動く気配のない、3人組の男性を発見した。あのぅ、そこにずっといられると、写真撮れないんですよねぇ・・・。2人は海の方に向かって階段に座り込み、カメラを手にしている。1人は海に背を向けて立ち、座り込む2人が持つカメラの方を見ている。ん?写真撮ってるだけ?だったら早くしてくれい。と思っていたら、どうやら動画を撮っているらしい。結婚式の余興ムービーか何かかしら。耳を澄ませる。

「皆さんこんにちは。ミスター●●コンテスト、ファイナリストの●●です。僕は美しいものが好きで、休みの日には、こうして美術館を巡ったりして、美的センスを磨いています。・・・」

なるほど。ミスターコンのYouTubeか何かにあげるためのプロモ動画を撮っていたらしかった。ならしゃあない(?)けれども、だな。美術に本気で興味のあるような繊細な感性の持ち主は、わざわざこんなところで一目を気にせず長時間撮影したりしないぜ。そして、その撮影をしたあと、そっこーで出口に向かう姿をこの目で見たぜ・・・。と思いながら、彼らが去ったあと、私たちもさくっと写真を撮り、しばらく美しい景色や建造物に惚れ惚れとしながら、美術館を後にした。

お腹がすいてきた。熱海駅まで戻って、あの美味しそうなものがずらりと並んでいた仲見世通りで買い食いしまくろう!

甘味処にてクリームあんみつを。干物やさんにて、えびみりんの焼いたものを注文し、その場で食べる。おいひい。えびとか、秒でなくなる。このあたりでもう、2人の間での会話は、ない。美味しさと、心地よい疲れに身を任せ、脳は働かない。

良い感じの時間になってきた。帰りの新幹線までに残された時間をどうすごそうか。と考えながら歩いていると見えた、「熱海プリン」の看板、そして行列。ナニコレ、そんな美味しいの・・・?

並ぶくらいの時間はありそうだったので、並んでみる。たぶん、30人くらいかしら。プリンをただひたすらに求める30人。店員さんの動きがかなりてきぱきとしていてスムーズで、20分くらいで買えた。やったー!!東京へのお土産としても買いたかったので、+50円で保冷材もつけてもらって、購入。一番スタンダードなプリンと、その場で食べたかった塩ミルクソフトクリームを買った。

プリンもソフトクリームも、めっっっっっちゃくちゃ美味しかったからまじでみんな食べたほうがいい。誰か近々熱海に行く人いませんか??????(買ってきてほしいです。都内であれば、取りに伺います)

少し苦めのカラメルソース大好き人間にはたまらない、たっぷりめのカラメルソース(しかも好きな分量をかけられるように別容器入り。食いしん坊の欲求を完璧に理解している。)、そしてくちどけまろやかなプリン。盛らずに、10秒で食べられる。いや、飲める。

ソフトクリームなんて、その場で、ミルクソフトのうえに塩をふりかけてくれるのだ。もともと塩風味なのではなく、ガチの塩をかけてくれる。これがまたおいしいいぃぃぃぃぃぃ。はぁ。もう一度食べたい現在。

後半にどどどっと美味しいものを追い込んだところで、帰りの時間となりました。

まとめますと、
★天気が良い日のサンビーチは最高
★「空飛ぶブランコ」は乗るべし
★美術館及び建築好きは、MOA美術館は最高に推せる
★海から日の出or日の入りが見える宿に泊まるべし
★干物、金目鯛、熱海プリン+ソフトクリーム、は、食べるべし
(特に熱海プリンは並んででも買うべし)
という感じです。

素晴らしき旅でした。
高まる旅欲求。自分の体調と相談しながら、今後も旅を重ねたいです。
東京からたった45分で、こんなにチャージできるのです。この感覚、今まであまり感じられなかった。これまでの私にとっての休日は、働いて消耗しきった心身を休めるためだけにある時間だったから。マイナス100を、マイナス10くらいまでに戻すためだけの、土日。それが、今回は、プラス20をプラス1000くらいにする感覚だった。消耗しすぎたら、旅すら楽しめない。自分のペースを知り、自分を大切にしながら毎日を頑張って、ときどきこうして旅に出て、チャージしよう。

親友が一緒だったから、安心できて、かつめちゃくちゃ楽しい旅になりました。ありがとう親友ちゃん。また、今度はもっと遠くに行こうね。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。