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四季とピアノ #1「笑われた」
#1 「笑われた」 2002年、4月17日。 僕は、生まれた。 元暴走族のリーダーの父と、 元レディースの総長の母の元に生まれた。 このふたりの元に生まれついたが、 僕は元…
聖なる夜に涙がこぼれるほどの奇跡を。#1初めての涙
第1話「初めての涙」
僕はいま、初めて君に手紙を書いています。
いや、手紙自体初めてかも。
君に伝えたいことがあって。
君がうちの学校にやってきたのは…
いや、うちの学校に落ちてきたのは
ちょうど1か月前ぐらいの事だったね。
そう、これは、僕と君との1ヶ月だけの物語。
四季とピアノ #1「笑われた」
#1 「笑われた」
2002年、4月17日。
僕は、生まれた。
元暴走族のリーダーの父と、
元レディースの総長の母の元に生まれた。
このふたりの元に生まれついたが、
僕は元々産まれる予定ではなかった。
というと、デキ婚だったのかとか、望まれない妊娠だったのかと思われるだろうが、むしろ逆だ。
うちの母親は、妊娠が出来ない体だったのだ。
医師に診断された確率は「0.00001%」
ふたりとも
「四季とピアノ」 プロローグ
お疲れ様です。竜矢です。
まさか、noteで俺らの漫才の挨拶をするとは思いませんでした。
というのも、これを今、事務所で書いています。
なんでこんなのを書いているのか、それは本のこの前のことです。
急に、事務所の偉い人から
「竜矢、自伝書け」と言われました。
感想は一言。
は?
この一言に尽きました。
何言ってんだこいつ。そう思いました。
「竜矢のこれまでは俺らが聞いても面白い、それ
雪の降る街#1 「大人になったらさ」
「今日から、先生が宏紀くんのお母さんだから!」という優しい麻依先生。
「宏紀だから、「ひろ」だね!」という温かい友達。
俺は、小さい頃から施設で育てられた。というか、物心着いた頃には、もうここにいた。
1回も嫌だ。とは思ったことなくてむしろずっと友達と一緒にいれる。そんな気持ちで毎日暮らしてる。
ここの児童養護施設は、俺を含めて4人と先生しかいないここはお世辞にも大きいとは言えない、でも、どこ
#4「大人しさと頼もしさ」 伊藤沙莉
さすがに、こんなにネタに行き詰まると
小腹も空いてくる。なにか頼もうかな。
「すいません、」と僕は店員さんを呼んだ。
「はい?なに?」
「あ、えっと、どれにしよ」
「あの、決まってから呼んで貰えますか!」
「あ、ごめんなさい」
は?混んでねぇだろ!この店!
客、俺含め4組だぞ!ふざけんな!
何だこの女の態度!
僕は思わずネタ帳を放り投げて、
ノートを取りだした。
このノートに妄想を
ワタナベのオーディションを受けようとしているあなたへ
僕は今回ワタナベエンターテインメントのオーディションを受けた。
フリーでやっていて、ついに卒業間近。
ということもあって、僕は本格的に事務所を探した。
第一志望だった、ワタナベのオーディションをすぐに希望した。
1次審査の書類に合格、2次審査に向かうことになった。
ただ、2次を受けてひとつ。え?って思ったのは、僕はお笑い志望で受けたのだが
そのかいにお笑い志望がひとりもおらず
審査できないと
#1 二階堂ふみ「あいつとの約束」
ぼくはノートの1ページ目を開いた。
1ページ目、ぼくの世界に来てもらうのは
二階堂ふみ!お前だ!
僕は、緊張に侵されていた。
その原因は1か月前まで遡る。
「それじゃ、お前らの最後の大会になるメンバーを発表する!」
顧問の原島が大きな声で言った。
3年全員が固唾を飲みながら、自分は呼ばれるのだろうかと不安に陥った。
「1番、ピッチャー田上!
2番、サード岡田!3番、セカンド山口!
4番、
#0「いらないノート」
ぼくはムカついていた。
ぼく、岩山竜秋は、高校生でフリーの男女コンビのお笑い芸人として活動している。
単独ライブが近く、喫茶店でネタ作りをしていた。
その喫茶店に居合わせたバカな女が叫んでた。
「ふられたー!まじむかつく!あいつなんもしゃべらん!ほんとになんもしゃべらん!あんな喋らん男こっちから願い下げ!でもなんであいつあんなに静かなんやろ!」
お前がうるさすぎるだけだろ。
なんだこい