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フレイル予防〜早めの気付きで健康な老後を〜

過去記事で2025年問題や健康寿命について
ご紹介しました。

人生100年時代で誰もが長生きをする可能性が
ありますが、長生きにも「長生きリスク」という
リスクがあります。

長生きリスクとは、長生きをすればするほど
生活費や医療費、介護費などが生活を圧迫し、
老後資金が不足して経済的に困窮するリスク
のことです。

その中でも一番のリスク要因は「介護」では
ないでしょうか。

誰もが加齢によって、老後生活で介護を受ける
可能性が考えられます。

介護状態には段階が設けられています。
公的介護保険による保障を受けるには「介護認定」
を受ける必要があります。

介護認定を受けるにあたっての要介護状態は
7つに分けられます。

要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5

この介護度合を決めるには市町村の認定調査員
や主治医の意見書などを元にコンピューターで
一次判定がなされます。

その後、一次判定結果をもとに介護認定審査会で
総合的に判断します。

要介護状態によって、自己負担限度額がいくら
までかどうかなどが決まります。

要介護状態では、度合い別で日常生活において
可能な動作の目安があります。

例えば、

・立ち上がり
・買い物
・衣服の着脱
・排泄
・入浴    など

要介護3からは日常における動作で多くのことが
難しくなってくるような目安です。

この要介護状態は病気や老化など様々な原因から
起こるものですが、多くの場合要介護状態手前で
体にいくつか異変を感じることがあると言われて
います。

例えば、

・息切れしやすくなってきた
・すぐ疲れてしまう
・外出が億劫だ
・握力が弱った
・歩くのが遅くなった
・体が痩せ細ってきた  など

このような心身が虚弱状態であることを、

「フレイル」

と言います。

フレイルである虚弱状態が続き、何も対策を
しないと要介護に繋がります。

そのため、「フレイルの予防」がこの人生100年
時代では大切とされています。


このフレイルは心身の虚弱状態でありますが、
大きく3つの要素に分けられます。

①フィジカルフレイル(身体の虚弱)
②メンタルフレイル(こころの虚弱)
③ソーシャルフレイル(社会性の虚弱)

どれが欠けてもバランスが崩れフレイル状態
になりかねません。

そのため、以下のようなことに意識してみると
いいかもしれません。

・バランスの良い栄養のある食事
・適度な運動
・趣味やボランティアなどを通し社会参加

食事や運動は自分の生活習慣で改善がイメージ
しやすいですが、ソーシャルフレイルはなかなか
改善が大変です。

外出が億劫となると、家に閉じ籠り、人と話す
機会が減り認知機能も低下します。

そのため、サークルや交流会などがあれば
積極的に参加するといいかもしれませんね。

ぜひ身の回りでフレイル状態はなのではと
心当たりのある方がいれば、外に連れ出して
あげてください。

しかしながら、いくらフレイル予防に気をつけた
としても、万が一という介護リスクは避けること
はできません。

そのため、自分が介護になった際に、

・誰に介護をしてもらいたいか
・身内にしてもらう場合、身内の介護離職など
・どのような介護サービスを受けたいか
・どれくらいの資産から介護費を捻出できるか

この辺をしっかり考えておきましょう。
上記に対して、自分の資産でカバーできそうに
ない場合はしっかり保険でリスクヘッジして
おきましょう。

また、老後資金については過去記事でも紹介
していますのでご参考まで。

それでは。

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