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【きまぐれ更新】Leony letter

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こんにちは、親愛なるnote住人のみなさん。 きまぐれ更新のLeony letterです。 宛名のないお手紙を書くような気持ちで書いています。よかったら覗いてみてくださいね。
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2022年5月の記事一覧

町中華を好きなのは。

町中華を好きなのは。

「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。」

という鮮烈なフレーズは、敬愛する人生の師匠・吉本ばななの言わずと知れた代表作、『キッチン』の冒頭を飾る1文だ。主人公のみかげは親も親戚もいない料理好きの少女だが、そんなひとりぼっちの彼女が唯一心安らげる場所がこの台所なのだ。
汚くても綺麗でもいい、なるべく広く、なるべく冷えた台所で息途絶えることができたならどんなに素敵だろう…うっとり夢見るほど

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閃光中毒

閃光中毒

そういう性格なのか、常に激しい閃光のようなものを求めている気がする。今までの人生とは相入れなさすぎる違和感の塊のような人や、口にする言葉や言い方が全部おもしろすぎて最高!!!となるような人、自分の心が震える出来事、作品との出会い、私のリアリティにぶっ刺さる言葉…雷のような衝撃を受けるもの、人、こと、場所。運命的なもの全て。毎日雷を落とされたい。毎日ものすごいスピードで何かを好きになりたい。のめり込

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徒然山梨紀行-愛嬌が発揮されるとき

徒然山梨紀行-愛嬌が発揮されるとき

今日はとある仕事があって山梨に出かけていた。
朝早くに起きて、シャワーを浴びて新宿駅へと向かう。窓から差し込んでくる朝の空気は文字通りキラキラしていて、畳の上に光の筋をつくっていた。

この時期の朝が一番好きだ。
ちゃんと空が青くみえる。花がちゃんと鮮やかな色を放っている。世界の色がちゃんと濃く見える。これがもう少し夏に近づいてくると、日差しが強すぎて世界を全体的に白っぽくしてしまう。色が最も映え

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花火嫌い

花火嫌い

昨日世紀の大発見をした毎日書くコツ、「今日は何の日?」に、今回もあやかりたいと思う。5/28は花火の日だったのだそうだ。起源は遡ること江戸時代、1733年にはじめて開催された隅田川花火大会。前年の大飢饉の犠牲者を供養するため、徳川吉宗がお祭りを開いたらしい。



元は死者の弔いだったという花火大会、今や夏の恋愛ドラマを盛り上げる大衆イベントと化してしまっている。

そしてひねくれている私はむか

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5月27日、きょうは百人一首の日らしい。

5月27日、きょうは百人一首の日らしい。

毎日ここへ何かを書きにきている私は、もはやキツイを通り越してゾンビのような面持ちで椅子に座っていると思う。考える前に、何を書くか定まる前に、ほぼ思考停止でPCを開いているのだ。良いか悪いかはさておき、書いている途中よりもむしろ「これからネタを捻りださなければいけない」とテーマを探している時が一番つらい。とにかく早く決めて、とにかく早く書き出したい。

今日も今日とて書くものが一向に思い浮かばない日

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ファミレスで執筆していたという星野源に憧れて

ファミレスで執筆していたという星野源に憧れて

「ファミレスで執筆」と言えば誰を思い浮かべるだろうか。

私は必ず星野源を思い出す。彼のエッセイ『そして生活はつづく』で、仕事終わりに毎回ファミレスに入って深夜まで連載を書いている内容があったからだ。
『逃げ恥』の放送前から音楽と役者の仕事で忙しくしており、毎回寝る間を惜しんで当時24時間営業していたファミレスでヘロヘロになりながら書き上げていた文春の連載。光熱費を払うのを忘れて何度もストップして

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私はどうやら友達が少ないらしい。

私はどうやら友達が少ないらしい。

友達がいない・少ないことってそんなに良くないことなんだろうか。開き直りに聞こえるかもしれないが、私は全くそうは思えないのだ。



ごくごく最近気付いたことなのだが、私はおそらく友達が少ない。ほぼいないと言っても良いレベルだろう、多分。平均がわからないから自分の交友関係もよくわからないけど、ここ数年(特にコロナ以降)は本当に友達が減った気がしている。

たまに誰かを誘って飲みたくなる夜が来るのだ

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徒然草を読んでいるはなし

徒然草を読んでいるはなし

エッセイが書けないので、ふと思い立って吉田兼好の徒然草を読んでいる。正直、エッセイと随筆のちがいすらあまりよくわかっていないのだが、とりあえず「日本3大随筆を読めばなんか分かるんじゃね?」と思い、今日その足で駅前のブックオフに出かけることにした。
日本の古典文学を買って読む機会など滅多にない。せいぜい読んでも『あさきゆめみし』くらい。もはや古典文学そのものですらないけど。

訪れたブックオフで、ま

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推しを推した日々の輝きは永遠に

推しを推した日々の輝きは永遠に

みうらじゅんとはまた別の方向で世界でいちばん推している推しが、今日めでたくカムバした。GOT7(ガットセブン)という、韓国のKPOPアイドルだ。

推しに関する文章を書くのはかなり体力がいる。
溢れる想いに言葉の方が追いつかなくなり、先に自分の想いが疲れてしまうことが往々にしてあるからだ。できれば書きたくないというのが本音なのだが、今日は少し感慨深い気持ちになっているので需要0だろうが頑張って書き

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いとこの結婚報告を受けた日の備忘録

いとこの結婚報告を受けた日の備忘録

1個上のいとこが、とうとうプロポーズを受けたらしい。
今年の正月早々、親戚で集まった新年会にフィアンセを呼んで紹介していた。6月に入籍するとのことだ。

いとことは同じ団地に住んでいて、小学校も一緒だった。
1歳上だから学校行事も一緒に出ることが多く、よく遊びに出かけていた。友達の延長線上のような近しい存在だった。

そんな彼女が結婚と。やはり地方は人生のコマを進めるのが早い。正月に話した時も「ま

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おさんぽ中のわんこに無限の愛を

おさんぽ中のわんこに無限の愛を

とりあえず23年生きてみた結果、無限に愛情をそそげられると確信できたものはこの世にたった2つしかない。末っ子の弟(高校1年生)と、おさんぽしているわんこだ。弟の話は前も書いたので置いておくとして、今日はいかにおさんぽ中のわんこが幸(さち)かを唱えたいと思う。最近何かと派閥を利かせている猫派に負けじと、こちらも犬のすばらしさについて布教していかねばならない。



おさんぽしているわんこ達はもはや

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結婚して25年経った母が今、はじめて「自分のために」時間を過ごす5月を過ごしている

結婚して25年経った母が今、はじめて「自分のために」時間を過ごす5月を過ごしている

このタイトルを読んだだけで「オウ...」と気が重くなった人がいるかもしれない。大丈夫、私もその1人だ。



今日、ようやく母の日のプレゼントを広島の実家に送った。
ほんとうは当日に間に合うように送りたかったのだが、ゆっくり買い物に出かける時間をつくれずとうとう1週間が過ぎてしまった。
スピード優先で、家のまだ捨ててない薄い段ボールを引っ張り出して適当にそこに詰めた。ポストカードも貼って。

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note村のみなさん、今日は5/18「ことばの日」なんだそうです。

note村のみなさん、今日は5/18「ことばの日」なんだそうです。

少なくとも世間一般的に見て「言葉」というものにそこそこの愛情を注いでいるであろうnote村のみなさん、今日は我らが言葉の日なんだそうですよ。
ご機嫌いかがですか。



考えるのが趣味なので、言葉とわたしの関係性について何度か考えてみたことがある。色々ぐりぐり考えてみた結果わかったこと、それは「私にとって、他者に何かを伝える手段に言葉である必然性はほとんどない」ということだった。

むかしから、

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体験にお金を払うというラグジュアリー

体験にお金を払うというラグジュアリー

世界でいちばん好きなバンド、MONONOAWAREのライブに行ってきた。

自分が好きなバンドのライブに行くと、つくづく言葉の無力さを感じる。
ふだん私はなんでもかんでも言葉にする(してしまう)ことを生業にしているというのもあり、気を抜くとすぐに「ワハハハハ!言葉はむてきだ!なんだって言い表せるんだぜ!」と調子をこいてしまいそうになるのだ。たまにこうして言葉の無力さにぶちのめされないと、言葉や表現

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