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子育てについてマジメに考えるnote

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マジメな理学療法士が、一児の父として、子育てをマジメに考えます。
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2020年9月の記事一覧

命の危険がない限りイタズラさせるべき理由

命の危険がない限りイタズラさせるべき理由

子どものイタズラ。

親にとっては悩みの種だったりしますよね。

何でも触りたい、持ちたい、舐めたい、口に入れたい…

「汚いからやめてー!」というお母さん・お父さんの悲鳴が容易に想像できてしまいます。

このイタズラというもの、子どもの成長・発達のためには非常に重要なものなのです。

今回はイタズラによって得られる子どもの成長・発達について、手の機能の視点から考えてみたいと思います。

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人は産まれた瞬間が最も自由な理由

人は産まれた瞬間が最も自由な理由

子どもは本当に自由です。

親の都合なんか関係なく、遊びたいときは遊びたいし、走りたいときは走りたい。

親は寝て欲しいのに、子どもはまだまだ遊びたい。

親になったら誰もが通る道で、本当に悩むところではないでしょうか。

子どもは、それを咎められたり、周りの様子を見て、少しずつ社会性を身につけていくわけです。

今回は、子どものこの『自由』がどのように失われていくのかを考えてみたいと思います。

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子どものマネは社会性の基盤になる

子どものマネは社会性の基盤になる

前回の記事では、子どもは大人の言うことを聞くのは苦手な一方で、マネをすることは得意ということを書きました。

今回はその延長の話で、マネ、つまり模倣することは、社会性を獲得する基盤である、というお話です。

人は誰とも接することなく生きて行くのは難しく、誰かと関係性を結ばなければなりません。

大きな社会を考えると現代社会とか日本全体とかいった社会になりますが、小さな社会という意味では家族というの

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言う事を聞けない子どもへの対処法:子どもはマネが得意

言う事を聞けない子どもへの対処法:子どもはマネが得意

子育てをしていると、子どもはいかに言う事を聞けないか、実感すると思います。

そもそも言葉を理解できない時期は言う事が理解できないのは当然ですが、話せるようになった・言葉を理解できるようになった子であっても、こちらの言う事・指示に従うのは難しいと感じます。

そんなとき、大人は「なんで言う事聞けないの!」と言ってしまったり、イライラしてしまいますよね。

どうして子どもは大人の言うことを聞けないの

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モンテッソーリ教育について調べてみたら、いつも理学療法士として考えていることと同じことばかりだった

モンテッソーリ教育について調べてみたら、いつも理学療法士として考えていることと同じことばかりだった

『モンテッソーリ教育』というものをご存知でしょうか。

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏や、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏、最近では将棋の藤井聡太さんなんかが受けていたということで話題になっていたりします。

うちの子どもにこの『モンテッソーリ教育』を受けさせているとかではないのですが、インターネットで簡単に手に入る範囲で情報を集めてみました。

すると、普段から理学療法士として考えている

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いくら言ってもできない子、少し視点を変えるだけで急に成長します

いくら言ってもできない子、少し視点を変えるだけで急に成長します

育児でも理学療法(リハビリテーション)でもそうなのですが、こちらが何度繰り返し教えてもできなかったり、伝わらないことって多いですよね。

そんなとき、同じ言い方・同じ教え方で繰り返しても、なかなか思うような結果には結びつきません。

では、どうすれば良いのでしょうか。

結論は、相手に合わせた難易度設定が必要ということです。

今回は、子育てにフォーカスして説明していきたいと思います。

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子どもは喋り始める前から言葉を理解している?

子どもは喋り始める前から言葉を理解している?

子どもの発達は個人差が大きいものですが、意味のある言葉(単語)を発するのは1歳前後が多いとされます。

ところで、赤ちゃんが言葉を発するよりももっと以前から、言葉を理解したり、言語の獲得の準備をしているのはご存知でしょうか。

赤ちゃんは自分で言葉を発せない時期でも大人の話している内容を聞いていたり、意外と理解しているものです。

今回は子どもが言語を獲得するということ、喋り出すより以前にどのよう

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どうして赤ちゃんは何でも口に入れるの?

どうして赤ちゃんは何でも口に入れるの?

生後半年前後になると、何でも口に入れてしまいます。

指をくわえることから始まり、足(足趾)を口に入れたり、おもちゃを食べたり。

親としては、口に入れたら危ない物・汚い物も色々あって、悩むところですよね。

どうして赤ちゃんは何でも口に入れてしまうのでしょうか?

実は発達のために重要な行為であり、どんどんさせるべきだったりします。

今回は、理学療法士の視点から、子どもの感覚運動の発達について

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