やれやれ。いまさらになって申し訳ないけれど、村上春樹を「全く読んだことがない君」に紹介してみてもいいかな?
こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です。
村上春樹は、世界中を魅了する日本の小説家です。独特な世界観で、多くのファンを擁しています。名前を聞いたことがない方は、おそらくいないでしょう。
ですが、食わず嫌いでまだ読んだことがない人もたくさんいるのではないでしょうか!
ですので、今日は村上春樹を読んだことがない人向けに記事を書いてみようと思います!
初めて村上春樹を読む際には、ちょっとしたコツがいると思うので、まずはそれを紹介させてください!
はじめて村上春樹を読むときのコツ
自分のペースで読む 村上春樹の小説は、ゆっくりと時間をかけて味わうのがおすすめです
わからない部分は気にしない 村上春樹の小説には、難解な表現や意味深長な場面が多くあります。わからない部分は気にせず、最後まで読み通してみましょう
自分の解釈を楽しむ 村上春樹の小説は、読者によって解釈が異なる場合があります。自分の感じたままに自由に解釈し、楽しみましょう!
それでは、村上春樹作品の特徴を紹介していきます。
村上春樹作品の特徴
独特な世界観 現実世界と非現実世界が交錯する、シュールで幻想的な世界観が特徴。(例えば『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』は「マトリックス」や「ブレードランナー」を彷彿するSF仕立ての幻想小説)
繊細な心理描写 登場人物の微妙な心理状態や感情を、繊細な描写で表現している。
簡潔な文体: 無駄な装飾を排した、簡潔で読みやすい文体。しかし、比喩表現は難解
普遍的なテーマ: 死、孤独、愛、喪失、人間の残虐性、エロスなど、普遍的なテーマを扱っている
はじめて村上春樹を読む方におすすめしたい本
1.万人受けで読みやすい
世界中で爆発的に売れた大ベストセラーにして恋愛小説の金字塔! 村上春樹の代表作ですが、初めての方には入りやすい題材です。大学生の主人公ワタナベが体験する青春の苦悩、喪失感、エロスとタナトスを描いた作品です。時代背景は大学解体を標榜する全共闘世代、当時の風俗描写がぎっしり詰まっています。繊細な心理描写と美しい文章で、読者を作品の世界に引き込みます。時代を超えて愛される作品なので、ぜひ一度読んでみてください! タイトルはビートルズの曲「ノルウェーの森」から。2010年に映画化、2018年に連続ドラマ化もされてので、知っている方も多いと思います。
2.フランツ・カフカの世界観が好きなら
『海辺のカフカ』は、村上春樹独特の世界観を存分に味わえる作品です。謎めいたストーリー展開と魅力的なキャラクター、そして深いテーマが織りなす物語は、読者を最後まで魅了します。ぜひ一度読んでみてください。15歳の少年が主人公になっている珍しい作品でもあります。平易な文体に晦渋な比喩表現を多用する村上春樹作品のなかでも『海辺のカフカ』は主人公が少年ということもあり、とくに読みやすい作品だと思います。難解な『ねじまき鳥クロニクル』ではノモンハン事件等の残虐さが描かれましたが、こちらも同じように戦争や暴力がもたらす不条理をテーマに扱っており、より分かりやすく洗練されています。村上春樹の世界観を存分に味わえる作品でもあります。時間をかけてゆっくりと読み解き、自分なりの解釈を楽しむのがおすすめです。
3.短めの小説が好きなら
『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』は〈色〉というキーワードを通して、人間のアイデンティティや生き方を探求する作品です。ミステリー要素もあり、最後までページをめくる手が止まらない。残酷でシリアスな現実や、性愛と暴力といった深いテーマを突きつけてくる作品なので、ぜひ一度読んでみてください。難解な比喩表現もある作品ですが、ゆっくりと時間をかけてじっくりと読むことで、より深い味わいが得られるでしょう。ぜひ、あなた自身のペースで作品世界を堪能してみてください。
4.長い小説が好きなら
『1Q84』は、村上春樹の代表作の一つであり、彼の独特な世界観を存分に味わえる作品です。ノンフィクション『アンダーグラウンド』や「かえるくん、東京を救う」(『神の子どもたちはみな踊る』)で取りあげた新興宗教の問題を掘りさげ、読者を最後まで魅了します。『1Q84』は、エロティックでシリアスな展開が連続する作品群ですが、ゆっくりと時間をかけて読むことで、より深い味わいが得られるでしょう。多くの謎が散りばめられており、最後まで目が離せない。それぞれの章の冒頭に付けられたクエスチョンに注目して読み、『1Q84』年と現実世界の違いに注意しながら読み、最初から最後まで一気に読んでしまうのが、おすすめです!
おわりに
あんまり紹介しても結局読まないのが関の山なので、今日は四つに厳選して紹介してみました。
どれから入っても後悔しないと思います。海外に行って日本から来たというと「Oh! Haruki Murakami」と言われることも多々あるので、予備知識としても読んでおいても良いかもしれません。ノーベル賞作家のカズオ・イシグロはイギリス作家ですが日本人なので、このふたりは海外圏において特に知られています。
思い立ったが吉日、いま買って読んじゃいましょう!
【編集後記】
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