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【理系留学】アイビーリーグに合格するエッセイの書き方

Polymathはニューヨークとロサンゼルスを拠点とする、理系専門留学コンサルティングファームです。アドバイザーは米国の第一線で働くGAFAM・外資投資銀行エンジニア、現役CS大学院生で構成されおり、エッセイ添削、出願、合格まで一丸となってバックアップ致します。元々は家族・友人・同僚向けにアドバイスをしていましたが、「もっと留学生や海外で活躍する仲間を増やしたい!」という想いからPolymathを始めることにしました。

こんにちはPolymathのイトクです。私は高校を卒業と同時に神奈川の実家を飛び出し、18年前にアメリカにに渡りました。コロンビア大学のデータサイエンス大学院を卒業して今はニュヨークのAmazonで働きながら、皆さんの理系留学をサポートさせて頂いています。

久しぶりに古巣のコロンビア大学に遊びに行ってきました。
丁度オリエンテーションが行われていました。

9月になり新入学生がアメリカの大学に入学してきました。そして、大学留学を目指す皆様はいよいよこれから受験対策も本番となります。Polymathの生徒さん達もTOEFL、GREなどのスコアのメイクもクリアされエッセイや推薦状対策に本格的に取り組んでおられます。今日は海外トップスクールに合格するためのポイントをシェアしたいと思います。


エッセイの重要性

海外の大学に入学を目指す場合、エッセイの役割は非常に大きいです。入学審査で必要とされる主な資料は、英語能力試験の結果(例:TOEFL)、共通試験のスコア(例:SAT・GRE)、学業成績(GPA)などです。しかし、これらの数字だけで合格が決まるわけではありません。

実際には、まずこれらの数値を基に最低基準を満たすかどうかの審査が行われます。その後、エッセイを通じて本当にその大学に合う学生を選ぶプロセスが始まるのです。つまり、高得点を取るだけでは十分ではなく、エッセイをしっかり書くことが重要となります。

エッセイは、学校が「合格させたい学生」を選ぶための重要なツールです。一方、テストスコアやGPAは、「基準を満たしていない学生」を選ぶための指標として使われます。したがって、多くの応募者の中で自分をアピールするには、エッセイが鍵となります。

また、近年のトレンドとして、アメリカの多くの大学がSAT、ACT、GREなどのテストスコアを必須としない方針を採用しています。例として、アイビーリーグのコロンビア大学は、SATとACTの提出を永久に不要とする方針を採ったことが挙げられます。これにより、エッセイの重要性がさらに高まっています。

大学が知りたいのは「あなたの価値」

留学の為のエッセイを書くことは難しいと感じるかもしれませんが、実はとてもシンプルです。なぜなら、大学のアドミッションが知りたいことは「あなたが我が大学にどのように貢献できるのか?」という1点だけだからです。名前の異なるエッセイ(Statement of Purpose、Personal Statementなど)があるかもしれませんが、重要なのは「あなたの価値や貢献」を明確に伝えることです。

ポイントあなたのエッセイのすべての文章は、「あなたがどのように貢献できるのか」を直接的または間接的に示さなければなりません。もし文章がそのメッセージに繋がっていないのであれば、見直しを検討しましょう。エッセイは簡潔であることが望ましいです。

例として、エッセイであなたが野球の県大会での優勝経験を取り上げる場合、勝利そのものより、どのような努力や考え方が背景にあったのか、どのようなスキルや知識を身につけたのかを強調することが重要です。そして、その経験をどのように大学で生かしていくのかを示すことで、アドミッションの関心を引きつけることができます。

大きな成功よりもアプローチが大切

大きな成功や実績を強調するエッセイは確かにインパクトがありますが、その内容よりも、どのような経験を通じてどのような学びを得たのか、そしてそれを大学でどう活かすのかが最も重要です。大きな成功だけでなく、失敗から学んだ教訓や経験も貴重な内容としてエッセイに織り込むことができます。最終的に、大学が知りたいのは「あなたがどういう価値を持ち、どのようにその大学に貢献できるのか」です。

野球で県大会で優勝した例

例えば、あなたが野球で県大会で優勝した経験をエッセイに書くとしましょう。その経験は偉大で、あなた自身にとっても誇りに思うものでしょう。しかし、アドミッションは単にあなたが勝ったことに興味を持っているわけではありません。アドミッションが本当に知りたいのは、優勝までのアプローチです。あなたは何を考え、どの様な行動を起こし、チームにどの様な影響をあたえましたか?その経験からあなたがどのようなスキルを身につけ、大学でそれをどのように活かすつもりなのかということを大学のアドミッションは知りたいのです。

例として、優勝までの道のりでチームが直面した困難を挙げてみましょう。シーズン中盤でチームの主力ピッチャーがけがをしてしまい、その結果、5試合連続で敗北を喫したことがありました。この連敗の中で、チームの士気は底をつき、練習の出席率も下がりました。そんな中、あなたはキャプテンとして責任を感じ、全員でのミーティングを開き、心の内を話し合った。そのミーティングで、ある後輩が「勝つためには何をすればいいのか?」と質問しました。これをきっかけに、チームはそれぞれの役割を再確認し、改めて連携を強めることを決意しました。

また、自らの挑戦としては、連敗中に打率が下がった自分のバッティングに悩んでいました。しかし、練習後にコーチと二人三脚でスイングのフォームを見直し、毎日のように残業練習をしてスランプを乗り越えた経験もあります。

さらに、チームメイトとのコミュニケーションについても工夫が必要でした。例えば、成績が伸び悩んでいる後輩には、彼の良いところを見つけて褒めるよう心がけ、信頼関係を築く努力をしました。一方、チームのムードメーカーとしての役割を担っている先輩には、時には冗談を交えながら、チームの雰囲気を和らげるようお願いをしました。

トップ校に合格するエッセイとは?

このような具体的なエピソードを通じて、キャプテンとしてのリーダーシップや、困難な状況下での粘り強さ、そしてチームメイトとの絆を強く感じることができます。さらに、トップ校に合格する為には一歩踏み込んで、この経験を元に「どように大学で貢献できるのか」を具体的に示すことが大切です。

大学院では、多様な背景を持つ人々と協力して研究やプロジェクトを進めることが多く、そこではリーダーシップが求められる場面も出てきます。キャプテンとしての経験は、グループ活動やディスカッションの中で効果的なコミュニケーションをとる力や、チームの方向性を示す能力を養うものとなります。

また、研究や学びの過程で直面する難問や不確実性を乗り越えるためには、シーズン中の連敗やスランプを乗り越えたときのような粘り強さや持続力が必要です。この経験は、困難な課題に立ち向かう際の心の支えとなります。

さらに、チームメイトとの絆や信頼関係の構築は、大学院の仲間や教授との関係性を深めるための土台ともなります。互いの意見を尊重し、共同での成果を目指す姿勢は、研究の質を高めるだけでなく、持続的な学びの環境を築くことにも寄与します。

大学のアドミッションは、あなたが県大会での優勝そのものよりも、あなたが野球を通じて獲得したスキルや価値観が大学院の活動にどのように貢献できるのか、そのイメージが持てるかどうかを重視しています。

まとめ

エッセイを書く際の大切なポイントは「あなたの価値」と「それを大学にどのように活かすか」です。野球での優勝経験や連敗からの逆転、キャプテンとしての役割など、具体的なエピソードはあなたの強みや学びを示す素晴らしい材料ですが、それだけでは十分ではありません。大学が本当に知りたいのは、その経験がどのように大学の環境に貢献するかです。その視点でエッセイを構築することで、あなたの価値やポテンシャルをより明確に伝えることができるでしょう。成功も失敗も、その背後にある考え方や取り組み方を強調し、将来の活動や研究への影響を具体的に示すことがキーとなります。

それでもエッセイを書く際、どこから手をつけるべきか迷ったり、書き進める中で「これで本当に良いのだろうか」と不安に思うことは少なくないでしょう。そんな時、第三者の視点や具体的なアドバイスがとても役立つことがあります。Polymathではエッセイ作成に際してのサポートを、複数のアドバイザーと共に提供しております。特に、コンピューターサイエンスやデータサイエンスといった分野に関心を持つ方へ、私たちの経験をもとに深い専門的なアドバイスが可能です。

もし、少しでも興味があれば、お気軽にご相談ください。私たちと一緒に、素晴らしいエッセイを書きあげ、留学への一歩を踏み出しましょう!

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