【GAFAを目指す方へ】米国テック業界就職への第一歩
こんにちはPolymathのイトクです。私は高校を卒業と同時に神奈川の実家を飛び出し、20年前にアメリカに渡りました。コロンビア大学のデータサイエンス大学院を卒業して今はニュヨークのAmazonで働きながら、皆さんの理系留学をサポートさせて頂いています。
一般的に、本や記事では「留学」というキーワードを取り上げる際、留学そのものや大学での経験、学びに焦点が当てられることが多いのですが、私は留学をもっと広い視点から見るべきだと考えています。留学には、単なる学習体験だけでなく、私たちの将来のキャリアに深く関わっているのです。私はアメリカに留学した後、その土地でのキャリアを築く道を選びました。しかし、この選択をした人は、日本人の中ではまだ少数派です。そこで、本稿では留学とキャリア形成の関係、特にアメリカでの就職についての実態を詳しく解説します。
まず、留学生の総数について、IIEのOpen Doors調査によれば、アメリカに留学している日本人学生の総数(語学留学、短期留学、交換留学、正規留学を含む)は約2万人弱とされています。このうち、約半数の1万人が大学や大学院において学位を目指している正規留学生となっています。アメリカで就職する日本人の数は、H1Bという職業ビザの発行数から約800人程度と推定されています。これは、おおよそ12人の日本人留学生中1人がアメリカでの内定を得ているということを意味します。これは私の実体験と照らし合わせてもおおよそ正しい数値です。私が大学を卒業した際のクラスには日本人留学生が10人いましたが、現地での就職に成功したのは私だけでした。また、私の一つ上の学年にも、Big4と呼ばれる会計事務所の一つに就職した日本人の先輩が1人いました。
さらに、職業ビザを取得する人々の中で、大半は理系の専門職です。MBAや、ビジネス学部出身の私のような人々は、さらに厳しい道を進むこととなります。私が理系に転向してコロンビア大学を卒業したとき、データサイエンス学部には各学年日本人は1人しかいませんでした。1年上の先輩はフェイスブック(現在のメタ)に就職することができ、私はブルームバーグで働きました。
多くの友人は在学中は「数年アメリカで働こうかな?」と言っていましたが、大学卒業が近づくと、「日本でやりたいことがある」や「数年後にアメリカに戻ってくるつもり」との考えから、現地での就職に挑戦せずに、日本へ帰国する選択をしました。何人かは家族や恋人との距離を感じたり、日本の暖かさや文化のつながりを求めたりして帰国を決意しました。また、アメリカの競争的な職業環境や生活様式が合わないと感じ、日本の安定した環境でのキャリアを望む友人もいました。
しかし、一方で私は異なる選択をしました。アメリカでさらなるチャレンジをするため、現地でのキャリア形成を目指すことにしました。しかし、アメリカでの就職は容易ではありませんでした。リーマンショックの影響で内定が取り消しになり(詳しくはこちらの記事をご覧下さい)、卒業後もなかなか仕事が見つからず、400社以上に履歴書を送り続ける日々が続きました。しかし、諦めずに泥臭く就職活動を続けた結果、半年後にニューヨークのベンチャー企業から内定を頂くことができました。その後、転職を経て、現在はGAFAで働いています。アメリカでの就職は容易ではありませんが、戦略的な準備によって十分に達成可能です。
新たな挑戦をする際、その分野で成功を収めている人からのアドバイスを得ることは非常に価値があること感じています。未経験者はしばしば「できない理由」を挙げがちですが、経験者は「どうすれば達成できるのか」という点に注目します。私が留学の可能性を検討していた時、数々の疑念や反対の意見に直面しました。特に心に残っているのは、高校の先生が「お前に留学は無理だ」と断言したことです。だが、今ではその先生はそんなことはスッカリ忘れ「お前なら必ずできると信じていた」と笑顔で話してくれます。
留学を検討している方々にとって、実際に留学経験を持つ人の意見や助言は大変参考になります。一般的な英語の先生に頼るよりも、実際の経験者の話を重視することが大切です。これは留学だけでなく、様々な分野で言えることだと思います。とりわけ、技術的な分野への留学を考えている場合、エッセイ作成時には深い技術的知識と将来の明確なビジョンが要求されます。このような詳細な情報は、理系で実際に留学した経験がある人からしか得ることができません。
留学後、現地でのキャリア形成に興味がある方は、実際に現地経験を持つ人からのアドバイスを求めてみると良いでしょう。斡旋業者の情報も有益ですが、実際の現場にはさまざまな側面が存在します。現地での就職活動には、英語による面接だけでなく、職業ビザ取得のスポンサーとなる企業のオファーが不可欠です。H-1Bビザの申請は毎年4月1日に始まり、発行可能枚数は年間6万5,000件に制限されています。この枚数に達した場合、申請は終了します。多くの留学生がこのビザを目指して競争しており、実際に取得する日本人は年間約800人だと言われています。この競争を勝ち抜くためには、十分な情報収集と計画的な取り組みが重要です。
私自身、このような経験を持つ方が周りにいなかったことから、数々の困難を経験しました。その経験を基に、「Polymath」というプロジェクトを立ち上げました。私たちのチームは少人数で、理系留学や海外就職の対策を専門としています。メンバーは全員、米国で活躍中のエンジニアやサイエンティストです。留学や海外就職について質問がございましたら、Polymathまでお気軽にご相談ください。
さらに、AI技術を活用した留学サポートツールPolymath AIを開発しました。現在、ベータ版としてリリースしており、クーポンコード「BETA70」を使用すれば、初めの3ヶ月間は70%オフでの利用が可能です。この機会に、Polymath AIを是非お試しください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?