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小中ぽこ(ぽこねん)
2019年7月2日 11:13
日常のなかに溶け込んでいて、ほとんど意識すらしないもの。失って初めて、その存在の大きさに気づくもの。「好きなものは?」と聞かれて、あえて名前をあげるような対象ではないんだ。わかる?わかるよね。そういうのとは違う、無意識の階層で、君はわたしの暮らしのなかにいた。ずっと。……いてくれて、当然だと思っていたんだ。まさかサヨナラも言えずにお別れすることになるなんて、考えてもみなかった。あの日、
2019年5月22日 07:24
書こう書こうと思っている間に旬が過ぎてしまうということはよくある。このピザトーストの話なんてまさにそんな感じだ。春先、まだ寒さが残るくらいの季節に、週末の朝食としてピザトーストをするのにハマっていたときがあって、「ピザトースト簡単だしおいしいし最高じゃんこれ書こうっと」なんて思っていたら、いつのまにか汗ばむほどの陽気に見舞われる季節になってしまった。いや、まあそれでもおいしいんだけどさ
2019年4月10日 17:27
干ししいたけをもどす。お湯で。いや、わかってる。たぶん水からじっくりとていねいに戻したほうが、より上品な味わいになるんだろう。なんとなく、そんな気はする。パッケージはこう言う。「水もどしで2時間、お湯もどしで20分、電子レンジで4分」。いや、ちょっと待ってほしい。2時間て。2時間前に、よし、干ししいたけもどそっと!ってなるかよ。いや、なるひとも世の中にはたくさんいるのだと思う。計画的なひと
2019年4月4日 11:48
先週末は、家で水餃子だった。前もって考えていたわけではない。その日は夫が料理を担当する日であり、リクエストも聞いてくれるというので、何が食べたいかなあと考えていて、ああ餃子食べたいなあと思ったのだ。そもそも普段は自分が料理を担当しているというのに、なぜなかなか餃子を作らないかといえば、平日の忙しい夕方に悠長に餃子を包んでいる心身の余裕がわたしには欠如しているからである。保育園のお迎えか
2019年2月8日 06:09
娘が風邪で食欲がないとき、よくつくるスープがある。咳やのどの痛みからか、いつもはもりもり食べる固形物をイヤイヤと受けつけないときでも、これだけはおかわりして何杯も食べてくれることが多いからだ。つくり方はいたってシンプル。かぼちゃ、にんじん、皮をむいたさつまいも、玉ねぎを同量くらいずつ適当にざくざくと切って、圧力鍋にほうりこみ、水と塩を入れて、フタをして火にかける。あとで調整できるので、
2019年1月28日 16:01
先日こんなツイートをした。思いのほかみなさんから反応をいただいたので、おもしろいなあと思ってnoteに書いてみる。ちなみに、あえて反応の一部だけを紹介すると、関東の方からは「そんなオプションが!」という反応があり、関西の方からは「辛子じゃないんですね!」という反応があり、九州の方からは「関東では酢醤油つけないんですね?!それにびっくり!」という反応があった。気になってネットで検索してみ
2018年10月4日 15:55
娘はみかんの皮をむくのが上手になってきた。はじめの一歩というか、むきはじめを親が爪を入れて「むきっ」としてやれば、その後はその僅かな段差を手がかりに、小さな手でうんしょうんしょと、一生懸命向き合ってとりくんでいる。時間をかけて、きれいにまん丸の果実が取り出せることもあれば、たいていはそこまで待ちきれずに、ちょっとむいて取り出せた部分をぱくっ、と薄皮ごと食べている。ちなみに食べる前には、
2018年8月14日 12:20
この夏も、実家の父母からだだちゃ豆が届いた。わたしがこどものころから、だだちゃ豆を「おいしい、おいしい!」とパクパク食べる子だったからかどうなのか、結婚してから毎年たくさん送ってくれるようになった。九州の片隅で、わたしはいそいそと、山形から届いただだちゃ豆をゆでる。* * *ところで、だだちゃ豆をご存知だろうか?だだちゃ豆は枝豆の一種で、山形県庄内地方の特産品である。「だだちゃ
2016年4月12日 11:18
いつものスーパーで、ふだんは見かけないものを売っていた。それが、こごみ。ご存知の方も、ご存知でない方もそれなりにいらっしゃるであろう、微妙な知名度の山菜である。旬は4、5月。南では3月ごろから、東北では6月の初夏まで採れるらしい。まさに、今が旬。そして何をかくそう、私はこのこごみが大好きだ。スーパーで見かけた瞬間にハッとし、「あ! こごみちゃん!」と(心のなかで)無意識にちゃん付け
2016年4月10日 17:36
知人宅でとってもおいしいサツマイモをいただいた。オーブンでじっくり焼き上げられたそのお芋は、芋の甘い密すらとろりと融けだしていて、見るからに美味であった。実際、これがサツマイモか!というほどおいしかった。そしてなんとそのご家族、そのお芋がたくさんあるから持っていって、と手みやげに持たせてくれたのだ。元来食いしん坊の私は、やったー!と心のなかで叫び、食べるチャンスを待っていた。さあいざ食べよ