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子育て 十人十色

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発達障害の子ども達に関わる心理士が書くエッセイです。
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#ASD

知ってった?ASDとADHDではお約束を守らせ方や、やる気の出させ方が違うのです

知ってった?ASDとADHDではお約束を守らせ方や、やる気の出させ方が違うのです

【この記事は音声でもきけます。↓をクリック】「ご飯の前に宿題しなさいね〜」

「寝る前に明日の学校に持っていく準備しときなさいね」

日々の生活の中で子どもに毎日のルーティンとしてやってほしいことってありますよね。

でも、なかなかお約束をしても守ってもらえないこともしばしば。

特に、発達の特性を持っているお子さんだとやる気を出してもらうのにはそれはもう一苦労。

しかし、ここに攻略法になりえる

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発達障害の診断は受けるべき?診断の受け取り方

発達障害の診断は受けるべき?診断の受け取り方

【この記事を音声で聞けます。↓をクリック】
「お子さんはADHDです。自閉症スペクトラム症も併存しています」

目の前の医師は私と息子にそう一言告げた。
医師は、ADHDについて淡々と説明をしているが私の頭には入ってこない。

もしかしたら、この子は発達障害かもとは前々から思っていた。
でも、現実に「そうだ」と伝えられると、「ああ。やっぱり」という気持ちと「これからどうしよう」という気持ちが入り混

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【ASDっ子との手の繋ぎ方】君は私に目を合わせない。だから、私も見つめない。

【ASDっ子との手の繋ぎ方】君は私に目を合わせない。だから、私も見つめない。

【この記事は音声でもきけます。↓をクリック】〘かわいい〙
目の前の私の存在をないものとするように、彼は私を無視をする。
〘かわいすぎる〙
完全スルーされているのにキュンとする胸。
そう。私は変な奴だ。

目を合わせようとしない。
それが彼の特性だ。

私の今の任務は彼の行動観察をすること。
発達相談では、遊びは子供を知るためには欠かせない。

『プッープッー。車が走りますよ〜』

3才の彼の目の前

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『療育には行きません。小学校も通常級です。それしか認めん』と保護者は言っています

『療育には行きません。小学校も通常級です。それしか認めん』と保護者は言っています

【この記事を音声で聞けます。↓をクリック】十月十日あなたに会えるのが楽しみにしていました。

終わりが見えない悪阻に耐え、これからくる陣痛の恐ろしさに震えながらも、あなたに会うために頑張った。

健康に産まれてきてほしい。

あなたのことを世界で1番愛してる。 

療育に行ったほうがいいですって?

小学校は支援級の方がいいって?

この心理士は何を言っているの。

みんなと違う?普通の子じゃない

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『ワーキングメモリを伸ばすにはどうしたらいいですか?』➜心理士『答えづらいのキター!』

『ワーキングメモリを伸ばすにはどうしたらいいですか?』➜心理士『答えづらいのキター!』

【この記事は音声でもきけます。↓をクリック】〘結論〙 ワーキングメモリ自体を伸ばす有効なトレーニングはまだありません。
それより、子供の好きなこと、興味があること、得意なことを伸ばしていきましょう。

保護者『療育に通えばワーキングメモリのトレーニングをしてくれますか』 :ある日の検査フィードバックにて

保護者: 『家でできるトレーニングもおしえてください』

私(心の中): (お、おう?どこか

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ある〘子供がいない心理士〙が保護者カウセリングの中で、「説得力ない」と全力で自分にツッコミを入れています

ある〘子供がいない心理士〙が保護者カウセリングの中で、「説得力ない」と全力で自分にツッコミを入れています

【この記事は音声で聞けます。クリックを↓】お母さん、お父さんに寄り添ってお話を聞きたいんです。
子育ての不安を受けとめて一緒に考えていきたいんです。
でも、私には子供がいません。育児経験は〇年(1年前まで)

〘ある心理士〙の心の中を覗くと➜
子供いないのに子育て相談?無知ゆえに綺麗事や無理な事を言ってしまって親子を余計に苦しめてしまうのでは…

と自信がありません。

だけど、向き合うしかない。

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