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きょうのできごと

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2019年の立冬から書き始めた日記をまとめています。おおむね翌日6時更新。
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2019年12月の記事一覧

2019/12/27 カラヴァッジョ展@あべのハルカス美術館

2019/12/27 カラヴァッジョ展@あべのハルカス美術館

昨日から始まったカラヴァッジョ展を観た。今回、カラヴァッジョによる作品は8点(推定されるものは、これとは別に2点)、彼の手法を用いて表現する追随者「カラヴァジェスキ」たちをはじめとする関連する画家たちの作品を合わせて43点が展示されている。見応え十分、とてもよかった。

展示の流れは、16世紀末から17世紀初頭、カラヴァッジョの生きた時代とその後との3部で構成されている。その中に、所縁のある画家た

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2019/12/26 noteのノート

2019/12/26 noteのノート

元々は高野寛さんの投稿を読むために、noteのアカウント登録をした。文章が基本のSNSというのもおもしろいなと横目で見ながら、自分では発信せずにいた期間がしばらく続いていた。

書きたい気持ちがあるけれど、何かきっかけがほしいとも思っていた。当然のことながら、日常の中に都合よくドラマチックなることがあるわけもない。月初めや新年、誕生日といった分かりやすい節目を待っては書きたい気持ちが萎れてしまうか

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2019/12/25 初心に返る/アップデートする

2019/12/25 初心に返る/アップデートする

朝食の後、新幹線に乗って帰阪。
昼から幼・小・中・高の系列校に所属する教員対象の研修会が開催されるので、それに参加する。今回のテーマは「プログラミング教育」だった。前半は各校の取り組みの報告。後半は、Googleのコンピュータサイエンス教育部門のプログラムマネージャを務める鵜飼佑氏の講演だった。鵜飼氏の略歴は以下に示すが、わたしは彼がスマートフォンアプリ「Office Lens」の開発に携わった人

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2019/12/24 話をする/見えてくる

2019/12/24 話をする/見えてくる

東京に来ていることを知ったKさんが食事に誘ってくれた。店はKさんが探しておいてくれたイタリアン。おいしいものを食べて(ラザニアもあった)、楽しい時間を過ごした。

SNSでつながっていると、お互いの日々のことはうっすら見えているから、久々に会ったり話したりしても、さほど時間があいていたようには感じない。SNSを利用するようになって15年以上経つのに、いまだにこのことに軽く驚いてしまう。でも、SNS

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2019/12/24 桑原弘明 Scope展@スパンアートギャラリー

2019/12/24 桑原弘明 Scope展@スパンアートギャラリー

銀座のスパンアートギャラリーへ桑原弘明さんのScope展を見に行く。昨年は訪ねられなかったので、2年ぶりだ。

今年はオブジェ1点「真っ白な永遠」とScope4点「月光銀」「夢の影」「Rose」「夜のない星」の合わせて5点展示されていた。

桑原さんの作品は、昔知人に紹介してもらって以来、できるかぎり見に行くようにしている。桑原さんのScope作品は、実際に自分の目で見てこそ、その強烈な美しさと不

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2019/12/23 吹奏楽部のクリスマスコンサート

2019/12/23 吹奏楽部のクリスマスコンサート

東京での予定は残っていたが、一時帰阪。目的は、前任校のクリスマスコンサート鑑賞だ。吹奏楽部には、担任した生徒や3年間国語を教えた生徒たち(高1)が多く所属している。そのうちの一人がコンサートの案内をしてくれたので、随分前から約束していた。

曲目は毎年多少は変わるものの、定番曲は必ず演奏する。7年も続いていると、それがむしろ年中行事的な安心感もあってちょうどいい。学校関係者だけではなく、小さな子供

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2019/12/22 大人の科学マガジン「トイ・レコードメーカー」体験@誠品生活日本橋

2019/12/22 大人の科学マガジン「トイ・レコードメーカー」体験@誠品生活日本橋

学研が発行している『大人の科学マガジン』は、「そんなのを出して大丈夫? 需要ある?」なんて素人の心配をよそに、ニッチな科学の組み立てキットを付録に設定し、大手を振って本屋に登場する。赤いテルミンをはじめ、いくつ買ったか忘れたけれど、わたしもまんまと編集部の術中にはまっているひとりだ。

来春、その『大人の科学マガジン』46号として、「トイ・レコードメーカー」が登場する。案内を見て即座におもしろそう

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2019/12/22 高円宮コレクション《根付》@東京国立博物館

2019/12/22 高円宮コレクション《根付》@東京国立博物館

東京国立博物館所蔵の高円宮コレクション《根付》に高木喜峰《一人旅》(2001)があることを知ったのは、いつのことだったか。方位磁石を見つめる旅上のコウテイ雛をいつか見てみたいと思っている。

2011年に開設された高円宮コレクション室の展示は、月ごとか季節ごとかで展示替えが行われており、その折々に合う作品が並ぶ。今回は正月と冬だった。

おかげさまでペンギン根付は2点見られた。アデリーと、コウテイ

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2019/12/22 ミイラ-「永遠の命」を求めて-展@国立科学博物館

2019/12/22 ミイラ-「永遠の命」を求めて-展@国立科学博物館

10月に「風景と科学」展のために国立科学博物館を訪ねた際、このミイラ展の予告を見て機会があれば観たいと思っていた。

科博には、常設で江戸時代の女性のミイラが展示されている。「彼女」を展示するにあたって、研究過程と成果だけではなく、研究対象の「彼女」の尊厳を損なわない配慮も同時に行われていることに感心した。だから、科博の展示であれば見たいと思った。

昔神戸市立博物館に何度かエジプト展を見に行った

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2019/12/21 高野寛アルバム発売記念スペシャルライブ「Tokyo City Folklore」@The Garden Hall(恵比寿)

2019/12/21 高野寛アルバム発売記念スペシャルライブ「Tokyo City Folklore」@The Garden Hall(恵比寿)

高野寛デビュー30周年の締めくくりに発表された「City Folklore」のツアー(1st season)を終え、今年最後のライブとして開催されたのが、今回の「Tokyo City folklore」だ。高野さんのライブはたくさん観てきたけれど、いつだって高野さんはこちらの想像を超えてくる。それがライブを楽しむ醍醐味だ。

今回のライブは、秋のツアーとは異なるバンド編成の特別版だ。田中拡邦(MA

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2019/12/20 ささやかに吠えてみる

2019/12/20 ささやかに吠えてみる

昨夜は勤務校の分掌の宴会だった。我らが若い部長は酒好きなのもあるが、自分が一番よく働いているのに周囲を労うことのできる好人物で、学期に一度は宴会を開く。中間考査のときも企画は上がったが、諸般の事情で流れた。

まじめに仕事の話ができる宴会ならば、コミュニケーション不得手のわたしでも普通に話せる。そもそも聞くのは苦にならない。愚痴や悪口が出ないのもよい。

わたしは自分の仕事のうちで、根幹である授業

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2019/12/19 「ニ」の擬態

2019/12/19 「ニ」の擬態

文字や言葉のことが気になる。

学生の頃は、中古・中世の漢字や片仮名を中心とした表記の問題に取り組んでいたこともあり、文字の話が好きだ。古今を問わず文字の話は気になって仕方がない。街中や本の中で、珍しい言葉や文字を見つけるのも楽しい。

今日見つけたのは「ニ」の擬態。冒頭の写真はおしゃれ重箱(三段重)の紹介文の抜粋です。本来ならば、「一の重・二の重・三の重」となるはずが、「ニの重」になっている。「

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2019/12/18 宛名のない手紙

2019/12/18 宛名のない手紙

どうなるかと思った2019年ももうおしまいが見えてきました。わたしは相変わらず宙ぶらりんで、ふわふわしています。

今日は職場の宴会でした。異動して最初の忘年会なので参加してきたけれど、こちらも相変わらず得意ではないなと分かりました。昔は学会や研究会の懇親会は楽しく参加していたし、今でも友人たちと開く宴会は好き。でも、職場の宴会となると、何を話したものかよく分からなくて、会話が続かないのはこちらが

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2019/12/17 学びの種蒔き

2019/12/17 学びの種蒔き

今の高3は、受験対策講習を日替わりであれこれ行っている。わたしの担当は私大現代文。センター試験対策は別で行っているので、関西の私立大学を考えている生徒が主に受講する。

生徒が受験する大学は様々なので、ピンポイントに特定の大学に向けた対策授業というのは、「私大現代文」の設定では正直なところ難しい。基本的には、勤務校の生徒が主に受験する、いわゆる「関関同立」の過去問を扱うことになる。大学ごとに問題の

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