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意思決定基準たち

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仕事や生活をより充実したものにできる、あるいはより効率・効果を高められる、そんな「意思決定基準」を日々打ち立て、あるいは改善していく。
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#note毎日更新

「師資相承」の真髄

「師資相承」の真髄

先月読んだ『月刊致知』7月号は、
「師資相承」が特集テーマでした。

難しい言葉ですが、要は
師匠から弟子へと、「道」を
次代に伝えていくこと。

その特集の中に、イタリアンの名店と
して全国に名をとどろかせている
山形の「アル・ケッチャーノ」の
オーナーシェフ・奥田政行さんと
その実質的な師匠である「葆里湛」
シェフの後藤光雄さんとの対談記事があり、
興味深い内容でしたのでここで
紹介させてくだ

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俯瞰することで相対化する

俯瞰することで相対化する

毎週日曜日に継続して参加している
読書勉強会で、『サピエンス全史』を
読み進めています。

先日、遂に上巻を完了し、下巻へと
突入しました。

一体何ヶ月かかるのだろうか?
読み始めた際はそう感じましたが、
意外と早く進むものです。

この本の魅力は何でしょうか?
本の帯にキャッチコピーが書かれて
いるのですが、大抵はこのコピーが
その本の魅力を凝縮してくれている
ことが多いですよね。

上巻の帯

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大麻文化の復活を

大麻文化の復活を

先月発行された『致知』6月号の
連載記事で、

という菟田中子さんの論説が掲載
されています。

「大麻」と聞くと、
即座に「違法薬物」という連想が
働く人が多いでしょう。

確かに、第二次世界大戦後の
歴史を踏まえると、そのように
しか捉えることのできない人が
大多数だというのはやむを得ない
状況にあります。

しかし、戦後80年の歴史に比べ、
実は1万年以上もの長きにわたり、
日本人は大麻を生

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予定不調和がデフォルト

予定不調和がデフォルト

仕事でも、プライベートでも、
似たような思いを抱くことが
ここ数日立て続けに起こりました。

それが、タイトルにも書いた
「予定不調和がデフォルト」
ということです。

パッと聞いただけでは
「なんのこっちゃ?」
という感じかもしれませんね。

要は、世の中そう簡単に、
思い通りにいくものじゃない、
ということなのですが、
だからといって悲観しているとか、
あきらめモードに入っていると
いうことで

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ネガティブな出来事もポジティブに解釈する

ネガティブな出来事もポジティブに解釈する

昨日の帰り道。
駅の改札へと向かう道すがらでの
出来事です。

歩道の端を歩いていた私。
反対方向から、私より体1/4ほど
内側を歩いている男性が、
早足で近付いてきます。

私の方がより端に近いところを
歩いていたので、
先方が避けるだろうと思いつつ、
こちらも若干体を斜めに傾けて
すれ違おうとした瞬間でした。

相手はほぼ避けることなく、
減速をすることもなく、
すれ違う瞬間に私のことを
まる

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頭がおかしくなりそうです

頭がおかしくなりそうです

「フィルターバブル」という言葉を
以前に紹介したことがあります。

「エコーチェンバー」もほぼ同じ意味
ですが、こちらに書いた通りで、

のことを指しており、

のですね。

X(旧Twitter)には2009年に登録
したものの、放置アカウントとして
長らく何もしておりませんでした。

ここ数ヶ月は、友人たちが俄かに
Xで大量活動を始めたのに便乗し、
このnote投稿をシェアするのに加え
複数の

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ミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス

ミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス

週末土曜日の午後、対面形式での
ワークショップに参加してきました。
私にとっていくつかある
「サードプレイス*」のうちの一つ、
「大人の小杉ゼミ」の企画で、
組織開発について学ぶために
10人ほどのメンバーが集ったのです。

*自宅でも会社でもない第三の居場所

ちょうど一年前に、
同じく組織開発の学びということで
「ポジティブアプローチ」の
ワークショップを行いました。

今回はもっとオーソドッ

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競合のシェアを奪うより

競合のシェアを奪うより

どんな商品であれ、
またはブランドであれ、
どこかしらの「戦場」で戦っていると
言えます。

その「戦場」のことを、
「市場」「マーケット」と呼んだり、
「カテゴリー」と呼んだりするわけですが、
その「市場」や「カテゴリー」には
ライバル/競合が存在するのが常。

その「市場」「カテゴリー」に新しく
参入するプレイヤーは、
そこで既に大きなシェアを持っている
ライバルから、そのシェアを少しでも

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学内木鶏会の増加がもたらす希望

学内木鶏会の増加がもたらす希望

私の愛読雑誌である『致知』は、
「人間学の学ぶ月刊誌」
とのテーマを掲げています。

この『致知』をテキストにして、
勉強会を開いている人たちが
全国各地にいらっしゃって、
その会を「木鶏会」と呼称して
いるのは、ご存知の方も多いかも
しれません。

この木鶏会を、高校や大学の運動部で
実施する動きが、最近増えて来ている
印象があります。

単に、『致知』でそのような動きを
紹介する頻度が増えてい

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美しい日本を守るには

美しい日本を守るには

先般の衆院補選結果を見て、
日本のこれからの行く末に
益々不安を感じる今日この頃。

自民党が勝たなかったこと自体は、
昨今の岸田政権の行状を考えると、
確かに良かったと言えなくもない
でしょう。

しかしながら、立憲民主党系が全勝
という結果は、日本国民の民度が
本当に大丈夫なのだろうかと心配に
ならざるを得なかったというのが、
正直な気持ちです。

結局のところ、選挙結果というのは
その時点に

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倦まず弛まず

倦まず弛まず

月初に届いた『致知』2024年5月号の
巻頭特集は、「倦まず弛まず」が
テーマとして設定されていました。

「倦む」というのは「飽きる」こと。
「弛む」というのは「心が緩む」こと。
なので、何か一つのことを始めたら
飽きずに根気よく、心を緩めることなく
努力を継続しましょう、ということを
説いた言葉です。

私自身は、この努力を継続することに
おいては、比較的得意なのだという
自覚がありますし、実

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「一日一げん」始めました

「一日一げん」始めました

ビジネスメルマガとして
長い間にわたり多くの読者を
惹きつけ続けているものと
言えば、指折り数えるほどしか
ありません。

そのうちの一つ、
『ビジネス発想源』を購読し始めて
早や15年は経っているのですが、
発行者の弘中勝さんがずっと一貫して
説いている「百日理論」というのが
あります。

何か新しいことを始めようと思ったら、
とにかく百日間、一日も欠かさずに
続けることで、定着させられるし、

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サンクコストを潔く切れるか

サンクコストを潔く切れるか

サンクコスト(Sunk Cost)とは、
日本語だと「埋没費用」と呼ばれる
既に投資してしまった費用で、
たとえそこで事業をストップしたと
しても回収できないものを指します。

早めに切り捨てましょうと言われる
ことの多いこのサンクコスト、
とはいえ、切り捨てるには勇気が要る
のですよね。

ついつい、これまでにかけて来た
手間や時間を思い返すと、
「もったいない!」
「折角ここまでやったのに!」

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人に流されず、あえて人と違う選択をする

人に流されず、あえて人と違う選択をする

昨年の秋、新しくなった国立競技場を
初めて訪れました。

2021年に行われた東京オリンピックの
舞台として新たに建築されてから
それほど日が経っていないこともあり、
その美しさ、威容に圧倒されたのを
覚えています。

特に、木材の使い方が非常に美しく、
いかにも日本らしい繊細さが表現されて
いることに誇らしさを感じました。

この建築を手掛けたのは、日本で最も
有名な建築家と言っても過言ではない

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