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ものづくり

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ものづくりへの想いや産地との取り組み、舞台裏をご紹介。
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夏のご挨拶 今治のタオル

夏のご挨拶 今治のタオル

二十四節気は小暑から大暑へ。暑さきびしくなるころ、いかがお過ごしでしょうか。

パラスパレスでは2024年7月18日(木)より、夏のご挨拶としてこんな催しを予定しています。

ちょっと遅いお中元。暑い季節におあつらえむき、タオルを贈答いたします。

一年の折り返し、感謝をこめて。どうぞひきつづきご愛顧、おつきあいくださいませ。

このタオルの故郷は……
愛媛県今治市にて作っていただきました。今治は

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はじめましての方へ

はじめましての方へ

私たちは、天然素材や手仕事を活かしたものづくりを続けているファッションブランド「pal'las palace (パラスパレス)」です。

全国44店舗とオンラインストアを展開しています。

私たちが大切にしていることは、永く手元に残したくなる服を。

デニムのように経年変化が楽しめる「インディゴ染」や、
産地と共に、糸づくりからはじめるオリジナルテキスタイルとニット。
季節感を大切にした手描きの味

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「もったいない」を新しいかたちに。リネンのはぎれ。

「もったいない」を新しいかたちに。リネンのはぎれ。

2024年6月26日より、パラスパレス公式オンラインストアにて、リネンのはぎれの取り扱いがはじまります。

この生地の正体は……
パラスパレスは日本各地の産地と取り組み、糸や生地から独自企画をするファッションブランド。

オリジナルテキスタイルの服にならなかった裁断ロスや、試作の生地を、はぎれにしてお届けしています。

産地の方々と手塩にかけて作った生地。まだ使えるものだからこそ「もったいない」の

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岡山•倉敷より|い草のバッグ

岡山•倉敷より|い草のバッグ

夏らしさが日ごとにまし、よそおいも軽やかに。

Tシャツ、サンダル、帽子……。

さて、手もとのバッグはどうしましょう。

たたみと同じ材料「い草」を使ったこんな夏バッグはいかがでしょうか。

持ち手の部分に「い草」の持ち手をつけたリネンバッグ。

今年も、岡山県倉敷市にて工房をかまえる「須浪亨商店」さんに誂えていただきました。

じつはこの持ち手、須浪さんのい草の鍋敷きから着想したもの。

鍋敷

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夏のTシャツ つぶぞろい

夏のTシャツ つぶぞろい

まずは、ベーシックな無地を。
何枚でも欲しくなるシンプルなTシャツは、色と素材にこだわりを。

生地には「ラフィ」という糸をつかっています。不均一で自然な太細がある糸で、どこかこなれたヴィンテージ風。
さらに、Tシャツのかたちにしてから染色をする製品染を施しているので、雰囲気がある一枚です。

オリジナルの色つけをしていて、今回は、南風格子柄から色をチョイスしました。

実はこの色つけも、染テスト

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夏のシャツはじめ

夏のシャツはじめ

それではシャツの旅、はじまりはじまり。

今回は「あべこべグレンチェック」にスポットをあててご紹介します。

◾️生地のデザイン

服つくりには、2つのパターンがあります
①生地からオリジナルで服をつくる
②生地屋さんが作った生地から服をつくる
今回のシャツは①のパターンです。
色、柄、どこにもないブランド独自のものができあがります。

ただしとっても時間がかかるので、考えはじめるのは半年以上前で

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日本のへそからこんにちは

日本のへそからこんにちは

日本のへそと呼ばれる、兵庫県西脇市。

日本の真ん中にあたる東経135度・北緯35度の交差点がある市で、

「へそモニュメント」や「日本へそ公園」もあるユニークなところなんです。

さてさて、今回ここに来た理由は……

4月20日より「夏のシャツはじめ」として、パラスパレスのお店にはたくさんのシャツが並びます。

シャツ生地「播州織」の故郷、西脇市を訪れたのでした。

播州織とは播州織は、シャツな

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あたらしいベーシック ラフィバックチノ

あたらしいベーシック ラフィバックチノ

アメカジファッションによく登場する「チノパン」。
カーキベージュのパンツのことで、チノとはchina(中国)のスペイン語呼びからきたミリタリー由来の素材です。

パラスパレスはこの春、生地からオリジナルでチノのジャケットとパンツを作りました。

チノという基本のアイテムを、ブランドらしさのある素材で出来たらな、そう思ったのがきっかけです。

まずは生地作りから

わたしたちの大のお気に入り、ラフィ

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春を迎える新しいバッグ

春を迎える新しいバッグ

もうすぐ三月。この春から新しい生活がはじまる方も多いのではないでしょうか。

バッグを新調すれば気分も変わってリフレッシュ!

職人さんの手仕事がいきる、メイドインジャパン。通勤、通学、生活のおともにカジュアルに使えて日常によりそうバッグをご紹介します。

トートバッグ派には、大きなポケットが便利なこちら。
大サイズと小サイズをご用意しています。

左右の高さがちぐはぐなポケットが楽しいバランス。

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シーズンブックの工場へ

シーズンブックの工場へ

店舗にてお渡ししている冊子〝シーズンブック〟は、年四回発刊しているフリーペーパーです。

2024年春号から、すこしリニューアルをしました。
春にふさわしい、変化のきざし。今回はブックができるまでの過程や裏舞台をご紹介します。

幅広い年代の方に手に取ってほしい。

その想いから、この春号は二人のモデルさんに着て頂きました。

年齢の固定概念に縛られず、好きなもの、暮らし方、自分が心から楽しむこと

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2024年カレンダーができました

2024年カレンダーができました

あっというまの12月、
パラスパレスオリジナルカレンダーが今年もできました。

ブランドのアイコン「ひょうたん」のかたちに、カラフルに季節を描いた楽しいカレンダーです。

12枚つづりの月めくり。めくるたびに季節の訪れが楽しみになりそうですね。

こちらのカレンダー、師走のごあいさつとして
2023/12/1より¥33,000(税込)以上お買い上げのお客様にお渡しいたします。

※カレンダーの在庫

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プリント工場へ。冬牡丹柄ができるまで。

プリント工場へ。冬牡丹柄ができるまで。

じりじりと残暑きびしい9月のことです。

京都駅から車で走ること数十分。

右手に東寺、左手に伏見稲荷と観光名所を抜けて、一軒のプリント工場に到着しました。

そこは大本染工さんといって、パラスパレスのプリント生地作りを長年担って頂いている現場のひとつ。

工場では11月にお店に登場する「冬牡丹(ふゆぼたん)柄」を生産している真っ最中です。

プリントの様子をじっくり見せてもらうべく、パラスパレス

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羊、そのもの。タラヌイ牧場より。

羊、そのもの。タラヌイ牧場より。

羊の毛色=白?

実は、そんなことはありません。

人間と同じように、羊毛にも個性があるんです。

薄茶、茶、灰色、黒……

品種や環境によって、色や毛質はさまざまで、その数1000種以上とも。

今回は、遠く離れたニュージーランドから、羊の自然な毛色に魅せられた、1人の女性からはじまるお話です。

それは40年ほど前、

当時は染色しやすい「白い羊」が重宝されていて、有色の羊はほぼ需要がなく、忌

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揃ってないから、面白い。ラフィのお話。

揃ってないから、面白い。ラフィのお話。

きれいすぎては味気なし。今回は「ラフィ」という糸のお話です。

ラフィは、大阪府の糸メーカー大正紡績が作るブランド糸で、均一ではない独特なムラが魅力です。

そのムラの秘訣は、糸をつくる工程で「落綿」を混ぜること。

落綿とは

糸を作る工程で、繊維の長さが短くはじかれてしまう綿は、いわゆる規格外。本来は糸にならない部分です。それを再利用することからリユースコットンとも呼ばれています。

ちなみに

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