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言わずに伝わるものかは。

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記事一覧

夏の夜更け、全てを忘れに

8/17(土) 16:00、四国から帰りシャワーを浴びて、また電車に揺られている。 この夏は会社の休みが9連休あり、その後半に旅に出ていたわけだが、夏の思い出を凝縮させたよ…

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3週間前

結束バンド「結束バンド」アルバムレビュー

結束バンドのことについて、そろそろ書いておかなければならない。 結束バンドは、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」内で結成されたバンド。このアニメ(以下ぼざろ)は、ギタ…

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1年前
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サマソニ2023 大阪

ついにやってきた。舞州スポーツアイランド。 梅田サイファーを少し冷やかしてまずはじめにやってきたのはsonic stage。岡崎体育のアクトだった。 今日のライブを事前に想…

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1年前
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〜サマソニ20230820

今日はサマソニに参戦する。 初めての参加であり、地元三重から大阪まで向かうのに利用する近鉄特急アーバンライナーも初めてだ。 うきうき浮かれて、酒と、ごはんとつま…

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1年前

イルカと泳いで

20230612 イルカポリス ライブ 鶴舞駅を出て、高架沿を伝っていけば"k d japon"という小さなライブハウスがある。 開演の30分ほど前に着くと、すでに狭い店舗内は賑わっ…

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1年前
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11/2

19:30分バイトの休憩に入る。いつものようにビニコンでパンとコーヒーを買い、足早に円山公園へ向かう。 30分しかない休憩だ。有意義に使わなければならない。 そんな休憩…

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1年前

無題

秋の夜長よ。 夜は果てしなく、どこまでも続いていくようで。 冷たい風が吹く日々は、時間が短く感じられる。 朝起きて、気づいたら日は天高くのぼっていて、いつの間にか…

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1年前

夕暮れとベトナムと。

9月23日。また夏が、終わろうとしている。  台風14号が日本を襲ったあと、これまでふるってきた猛威をとんと忘れたように、すっかりと気温は落ちてしまった。ふと外に出…

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2年前
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8/10

朝、5時15分。 人びとは、現代において、テクノロジーによってほとんど孤独を感じずに時間を浪費することができるが、反面みな孤独でもある。 5時44分。京都駅30番線のホ…

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2年前

7/20、脱却

こんばんは。暇人のみんな。 私は、混沌とした沼にはまっておりました。 ぬかるみに足を取られ、もがいたり、なされるがまま沈んでおりますと、毎日日記を書いている精神的…

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2年前

7/15

一昨日は散々であった。 ウィスキーの試飲会に店の代表として出向かせていただき、淀屋橋近くのホテル会場で、気持ちよくいろんなお酒を飲んだくれていたところまではよか…

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2年前

盛大な勘違いを悟り、始まってもいないものを終わらせた夜、俺はのこされたコンタクトケースをどうするか考えていた

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2年前

ギャップ

リアルで生きてるやつに現実を見せられ、うちのめされた二夜 フェイクの自分を、インターネットで作り上げ、生きてる俺はそのギャップに、どうしようもなく逃げ出した マ…

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2年前

閉じられて

俺は今まで何をしてきたのだろう。 なんのために、何を続けてきた?  自分を過信していた。なんとかなるだろうと思って日々を貪ってきた。  ふと自分を見ると、行き先…

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2年前

6/5 やる、こと。

とにかく何でも、「やってみる」。 とっても大事なことだろう。私の持ち味でもある。とても誇りに思っている。 じゃあ、次はどうしよう。 「やる」んだよ。 引けた腰を…

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2年前

決別、覚悟

6/2、木曜日、晴れ。 私のこころはもう少し薄暗い目覚めであったが、お天道様はそんなこと知らん顔で見下ろしていた。 本日は、名古屋で新卒採用の最終面接があったのだ…

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2年前
1

夏の夜更け、全てを忘れに

8/17(土) 16:00、四国から帰りシャワーを浴びて、また電車に揺られている。

この夏は会社の休みが9連休あり、その後半に旅に出ていたわけだが、夏の思い出を凝縮させたような日々だった。

初日からレンタサイクルで島を爆走、熱中症も辞さないフルスピード。高校の時に比べたらぬるくなったもんだとは思うが、ノリとマインドは現役時代を忘れていない。
海で相撲をとり、階段をダッシュで競走し、吐くほど酒

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結束バンド「結束バンド」アルバムレビュー

結束バンド「結束バンド」アルバムレビュー

結束バンドのことについて、そろそろ書いておかなければならない。

結束バンドは、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」内で結成されたバンド。このアニメ(以下ぼざろ)は、ギターを愛していて、人とうまく話せないボッチの後藤ひとりが、バンド活動を通じて成長していく姿を描くもの。キャッチコピーは「陰キャならロックをやれ!!!」で、少女たちの日常だけでなく下北沢のリアルなインディーズバンドの内実がうまく表現されてい

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サマソニ2023 大阪

ついにやってきた。舞州スポーツアイランド。

梅田サイファーを少し冷やかしてまずはじめにやってきたのはsonic stage。岡崎体育のアクトだった。
今日のライブを事前に想像してレポートを書いたというコンセプトの「quick report」や、昨日作った曲を早速披露するなど、衝動的なパフォーマンスで多くの観客に手を挙げさせていた。EDM調の四つ打ちはやっぱりみんな盛り上がる。最高のダンスフロアだ

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〜サマソニ20230820

〜サマソニ20230820

今日はサマソニに参戦する。
初めての参加であり、地元三重から大阪まで向かうのに利用する近鉄特急アーバンライナーも初めてだ。

うきうき浮かれて、酒と、ごはんとつまみの中間のようなモノを買い込んで列車に乗り込んだ。
こういう非日常では、普段見えていないものが突如可視化されて現れてくるから不思議だ。 

非日常といえば、僕は「非日常」という言葉をなんとなく忌避していたところがあった。某ねずみの国や、国

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イルカと泳いで

20230612 イルカポリス ライブ

鶴舞駅を出て、高架沿を伝っていけば"k d japon"という小さなライブハウスがある。
開演の30分ほど前に着くと、すでに狭い店舗内は賑わっていて、酒を飲んだりカレーを食べたり、談笑したりしている人々の群れ。

NALUCKと川本真琴のおっとりとしたパフォーマンスを聴き、良い雰囲気で場が盛り上がったところで、派手な奴らが出てくる。

何度か派手なやつと店

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11/2

19:30分バイトの休憩に入る。いつものようにビニコンでパンとコーヒーを買い、足早に円山公園へ向かう。
30分しかない休憩だ。有意義に使わなければならない。

そんな休憩を今日はどうやって過ごしていたかと言うと、公園の街灯に照らされ、猫に向かってダンスを披露していた。

ただ、披露していた。 変な踊りを。

イヤホンから流れるのはジョージ・デュークのポップなソウル。ジャズフュージョン上がりのピアニ

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無題

秋の夜長よ。
夜は果てしなく、どこまでも続いていくようで。

冷たい風が吹く日々は、時間が短く感じられる。
朝起きて、気づいたら日は天高くのぼっていて、いつの間にか傾いている。
世界に急かされるように、外へ出て授業に向かう。

しかし、夜になれば、ずうっと暗闇がぼくらをつつんでくれる。それは冷たくもあたたかく、永遠のような感覚をそこに感じられる。

夜は好きだ。いつまでも続いたらいいのに。

夕暮れとベトナムと。

夕暮れとベトナムと。

9月23日。また夏が、終わろうとしている。

 台風14号が日本を襲ったあと、これまでふるってきた猛威をとんと忘れたように、すっかりと気温は落ちてしまった。ふと外に出てみると、肌にふれる風が冷たい。
 ああ、またこの感覚だ。夏が終わる感覚。長く暑い夏、永遠に続くかのように見える夏は、今年もたやすく去ってゆく。あれほど鬱陶しく感じていた、じりじりと僕らを照りつける太陽が恋しい。
 僕は今月半ばまで、

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8/10

朝、5時15分。

人びとは、現代において、テクノロジーによってほとんど孤独を感じずに時間を浪費することができるが、反面みな孤独でもある。

5時44分。京都駅30番線のホームから眺める空は、今日も青かった。 

9時50分ごろ、搭乗。
機内で、若いベトナム人のねえちゃんと話した。
日本で語学学校に通い、介護福祉の仕事をしているらしい。2年ぶりの帰省ということらしいが、喜ぶそぶりは見せていなかった

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7/20、脱却

こんばんは。暇人のみんな。
私は、混沌とした沼にはまっておりました。
ぬかるみに足を取られ、もがいたり、なされるがまま沈んでおりますと、毎日日記を書いている精神的余裕がないのでございまする。

どうして、そして何の沼にハマっていたのだね、と申しますと、それは端的に「インターネット」でございます。

承認欲求、性欲、絶え間ないアップデート、グローバルなコミュニケーション。様々な混沌が、私を引き留める

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7/15

一昨日は散々であった。
ウィスキーの試飲会に店の代表として出向かせていただき、淀屋橋近くのホテル会場で、気持ちよくいろんなお酒を飲んだくれていたところまではよかった。しかしその後、気分が良くなっていた俺は、出町柳行きの京阪特急に乗っている間に、「LONGCHAMP」などという、母からもらった聞いたこともないブランドの財布を落とした。端的に言えば、車両の中で記憶もほぼない状態で爆睡したからである。

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盛大な勘違いを悟り、始まってもいないものを終わらせた夜、俺はのこされたコンタクトケースをどうするか考えていた

ギャップ

リアルで生きてるやつに現実を見せられ、うちのめされた二夜 フェイクの自分を、インターネットで作り上げ、生きてる俺はそのギャップに、どうしようもなく逃げ出した

マスターから言われた言葉 研究 柱を折られることなんてねえ 泣いてもいい
 
さあ 孤独と 一緒に踊り明かそうや

閉じられて

俺は今まで何をしてきたのだろう。

なんのために、何を続けてきた?

 自分を過信していた。なんとかなるだろうと思って日々を貪ってきた。
 ふと自分を見ると、行き先を失った、もう大人になってしまった人間だった。 前を向いて歩いている奴らを笑っていた。自分を表面的な理論武装で守り、誰かより一段上にいる気でいた人間は、誰よりも下にいた。ほら、こんなにも笑える人間が一番身近にいたじゃあないか。

「声だ

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6/5 やる、こと。

とにかく何でも、「やってみる」。

とっても大事なことだろう。私の持ち味でもある。とても誇りに思っている。

じゃあ、次はどうしよう。

「やる」んだよ。
引けた腰を、色んな浅瀬に「浸し」続ける人生でいいのか?

そろそろ、「潜る」時だろ。

自信をもてよ。そして責任を持てよ。

そして、「やってやれ」よ。

さあ兄弟。行く時間だぜ。

決別、覚悟

決別、覚悟

6/2、木曜日、晴れ。

私のこころはもう少し薄暗い目覚めであったが、お天道様はそんなこと知らん顔で見下ろしていた。

本日は、名古屋で新卒採用の最終面接があったのだ。

あまり深く考えずに応募していて、ここもどこかで私を落とすのだろう、などと考えながら、いつの間にか最終面接だった。

正直、ここに入りたいのかわからない。そもそも社会に出るのがイヤなんだ。

御託をならべ、自己弁護を重ね、それらし

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