7/20、脱却

こんばんは。暇人のみんな。
私は、混沌とした沼にはまっておりました。
ぬかるみに足を取られ、もがいたり、なされるがまま沈んでおりますと、毎日日記を書いている精神的余裕がないのでございまする。

どうして、そして何の沼にハマっていたのだね、と申しますと、それは端的に「インターネット」でございます。

承認欲求、性欲、絶え間ないアップデート、グローバルなコミュニケーション。様々な混沌が、私を引き留める。
その最たる脅威が、「無料・匿名・即刻音声通話アプリまたの名を寝落ちもちもちオナ猿性欲処理爆発インスタント地獄クソガキ肥溜め生産工場」だったのです。


それは、すぐ忘れてしまうのに、「いまだけの」「よりリアルであるかのような」甘い時間を、異性と過ごすためだけのアプリケーションであると私は考えています。

何となく寂しく、行き場を失ったものたちの墓場。そこには過去と接続された歴史は一切なく、相手の「声」そのものだけでみずからと関係が構築される。その場所においては、電波を通した擬似的なセックスがただ行われ、擬似的に愛し合った上で添い寝をとげ、関係性は終了する。

つまり、まったくもって、なんの生産性も、過去や未来との接続も一切合切ない、まま、「いま」だけが量産され続ける。
消費された「いま」は途方もないインターネットのブラックホールに消え去り、誰も覚えていない。しかし、当事者たちはその刹那的な享楽の、麻薬的に耽美な味を一度覚えると、自らの心の隙間を埋めるため、そして自らの哀れなちんちんまんまんを慰めるため、もしくは愚かにも蜃気楼を(当人にとってはリアル)をまた目にするために、今日も肥溜めを彷徨い続ける。かくゆう私も、このループに、精神を侵され続けていたのであります。判断能力を失い、目が覚めて孤独であることに気づいた途端、半分しか見えていない眼を血眼にし、通話相手を探している姿は、客観的に見て、どのように形容すればよいかわかりません。

ですが、そのことに気づき、覚醒したいま、私はこの沼を「脱却」いたします。

お別れだ、理想郷のリアリティ。そして、ただいま、地上の地獄、リアルよ。

さぁ、飛び込め、荒野へ。昨日までを咀嚼し、明日を描け。


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