サマソニ2023 大阪

ついにやってきた。舞州スポーツアイランド。

梅田サイファーを少し冷やかしてまずはじめにやってきたのはsonic stage。岡崎体育のアクトだった。
今日のライブを事前に想像してレポートを書いたというコンセプトの「quick report」や、昨日作った曲を早速披露するなど、衝動的なパフォーマンスで多くの観客に手を挙げさせていた。EDM調の四つ打ちはやっぱりみんな盛り上がる。最高のダンスフロアだった。

いつの間にかきづけば夜だ。割とノンストップで見てきたので、喫煙所横の芝生で寝転んで煙草を吸う時間が愛しい。

↓岡崎体育以降のマイタイムテーブル
スカパラ
礼賛(少しだけ)
ずとまよ
kroi
楽日飛車
fall out boy
↓以下予定
blur
thundercat

この後、ブラーを後方で冷やかして早めにラストアクト、サンダーキャットに移動。30分前くらいに着くように移動してみたが、待ち客はほとんど前方の一角のみだった。なるほど、YOASOBIとブラーが被っていて、さらに明日は平日となるとサンダーキャットをじっくり見ようと待機するヤツらはほんの一部ということか。

少しアクトを振り返ってみる。

スカパラは、めちゃくちゃスカパンクだな〜と思った。ノラせ方もだし、あれだけめまぐるしくホーン隊のハーモニーが炸裂すると、首振って飛び跳ねずにはいられない。なんならメンバーがでけえサックスとかトロンボーン持ちながらツーステを決めていた。
最後にparadise has no border(スペシャルゲスト、SKY-HIとのセッション!)で死ぬほど踊って、最高にぶち上がった。これだよね、フェス。

礼賛はやっぱりクール。サーヤのラップスタイルの歌唱もキレッキレだった。途中で離脱したが、ゴリゴリの熱帯夜カバーが聴こえてきて、みんなあちこちで踊っていた。こうした触覚性というのだろうか、五感で感じて、偶発的に空間に引き寄せられるフェスの特徴も良いなあ。やはり音楽に境界はない。

ずとまよは、フジロックの配信でライブがやばいことは知っていたが、案の定ビリビリ痺れた。
セット、音出しの段階から意味不明な機材、意味不明な音が鳴り響く。
そして暗闇から現れる作業服の集団と、ピンク髪の少女。パフォーマンスは異次元だった。
まずベースがバッキバキで、楽曲をブーストする。あのスラップがずとまよをほぼファンクに仕立て上げていた。
そして、ドラムマシンというのか、カラフルな画面が映ったいくつかのブラウン管を叩いてビートを刻むメンバーや、機織り機のようなもので円盤をスクラッチするメンバーもいた。それどうやってんの?と言いたくなる。
フロントマンのacaねは、ステージに立つと全員喰らうくらいの勢いで挑みかかってくるパフォーマンススタイルが圧巻だったが、合間のMCでは自己表現が控えめなか弱い少女というのだから、本当にクラっときてしまう。昨日、万博公園のお祭りでニンニクマシマシ餃子でエナジーチャージしてきたという「残機」は、ライブエリア全体の温度が1℃くらい上がるような熱を体感できた。
コアなファンからライト層まで取り込むZTMY、また見たいな。

kroiに関しては、もう言うことなし。
いつも通りのゆる〜いスタイルで、ヌルッと入ったかと思えばいつのまにかパフォーマンスは沸騰。最強のファンクだった。
一曲目は「page」だったが、西海岸を思わせるレイドバックしたアレンジを一発目からかましてきた。踊るしかないよね。
最後にはJudenでJBばりのコールアンドレスポンスをキメて大優勝。

楽日飛車は、台北出身のシティポップバンド。初めて見たが、期待通りライトメロウなブギーチューンを聴かせてくれた。山下達郎とかが直系の影響元なのだろうか。ソプラノサックスのループするリフがめちゃくちゃ心地よかった。

fall out boyは、これまでちゃんと聴いたことがなかったアーティストだが、あのデカいステージでのパフォーマンスはめちゃくちゃ胸熱。夕陽がちょうど沈むタイミングで見た「immortals」「centurieis」は神々しかった。でもどこか安心するポップさも備えているんだよな。
最後にベースのピートが客席に降りてきて、オーディエンスにダイブする勢いでパフォーマンスしているのが印象的だった。usロックバンドのカッコいいところをはじめて見れた。

blurは、自分がそこまで通ってきた音楽はなく(song2くらいしかまともに聞いたことない)伝説のブリット・ポップバンドがに20年ぶりに来日したと言われてもあまりありがたみを理解できなかった。
ただ、2曲目で客席におりてきたデーモンアルバーンが気のいいおじちゃんであることは分かったし、グレアムがヘンだけどかっこいいギターを弾くことはわかったしいいか。

そして、お目当てのサンダーキャットだ。

セットは結構簡易的で、時間になるとヘンテコな格好で現れた。

メンバーはデニス・ ハム(key)、ジャスティン・ブラウン(dr)、そして、ゲストで若い頃から一緒に音楽をやってきたというテイラー・グレイヴス。

セットは初っ端から高速インプロヴィゼーションから始める。サンダーキャットはアルバムを聴いていたら耳馴染みのいいr&bなのだが、ライブは完全にジャズの要素が強くなる。それがまたいい。
途中のMCでは、坂本龍一の死に言及し、トリビュートも披露してくれた。千のナイフは原型を留めていなかったが、リスペクトをとても感じる演奏だった。

と、あっという間に演奏は終わった。夢のようにふわふわと音に溺れていたら終わっていた。
ありがとう、サンダーキャット。ソニマニでもやって、前日も東京でやって、最終日の大阪でもこんなに素晴らしいパフォーマンスを見ててくれてありがとう…愛してる。

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