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ありのす
2019年2月17日 22:57
ご近所に昔ながらの豆腐屋さんがあり、最近は毎週末そこへ行くのを子ども達と楽しみにしている。お店というより、小さな工場の前に販売コーナーがあるようなところで、なんだか奥ゆかしい。ガラガラと引き戸を開けると、おじさんかおばさんが白い作業着のまま出て来てくれる。工場の片隅には、揚げたての油揚げが並んで見える。無機質な場所だが、油のいい匂いが鼻をくすぐる。我が家のお目当ては湯葉だ。このお店を知るま
2019年2月4日 09:21
私には嫌いな食べ物がない。ダブルチーズバーガーのジャンキーさも好きだし、パクチーやヌクマムの異国感もたまらない。義母が作る野菜なら茹でただけでいいし、仕事での割烹ももちろん楽しい。見たことがない食べ物は、基本食べてみてから判断する。バカ舌の、幸せ舌だ。でもやっぱり、家でゆっくり作る食事がいちばん美味しい。しみじみと、満たされる。いつもは目分量なガサツ人間なので、冨田ただすけさんの白ごは
2019年1月14日 22:14
今日は朝から、娘と一緒に鬼まんじゅうを作った。ほかほかとした湯気と、ほんのり甘い匂い。子ども達の歓声。良い仕事したなぁ私。もう今日は終了でいいかもしれない、とすら思った。鬼まんじゅうは、薩摩芋を使った蒸しパンのようなお菓子。角切りした薩摩芋に、お砂糖をまぶして30分ほど置き、水分が出たら粉を混ぜて、もったりした生地になるまで水を加えながら混ぜる。たったそれだけ。あとはせいろで20分蒸すだけで
2018年12月26日 18:33
これは完全に備忘録だ。備忘録とおすすめを兼ねられるのだから、noteは素晴らしい。Taleggio(タレッジョ)というウォッシュタイプのチーズ。納豆のような発酵した臭みが、口に入れると嘘のように消える。とても食べやすいのに塩分や旨味はしっかりしていて、ねっとりとした舌触りがミディアムボディの赤ワインと良く合う。私は198円の6Pチーズや、500円のチリワインも美味しくいただけるバカ舌
2018年12月20日 22:52
昔から、食べ物の描写が美味しそうな文章がとてつもなく好きだ。保育園の頃、キンダーブックか何かに載っていた、ウサギのお母さんが苺でお菓子をつくるお話が大好きだった。苺と牛乳だから、お母さんは苺ミルクを作るのかな?と想像するところから始まり、たしか最後は苺タルトが完成するのだ。タルトにテンションが上がりすぎて、私はほとんどウサギの子の視点で想い出に刻み込んでいる。小学校の頃には、柏葉幸子さ
2018年12月4日 22:11
駅前のビストロで同僚とフレンチを食べ、ワインを飲み、家までの坂道を登る。ただぞれだけのことで、この多幸感は何だろう。20分ほどの坂道を、意気揚々と鼻歌交じりに登っていく。真っ暗で、静かだ。シラフの時や、少ししか飲んでいない日には、少し怖くなって夫に電話したりもするが、ワイン1本を開けた今日は、足取りも軽い。大好きなキャロットラペ熟成魚とパクチーのソース美しく焼かれたジビエ満たされ
2018年12月1日 17:44
ほら気を抜くともう12月だ。私は現在のんびり系会社員なので、忘年会するほど労うべき仕事もないのだが、time treeというスケジュール管理アプリで陣取り合戦のようにして、先月から夫と夜の時間を取り合っている。お酒を飲むのが大好きだし、わざわざ夜の予定を開けるくらいだから、大好きな人のみ。友達とだったら食の趣味だって合う。だけど。やっぱり夫と忘年会するほうが先じゃね?食の趣味はあんま
2018年11月15日 21:58
ルマンドが好きだ。名前を聞いただけで、うす茶色のスティックと、パッケージのラベンダー色が脳裏に浮かぶ。スーパーで1袋88円くらいで買えるそれは、だいぶ前から我が家の冷凍庫に常備されていた。私の皿洗い後のお楽しみとして、サクッと食べられて、誰にもバレないおやつ。冷凍することで、サクサク感が増すし、何より誰にも見つからない。それがある日、子どもたちにひょんなことからバレてしまった。冷凍庫にル
2018年2月25日 20:53
いわゆる美食家と呼ばれる人たちよりも、私のほうが舌は優れている、と思っている。高級なお寿司には心が躍るが、スシローも美味しくいただける。産地直送の生牡蠣も、やっすいカキフライも等しく美味しい。行列ができるラーメン屋と、カップヌードルも然り。それはそれ、これはこれ。料理に上も下もない。なんでも美味しい。そもそも不味いという概念があまり存在しない。家族が寝静まったあとに飲む安い赤