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文章を食べている
昔から、食べ物の描写が美味しそうな文章がとてつもなく好きだ。
保育園の頃、キンダーブックか何かに載っていた、ウサギのお母さんが苺でお菓子をつくるお話が大好きだった。
苺と牛乳だから、お母さんは苺ミルクを作るのかな?と想像するところから始まり、たしか最後は苺タルトが完成するのだ。タルトにテンションが上がりすぎて、私はほとんどウサギの子の視点で想い出に刻み込んでいる。
小学校の頃には、柏葉幸子さんの「霧のむこうのふしぎな町」を繰り返し読んだ。娘がもう少し大きくなったら、プレゼントして自分も読み直すのが楽しみで仕方がない。
食い意地の張った人間だということもあるが、やっぱり私は食べ物の描写で心が満たされるのだと思う。食欲の発散なのか、気持ちがプラスに振れ、高揚し、ぐっと落ち着く。
大人になった今も、繰り返し読むほど好きな小説はそういうものばかりだ。
小川糸さんの「喋々喃々」「食堂かたつむり」
柚木麻子さんの「ランチのあっこちゃん」「あまからカルテット」
森沢明夫さんの「エミリの小さな包丁」
あと「真夜中のパン屋さん」シリーズ…
書き出したら読み返したくなってきた。
喋々喃々は、恋愛欲も程良く満たしてくれる。
ちょっとマゾヒスティックだけど、美味しそうな小説は空腹の時に電車の中で読むのが最高。
最近はnoteを開く時間も増えたから、美味しそうなnoteも大好き。
食のほんまさん
https://note.mu/syokunohonma
(リンク1本まともに貼れず、お恥ずかしい)
シンプルな言葉と明るいテンションと食べ物のチョイス、完全に良い。
食べもの系noteは、だいたいが実際に存在するお店だから、いいなぁと思ったら即座にGooglemapの行きたいところリストに追加していく。
旅先でmapを開いて、近くに行きたい場所の目印・緑の旗がないかを探すのも、大好きなのだ。
こうして、食べ物についてのnoteを欲望のままに書いていくうちに、私の夜の食欲は落ち着いて…来ないわな。
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