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おめでとう御座います←正しくない
「おめでとう御座います」
「拝見致します」
「採用の時は連絡します」
これらの表記は【正しくない】。
ネットでなぜ正しくないのかと調べると、「一般的ではないから」とか「やさしい印象になるから」とか解説するサイトばかりヒットする。まったくお門違いもいいところだ。
なぜ正しくないのかといえば、漢字が意味を失っているから。
漢字には意味がある。たとえば「拝見」は「謹んで見る」を意味する動詞だ。「
2022/07/15
昨夜、久しぶりに小説を一作書き上げた。何度も読み返し、満足する。
その反動か妙に身体がだるい。いつか知人から聞いた話だと、人の気分は無意識に一定を保つようにする働きがあるらしい。向上心がめらめら沸き、達成感を得ると、その後通常のテンションに戻そうと気だるくなったり、憂鬱になったりすると。
本来ならすぐに職場に足を運び、アルバイトスタッフの様子を見ないといけない。それなのに部屋着から着替えるのも
2022/07/08
今日を忘れないように日記に残します。
何度も見た顔を思い出す。しかし、もういない。ぽかりと穴が空いたような気分だ。血の通った同じ人を、悪意を持ち、殺めた人がいる。胸が詰まり、吐き気に似た感覚に1日囚われた。
ご家族もたびたびメディアで拝見したため、なんとなく人柄を想像してしまう。仲睦まじく見えた。そんな、残された人の心境を想像すると、不快感とは異なる気持ちになる。同情というには強すぎる痛みだ。
肩の力を抜きたい時に:ドラマ『きのう何食べた?』
エンタメに触れたいと思い立った。Netflixをぼんやり見ていると見覚えのあるタイトルが。
原作は同名の漫画。読んではいなかったが、ジャンルがBL×グルメと珍しかったため気をそそられ、タイトルを覚えていた。
しかしBLドラマは今まで満足した経験がなく……。(若手俳優を起用したドラマが多く、演技に説得力がない印象だった)それでも西島秀俊が好きなのもあり、ひとまず1話を鑑賞。
いやめっちゃめちゃ
2022/07/03
熱中症になり、仕事を早上がりした。日が落ちるのを見計らい職場のビルを出ると、昼間と変わらない空気に包まれた。ニュースで目にした暑すぎてボイルになった田んぼの海老を思い出す。
人間の蒸し焼きになりそうだと思った。肩で息をしながら必死に家を目指す。
ソーメン。夏野菜。ビール。冷しゃぶ。ハッカ油を足した風呂。思いつく限りの自分へのご褒美を考える。そうでもしないと倒れそうだった。
ようやく玄関を開け
2022/06/27
そろそろ日記の成果を試してやろうと小説を書こうとした。
すぐ横でペットの猫が寝転んでいる。こいつが生まれて、今ここに至るまでを考える。猫の見たものを書くとしたら、どんな作品になるだろうか、と。兄弟は何匹いたか、生まれ育ったケージの大きさはどれ程か。妄想しながらキーボードを叩く。一単語入力するたび、違和感を覚える。
200字ほど打ったタイミングで違和感に耐えきれなくなった。
猫に感情を言語化す
2022/06/26
連日、仕事終わりの疲労が軽い。
今までは労働より会話に気を張っていた。何を話すべきか、何を話したら気にいられるかと考えながら話しかけていた。相づちも「笑いすぎかな」「なるほど、より、あー! の方が相手が気持ち良いかも」と熟考しながら。
最近は頭の中を空っぽにしている。スポンジのように他人の言葉が染み込み、疑問やリアクションとなり染み出す。
非常に気楽。何より、話し相手の表情が明るい。会話のリ
2022/06/25
気を遣う話題を取り上げるお客様が来たため、少々気を揉んだ。SNSに愚痴を書きそうになるのを我慢しようと、ストレス発散方法を考える。
冷蔵庫のキャベツを無心でみじん切りに。ただ、細かくなるように。一定の大きさになるように、まな板と向き合う。
切ったキャベツでもんじゃ焼きを作った。もんじゃ焼きはわたしの1番の好物だ。舌がやけどしないように注意し、焼き上がった生地から口に運ぶ。汗が流れるのも気にせず
2022/06/24
パートナーと職場のすぐ近くの居酒屋に出向いた。月に一度ひとりで必ず赴くお気に入りの店だ。2人でいつものように話していたら、すぐ横で店長がなんともいえない微妙な笑みで話を聞いていた。
「女房に説教されているのかい?」
はっとした。
「怒っているわけではないんですけど、悩みがあって。彼がいつも何をしていても『はぁ』ってため息を」
そう言うと店長たちはわざとらしいほど笑った。
「男っていうのは
2022/06/23
夕食に麻婆豆腐を作るとパートナーが言った。ソースを使用せず調理するのは初めてと言うので帰り道に簡単に材料を伝えた。
キッチンに立つ彼に声をかけようと背後に立つと「ひとりでやってみたい」と言う。口出しはうざったいかもしれないと、気にしないようにした。
出来上がった麻婆豆腐はにんにくとひきにくの香りが立ち、とても美味しそうだった。それに、普段料理をしない彼が作ってくれた気遣いが嬉しかった。パートナ