2022/06/27
そろそろ日記の成果を試してやろうと小説を書こうとした。
すぐ横でペットの猫が寝転んでいる。こいつが生まれて、今ここに至るまでを考える。猫の見たものを書くとしたら、どんな作品になるだろうか、と。兄弟は何匹いたか、生まれ育ったケージの大きさはどれ程か。妄想しながらキーボードを叩く。一単語入力するたび、違和感を覚える。
200字ほど打ったタイミングで違和感に耐えきれなくなった。
猫に感情を言語化する力があるだろうか! ケージ、兄弟、人間。どれもおかしく思えてしまう。
ではケージをどう捉えているのだろうか。世界の果て?いや、猫が世界を定義しているとは考えにくい。それに、ケージで生まれた。という書き出しの一文が気になる。猫は過去形を使うのか。
良く言えばリアリティを重視している。悪く言えば想像力がない。創作活動をしたいわたしにとって、無視できない欠点に気付いた。
暗く、深い穴に落ちたような気分だ。しっかり立っていたはずなのに、大穴が空いた。きゅうに空中に放り出されたので、ショックも感じられない。あれっ? という感じだ。
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