2022/06/24

パートナーと職場のすぐ近くの居酒屋に出向いた。月に一度ひとりで必ず赴くお気に入りの店だ。2人でいつものように話していたら、すぐ横で店長がなんともいえない微妙な笑みで話を聞いていた。

「女房に説教されているのかい?」

はっとした。

「怒っているわけではないんですけど、悩みがあって。彼がいつも何をしていても『はぁ』ってため息を」

そう言うと店長たちはわざとらしいほど笑った。

「男っていうのはそういうもんだよ。俺もそうだもん。でもため息はよくない。聞いている人を不幸にするからね」

私にも、パートナーの立場にも寄り添ってくれる当たり障りない言葉だった。深入りしすぎないのにどちらが聞いても安心する言葉。

説教じみた話をしたのかと思ったので、責められないことにほっとした。しかし、自分が説教くさいことを言ってしまったことは必要な気づきだった。

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