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きたふく夫婦だより

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#きたふく夫婦だより

わがままだけれど。

わがままだけれど。

先日、夫が地元福岡に帰省した。
特に特別な理由はないが、私は一緒には帰らなかった。

けれど、たまたま旅行で福岡に来ていた友人や、結婚を機に福岡で暮らす同期などに夫だけ会っているのを聞いて、「良いなあ」と思いながらひとりでスマホを見ながらつぶやいていた。

いつでも会いに行けたらいいな、と思う。

最近なんだか母の元気がない気がする、と考えすぎて「もう少し定期的に北海道へ行きたい…」なんて急に不安

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暮らしをみつめていくぞ

暮らしをみつめていくぞ

結婚式も無事に終わると、準備に追われて出来たかった些細な日常がとても楽しく感じていた。

毎日のごはんばかりに夢中になる。

台風の日は部屋にこもって出来ることを楽しんだ。

餃子をたらふく焼いたり

スーパーで栗に一目惚れをした。

台風の風の強さに怯えながら、渋皮煮を作ったりなどした。

栗がまだたくさんあったので、加えて栗ごはんも。

毎日のごはんに対するときめきが止まらない。洗濯したてのぽ

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何でもない日おめでとう。

何でもない日おめでとう。

土日は、結婚式の打ち合わせでたっぷり時間を使った。打ち合わせの、ちょっとした心地よい疲労もあって、夜はおうちでのんびりご飯を食べようということになった。

暑い暑い真夏の夜、肉をたらふく焼いて食べる。
夜風が入りこみカーテンがなびき、冷えたビールを合わせればそれはそれは、しあわせな夜。

明日からしばらく私だけ北海道への帰省なので、しっぽり夫婦二人でのごはんも少し特別な気もした。

まあ、なんてこ

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夫の好きなところは、「問題を起こさないところ」ではなく「問題があっても生きていけそうなところ」

夫の好きなところは、「問題を起こさないところ」ではなく「問題があっても生きていけそうなところ」

夫は私と正反対の性格をしている。

私は人になにか嫌なことを言われたり、トラブルが起こると落ち込むし、随分と心を痛める。

ただ、夫は同じことを言われて「なぜ自分が悪いことをしたと思っていないのに落ち込む必要があるの?」と気丈としている。

時々この心の強さを心配することもある。

私はなるべく波風を立てずに生きてきたし、皆で平和に生きていけるならばそれが一番だと思って自分の意見は殺してきた。

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夫がいなくて。

夫がいなくて。

夫が昨日帰ってきた。

家族の事情で、急な帰省。

唐突に目の前から消えて、少し寂しい気がした。

しかし、夫がいつも帰省などでいない間、かならず言い出す「さびしい」を

ここで言ってはなるまいと、堪えた。

とはいえ、ほんの数日。

寂しさもつかの間

「熱いね」と言いながら、シャツの袖を捲って

笑顔で帰ってきた。

帰ってきた夫は、田舎のにおいがして優しかった。

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最高の日曜日のすごしかた

最高の日曜日のすごしかた

このあいだの日曜日は、

珍しくお互いの予定がぽっかりと空いた日だった。

そんな日珍しく早起きをした。

家を空けていた日が続いて、すっかり荒れた我が家を箱ごとひっくり返すように片付けた。

たっぷりと洗濯機を回す。

快晴の空に、ぱたぱたと揺れる洗濯物を見るのが好きだ。

酒蔵で買った酒粕をたっぷり使って甘酒を作る。その間はしばらく観ていなかった大好きなDVDを流した。

「しあわせのパン」と

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夫との朝のしあわせ習慣

夫との朝のしあわせ習慣

フリーランスとして働き始めた夫の朝は

私より少し遅い。

仕事の支度が整い、家を出る前に

旦那が起きているか確認するのが日課。

大体寝ている旦那は、

私の足音が寝室に近づくと

慌てたように飛び起きる。

見るからにしょんぼりした顔つきで

いってきます。

と寝室に向かって私が小声で呼びかけると

寝起きでくしゃくしゃの顔した旦那が

「いってらっしゃ

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