記事一覧
カフェ考(1) バンクーバーで"I belong here"と感じるようになるまで
バンクーバーでの生活を初めて半年が経ちました。
バンクーバーに到着した直後に誕生日を迎えた私は、当時仲の良い友達もおらず、街に出ても言葉通り右も左もわからず、誕生日を一人で過ごす孤独感に、「本当にひとりぽっちで外国に来たのだなあ」と思ったのを鮮明に覚えています。半年経って気づくと、すっかり自分自身が街に馴染み、「自分の居場所がちゃんとここにある」と思えるようになっています。
半年間でいろんな変
#10 意識高くない系女子
昔から、胡散臭い人間を毛嫌いしてきたと思う。
むやみやたらに、世のため人のためにとか、自己成長のためにとか、張り付いた営業スマイルで綺麗事を並べ立てるキラキラしたような人間をどこか冷めた目で見ていたのは、小学生の私でも大学生の私でも変わらない。
「休日はボランティアで町のゴミ拾いに参加しています。」という小学生時代のクラスメイトも、SNSに度々登場する「国際支援を行う学生団体で活動しながら、ビ
#9 世界は意外と大きくなかった
みんなにとって、ロシアって遠い場所ですか?自分がロシアにいるところを想像できますか?
私は旅が好きです。日本でも、海外でも、ありきたりだけど、見た事ない景色を見たり、嗅いだことない匂いを嗅いだり、なんじゃこの人?!みたいな人に出会ったり、その日初めて出会った人とご飯に行ったり、想像以上のいろんなものに出会える旅が大好きです。
初めて海外に行ったのは、中学2年生の春、当時の英会話教室の先生に連れ
#8 できる人ってどんな人?
「さすがきみはできる人だね。」
こんなこと言われたら嬉しいよね。
私がこの言葉に違和感を覚えるようになったのは、組織について考えるようになってからだと思う。
今日は、なぜ組織が必要なのか、について少し書こうと思う。
去年の夏に学生団体での活動を始めてから、自分や自分の環境について内省する機会がかなり増えたと思う。コロナ禍という状況も手伝ってなのかはわからないけど。
「私はなぜ今の場所にいるのだ
#7 夢を見る街で、私は夢を見きれない
チョコレートドーナツという映画を見た。舞台は70年代のアメリカ。あるゲイカップルと、彼らが養子に迎えたダウン症の男の子の、実話を元にした悲しいお話。
感動したなんて言わない。ただ、悲しくて、自分の無力感に苛まれた。どうしようもできない事実に涙が流た。
最近になって、少しづつ異性愛以外の性的趣向が認められるようになってきたことは、皆も知っていると思う。
多くの著名人が自らの性的趣向をカミングアウト
#4 多文化共生の難しさ。
国際交流、グローバル化、多文化共生。
2020年の東京オリンピック開催へのムードの高まりもあってか、頻繁に耳にするようになった言葉たちです。最近、この言葉にしてしまえば簡単でキラキラして聞こえる国際交流や多文化共生について考えるところがあったので、シェアしたいなと思いました。
まず、私は現在大学生で、「国際交流サークル」なるものに所属しています。このサークルでの主な活動内容は、日本人学生と留学生