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カフェ考(1) バンクーバーで"I belong here"と感じるようになるまで

バンクーバーでの生活を初めて半年が経ちました。

バンクーバーに到着した直後に誕生日を迎えた私は、当時仲の良い友達もおらず、街に出ても言葉通り右も左もわからず、誕生日を一人で過ごす孤独感に、「本当にひとりぽっちで外国に来たのだなあ」と思ったのを鮮明に覚えています。半年経って気づくと、すっかり自分自身が街に馴染み、「自分の居場所がちゃんとここにある」と思えるようになっています。

半年間でいろんな変化があった中、何が私に"I belong here"と思わせてくれるようになったのだろう。

学校
自分が所属している「組織」として、毎日出席することが求められる場所は、わかりやすく最初の"居場所"となったと思います。
先生やクラスメイトなどと毎日顔を合わせることで、心を許して話をできるコミュニティができました。

だけど何故か学校に通っていた期間、「学校組織に所属している」と感じることはあっても、バンクーバーで生活する人たちの一員になったという感覚は少なかったのです。

仕事
きっと働き始めたら、「バンクーバーで生活する人たちの一員であるという感覚」を持つことができると思っていました。
が、実際にレストランでバイトを始めてみても、あまり気持ちに変化はなかった。
なぜなのかはっきりは分からないけど、職場の人たちとは仕事以上に深い付き合いはしておらず、「彼らはプライベートな私のことを知らない」と思っている節があるからかも知れません。もうちょっと長く働いていれば、気持ちに変化があるのかなあ。

お気に入りのカフェ
バンクーバーに来てすぐくらいから通い始めたお気に入りのカフェがあります。
今ではほとんどの店員さんと顔見知りになり、店員さんが私のオーダーを覚えてくれていたり、スモールトークをしてくれたり、ちょうど良い距離感でのお付き合いができていて嬉しい◎
そこに行けば、顔見知りの店員さんと少し話して、リラックスできる空間で心地よい時間を過ごせるという意味で、職場や家とは異なるまさに「サードプレイス」的存在となっています。

友達の家
この街に根付いて生活している友人の家に招かれると、自分自身もまたこの街に根付いているのだなと感じます。
説明しづらいのだけど、家に招かれるほど親しくなった友人がいるという事実だったり、場所を調べていて「ここは誰々の家の近くだな」とか思う瞬間に、自分がこの街で生きてきた時間や活動が目に見える形で現れたように感じることがあります。

人に街でばったり会う時
最近街を歩いていて、不意に知っている人に会うことが増えてきました。「ああ、自分はちゃんとこの街で社会生活を送ってきたんだなあ」と思う(笑)


新しい街で生活すること自体は、大学に通うために地元を出た時にも経験した。それでも半年前に「"I belong here"と感じたい」と思ったのは、やはりここが海外だったからだろうなと思います。

私の場合は、「人とのつながり」を感じられるかどうかが、大きなキーだったみたい。これは人によって異なるんだろうなあ。
みんなの場合はどうですか。

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