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Around Forty gay on the Kyushu Island

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誰かのせいにしたかった。

最近、自責傾向の強い若者が増えていると聞く。政府統計では15~39歳が若年層とされているらしいので今年39歳の僕もギリ若者だ。40代へのカウントダウンが聞こえる時期にな…

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4か月前
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一番大事を守ること。

自転車は忙しい朝ほどパンクする朝、家を出る。今日はちょっと遅くなったなぁと思いながら戸を閉める。 自転車にまたがろうとするとパンクしていることに気づく。ペッコペ…

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6日前
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Eさんからの電話。

数週間、Eさんからずっと電話がかかってきている。 僕はそれをずっと無視し続けている。 Eさんとの出会いEさんとは以前いたブラックな職場で知り合った。 トップがやばい…

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6日前
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「誰か」と小室哲哉。

はじめに~作り手と受け手 暇なときはPR TIMESをたまに見ている。一般人が直接プレスリリースを見ることができるというがいいと思う。 ある日見ていたら小室哲哉の黄金期…

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2週間前
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それは絡みつく蜘蛛の巣のように。

菜種梅雨とはよく言ったものでよく雨の降った4月。 朝晩通る雑木林の道にはもう蜘蛛の巣が張っていた。 高温多湿なあの季節が今年は早く来てしまったようだった。 去年…

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2週間前
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7年ぶりの鹿児島小旅行⑦。

さつま狂句、味わい深すぎる番組 鹿児島3日目。最終日の朝。そして、鹿児島マラソンの朝でもあった。割と早く目が覚めて起き抜けにシャワーを浴びた。 テレビをつけると1…

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1か月前
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7年ぶりの鹿児島小旅行⑥。

ようやくチェックイン&ドカ食い 15時、やっと待望のチェックイン。鹿児島中央駅近くのホテルに入る。 まだ全然あちこち行ける時間だけれど正直歩き疲れた。 とりあえずテ…

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1か月前
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7年ぶりの鹿児島小旅行⑤。

城山行きをあきらめて 神社と博物館がある場所でグーグルマップを見る。 少し歩けば城山に行けそうだった。よし歩こう。 周りの観光客たちが右側に行っていたので僕は左側…

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1か月前

7年ぶりの鹿児島小旅行④。

ウォーターフロントパークでまた桜島を見る快活で迎えた鹿児島2日目の朝。 時間を無駄にはできない。朝から活動開始である。 まず天文館から桜島をより感じるためにウォー…

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1か月前

7年ぶりの鹿児島小旅行③。

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1か月前

7年ぶりの鹿児島小旅行②。

鹿児島中央駅から繁華街・天文館へ太陽ヘルスセンターから今来た道を戻るようにまず鹿児島中央駅へ戻る。 起点をはっきりさせないと知らない街では迷ってしまうからだ。 …

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1か月前
2

7年ぶりの鹿児島小旅行①。

3月第一週の週末、鹿児島に旅立った。 以前、鹿児島に訪れたのはもう7〜8年前だったと思うので随分と久しぶりだ。 1月ぐらいに急にあの大きな桜島に会いたくなりホテルを予…

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1か月前
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I have no friends。

高校の間、毎年4月の新年度頭は学校を休んでいた。 1、2日だけ熱があると仮病で休み、その後はほぼ皆勤賞で通った。 理由は簡単だった。毎年新しいクラスに馴染めなかった…

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1か月前
3

雨の博多で異人たちを観てさめざめと泣いた。

雨のキャナルシティ博多で鑑賞大分からはるばる博多まで出てきてやっと異人たちを観た。 地元じゃ本当に心から楽しめないと思ったから。本当は朝一の回で観たかったが、前…

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1か月前
5

都合のいいおじさんでいいのか。

19歳現役体育会DDとあれから数回会っている。 毎度のようにカラオケに行き、たんと飯を食わせ、彼をちょっと気持ちよくさせて別れる。 最初はそれでいいと思っていたのだが…

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1か月前
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飛んで目に来る春の虫。

雑木林の中の山道から大野川沿いの道へ自転車で駆け降りる。 いい気持ちで風を受けていると突然目に違和感が。 僕の豆粒のような眼の中めがけて大きめの虫が入ってきた。…

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1か月前
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誰かのせいにしたかった。

誰かのせいにしたかった。

最近、自責傾向の強い若者が増えていると聞く。政府統計では15~39歳が若年層とされているらしいので今年39歳の僕もギリ若者だ。40代へのカウントダウンが聞こえる時期になってやっとわかってきたことがある。それは僕はずっと誰かのせいにしたかったのだということだ。

内向的な性格であることも他人からの頼みごとに嫌だと言えないこと、ゲイであることも田舎の長男であることもすべて自分で抱え込んでしまった。それ

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一番大事を守ること。

一番大事を守ること。


自転車は忙しい朝ほどパンクする朝、家を出る。今日はちょっと遅くなったなぁと思いながら戸を閉める。
自転車にまたがろうとするとパンクしていることに気づく。ペッコペコに。
よく見るとパンクというよりホイールに傷がついていて空気が抜けているのはもちろん外側のタイヤが完全にずれていた。こりゃダメだ。
いくら夜暗い中を自転車を走らせていたとはいえこんなの気づかないものなのか。自分でも不思議なぐらいだった。

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Eさんからの電話。

Eさんからの電話。

数週間、Eさんからずっと電話がかかってきている。
僕はそれをずっと無視し続けている。

Eさんとの出会いEさんとは以前いたブラックな職場で知り合った。
トップがやばい人間でEさんはいつもかわいがりを受けていた。
わかりやすく会議で叱責されたり物を投げられたり。
10年前の話とは言え田舎のやばい人間は本当にやばかった。
いつもEさんはへこんでいた。それを僕はいつも少し離れたところから見ていた。
上か

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「誰か」と小室哲哉。

「誰か」と小室哲哉。


はじめに~作り手と受け手
暇なときはPR TIMESをたまに見ている。一般人が直接プレスリリースを見ることができるというがいいと思う。
ある日見ていたら小室哲哉の黄金期をまとめた本が出ることを知った。
タイトルが『WOWとYeah 小室哲哉 ~起こせよ、ムーヴメント~』。
う~ん、タイトルちょっとセンスなくないか?WOWとYeahってって。
と、思っていたらTKご本人のインタビューをまとめたもの

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それは絡みつく蜘蛛の巣のように。

それは絡みつく蜘蛛の巣のように。

菜種梅雨とはよく言ったものでよく雨の降った4月。

朝晩通る雑木林の道にはもう蜘蛛の巣が張っていた。

高温多湿なあの季節が今年は早く来てしまったようだった。

去年は朝から蜘蛛の巣に引っ掛かったその晩にもう一度引っ掛かったこともあった。

本当にうっとうしいし気分も下がるし不快だった。

あんなに細い蜘蛛の糸はまとわりついてなかなか取れない。

何度も何度も手で払おうとするがべたべたと絡みつくば

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7年ぶりの鹿児島小旅行⑦。

7年ぶりの鹿児島小旅行⑦。


さつま狂句、味わい深すぎる番組
鹿児島3日目。最終日の朝。そして、鹿児島マラソンの朝でもあった。割と早く目が覚めて起き抜けにシャワーを浴びた。
テレビをつけると1チャンネルであるMBCにした。
日曜の早朝から味わい深い番組をやっていた。番組名は「さつま狂句」。
さつま狂句というのは鹿児島弁の川柳のことらしい。お国言葉のクスッとなるような川柳に愛らしい挿絵が添えられていてなんともほっこりな番組だっ

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7年ぶりの鹿児島小旅行⑥。

7年ぶりの鹿児島小旅行⑥。


ようやくチェックイン&ドカ食い
15時、やっと待望のチェックイン。鹿児島中央駅近くのホテルに入る。
まだ全然あちこち行ける時間だけれど正直歩き疲れた。
とりあえずテレビはNHKをつけてバスタブにお湯をためる。
普段はシャワーですましちゃうから旅先ではお湯につかるようにしている。
チェックインする前にまた近くの山形屋ストアでさつま揚げの詰め合わせなどを買ってしまったのでそれらをいそいそと食べた。あ

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7年ぶりの鹿児島小旅行⑤。

7年ぶりの鹿児島小旅行⑤。


城山行きをあきらめて
神社と博物館がある場所でグーグルマップを見る。
少し歩けば城山に行けそうだった。よし歩こう。
周りの観光客たちが右側に行っていたので僕は左側に。そちらにも細い道があるようだったのでそちらから登ろうと思った。
あんまり人が多いのも嫌だった。
しばらく行くと予想以上に細い階段が住宅街の奥に続いているのが見えた。
あぁ、あそこかと思い進もうとした時、若いお父さんと3歳ぐらいのやっ

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7年ぶりの鹿児島小旅行④。

7年ぶりの鹿児島小旅行④。


ウォーターフロントパークでまた桜島を見る快活で迎えた鹿児島2日目の朝。
時間を無駄にはできない。朝から活動開始である。
まず天文館から桜島をより感じるためにウォーターフロントパークへ。快活から海を目指す。まっすぐな通りを行くとすぐに桜島が大きくなる。
公園前の駐車場では明日の鹿児島マラソンのためのクレーンカメラのセッティングが行われていた。カメラにはMBCの文字が。
あー明日ここ走るのかとスタッ

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7年ぶりの鹿児島小旅行②。

7年ぶりの鹿児島小旅行②。


鹿児島中央駅から繁華街・天文館へ太陽ヘルスセンターから今来た道を戻るようにまず鹿児島中央駅へ戻る。
起点をはっきりさせないと知らない街では迷ってしまうからだ。
荷物はだいぶ減らしたつもりだったが荷物が詰め込まれたリュックの重さが肩にのしかかる。ホテルのチェックインまではまだ4時間はある。
とりあえず天文館の快活まで移動することにした。鹿児島の繁華街である天文館までは歩いての移動。
市電に乗ればよ

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7年ぶりの鹿児島小旅行①。

7年ぶりの鹿児島小旅行①。

3月第一週の週末、鹿児島に旅立った。
以前、鹿児島に訪れたのはもう7〜8年前だったと思うので随分と久しぶりだ。
1月ぐらいに急にあの大きな桜島に会いたくなりホテルを予約した。初春の鹿児島ひとり旅。

九州新幹線で南国へ
毎度のごとく行く前に大枠は決めるが細かいことは調べずに鹿児島へ。
特急ソニックで大分から福岡まで出てそこから九州新幹線で一気に南下する。
今年開業20周年だという新八代-鹿児島中央

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I have no friends。

I have no friends。

高校の間、毎年4月の新年度頭は学校を休んでいた。
1、2日だけ熱があると仮病で休み、その後はほぼ皆勤賞で通った。
理由は簡単だった。毎年新しいクラスに馴染めなかったから。
そう、僕には友達がいなかったのだ。

「友達になってください」中学生の頃、近所のTSUTAYAに行ったときに知らない人に声をかけられた。
声をかけられたというか、突然「友達になってください」と言われた。歳は自分より上だったので近

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雨の博多で異人たちを観てさめざめと泣いた。

雨の博多で異人たちを観てさめざめと泣いた。


雨のキャナルシティ博多で鑑賞大分からはるばる博多まで出てきてやっと異人たちを観た。
地元じゃ本当に心から楽しめないと思ったから。本当は朝一の回で観たかったが、前日の仕事が遅くて普通に起きるのが遅くすべての時間がずれ込み午後一の回で観た。
天神からキャナルまで歩いたけど、雨の博多も人がいっぱい。傘ですれ違うのも大変なぐらい。
キャナルの中も週末だからにぎわっていた。そんな中をひとりで初めてのユナイ

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都合のいいおじさんでいいのか。

都合のいいおじさんでいいのか。

19歳現役体育会DDとあれから数回会っている。
毎度のようにカラオケに行き、たんと飯を食わせ、彼をちょっと気持ちよくさせて別れる。
最初はそれでいいと思っていたのだが。。。

彼を喜ばせることは僕の喜び?彼にとっての都合のいいおじさんでいることが僕にとっても都合がよかったはずだった。それは彼を喜ばせることが僕の喜びに変換されていたからだ。
しかし、会う回数を重ねるとちょっと違うのかもと思い始めた。

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飛んで目に来る春の虫。

飛んで目に来る春の虫。

雑木林の中の山道から大野川沿いの道へ自転車で駆け降りる。

いい気持ちで風を受けていると突然目に違和感が。

僕の豆粒のような眼の中めがけて大きめの虫が入ってきた。

体感としてはテントウムシが飛び込んできたような感覚。めちゃでかい。

そして、痛い。

ホントによう、虫というのはアホやなと。目の前になんか来てんだから避けろよと。

そんなことを思いながらも僕は春になったんだなぁと感じる。

田舎

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