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7年ぶりの鹿児島小旅行①。

3月第一週の週末、鹿児島に旅立った。
以前、鹿児島に訪れたのはもう7〜8年前だったと思うので随分と久しぶりだ。
1月ぐらいに急にあの大きな桜島に会いたくなりホテルを予約した。初春の鹿児島ひとり旅。


九州新幹線で南国へ


毎度のごとく行く前に大枠は決めるが細かいことは調べずに鹿児島へ。
特急ソニックで大分から福岡まで出てそこから九州新幹線で一気に南下する。
今年開業20周年だという新八代-鹿児島中央間のイベントが来週あることを行く道すがら駅のポスターで知る。こういう時ちゃんと調べて来ればよかったと思うがしょうがない。
九州新幹線はもう何回か利用しているが本当に新幹線移動は楽だ。
シートもゆったりしているし九州内だとそこまでめちゃ混みということも少ない。
安いバスや特急と違って座席の隙間から前や後ろが気になることも少ない。
長距離の移動では大事なポイントだ。
週末金曜日の朝。まぁ平日なので客もそこそこ程度。
博多からそれなりに乗ったがすぐ着いてしまう熊本で乗客の大半が降りた。
熊本から鹿児島はかなりゆったりと過ごせる車内だったと思う。
中九州・熊本から南九州・鹿児島へ。九州外から見れば同じようなものだが、やはり九州の区分は違う。
新幹線でさらに1時間南下することを考えると鹿児島は遠い南国だと思う。
鹿児島県内に入り熊本までは曇っていた空が少しずつ晴れて南国の強い日差しを車窓から感じた。
原発のある薩摩川内が意外と街なんだなぁと思っているとあっという間に鹿児島中央に到着した。

ボンタンアメがお出迎え

ちょうどいいざぼんラーメン


立派な観覧車もある駅ビル・アミュプラザも隣接する鹿児島中央。改札口には九州新幹線20周年を祝うつばめハタチきっぷ発売のポスター。さらにボードに書かれた駅員さんから駅を利用する学生さんへの卒業祝いのメッセージもあってシャレたことするなぁと感心した。
ほぼ始発のソニックで大分を出たのでまだ時間は早かった。
まだアミュプラザのお店も開ききらない時間。
鹿児島初グルメはどうしようと考えているとざぼんラーメンの文字を背負った店員さんとすれ違った。ざぼんラーメンにしよう。
鹿児島ラーメンというのが有名なのは知っていたが、ちゃんと食べたことはなかった。そういえば大分で一度食べた鹿児島ラーメンは中途半端なとんこつで大して美味しくなかった記憶。
あの微妙な味の記憶を本場で塗り替えたい気持ちもあった。
開店までまだ時間があるので一度駅ビルを出てみた。3月の頭、まだ風は冷たかった。駅前のファミマに寄ったり中のビックカメラに寄ったりしながら時間を潰した。
開店直後に店に入ると元気のいいおばちゃん達の声が聞こえた。
早速餃子とざぼんラーメンのセットを注文。
待っている間、おばちゃん達や作っているお兄さん達の会話が聞こえて結構楽しかった。
それは本場の鹿児島弁に久しぶりに触れた瞬間だった。
あの独特の訛りはほっこりという表現が当てはまる何とも言えずあたたかい。
待っている時間たいして長くもなかったが苦でもなかった。
駅のこういうテナントに入っている有名店だから間違いはないだろうとは思ったが、想像以上に美味かった。鹿児島ラーメンサイコーと素直に思える味だった。
奥深い豚骨スープにはこれは近所にあったら通うしかないと思わせる強さがあった。
九州北部はやはり久留米的なとんこつが強いが鹿児島もいいなぁと思った。
餃子もちょうどよかったしあっという間に完食した。
ざぼんラーメンをいい気分で出る。ホテルのチェックインまではまだ時間がある。
次は今月いっぱいで閉店のニュースをみた太陽ヘルスセンターへ駅から歩き出した。

こういうのでいいんだよグルメ

3月閉店の太陽ヘルスセンター


鹿児島も温泉王国らしいが市内に手頃な温浴施設があるとは思わなかった。
ゆの大きな文字が目印の太陽ヘルスセンターは鹿児島中央駅から15分。旅先の知らない街を歩く足取りは軽かった。
風に多少の冷たさを感じつつも南国の日差しは強くインナーの下はすぐに汗ばんだ。
温泉でさっぱりするにはちょうどいい。
グーグルアプリで鹿児島のことを検索したからだろう。太陽ヘルスセンター閉店のニュースがグーグル様からピックアップされてきた。
それを見てすぐに僕は失われていく何かに反応してしまいここにも行こうと決めていた。
太陽の名にふさわしく熱々のお湯は体の疲れを芯から取ってくれた。
ほんの少し黄みがかっているが透き通ったお湯に大きな窓から日差しが降り注ぐ。
四十路近いおっさんの肌がやけに綺麗に見えた。
のぼせるぐらいあったまって外に出ると建物の内側の階段は日陰になっていて吹き込んで来た風に熱が奪われ気持ちよかった。
ここまでやってまだ金曜の昼前ぐらい。我ながら順調な滑り出しだと満足感でいっぱいだった。そして、このままいい感じの旅になるという気がした。旅の終わりがああなるともまだ知らずに。

南国の温泉もよい


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