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7年ぶりの鹿児島小旅行⑥。


ようやくチェックイン&ドカ食い


15時、やっと待望のチェックイン。鹿児島中央駅近くのホテルに入る。
まだ全然あちこち行ける時間だけれど正直歩き疲れた。
とりあえずテレビはNHKをつけてバスタブにお湯をためる。
普段はシャワーですましちゃうから旅先ではお湯につかるようにしている。
チェックインする前にまた近くの山形屋ストアでさつま揚げの詰め合わせなどを買ってしまったのでそれらをいそいそと食べた。あとパック寿司と名物らしい山形屋のローストチキンも買った。明日死ぬんかっていうぐらい食べた。もうゆっくり休もうと思ったが、ゲイアプリに会いたいというおじさんからメッセージが。
なんかこのまま旅が終わるのも嫌でどうなるかわからないが会うことにした。

IAEAおじさんとの出会い

ホテル下の駅の前、おじさんと待ち合わせた。
正直、こってりしたおじさんだということは写真からわかっていたが目の前に現れたマスクのおじさんは予想以上におじさんで少しとまどった。
おじさんはこちらの様子を感じ取ったのか、大丈夫ですか?と一応の確認をした。
目の前まで来てもらってチェンジだ!帰れ!なんて言えるわけもなく。
一緒にホテルに向かった。
部屋に入ってやさしくおじさんとハグをした。
マスクを外すとやさしそうな、だが、こってりしたおじさんには変わりなかった。
ベッドに二人で入ったものの、どうもしっくりこない空気をお互いに感じた。
こういう時はあきらめが肝心だ。僕はおじさんのタイプではなかったのだろうし。僕もおじさんはタイプではなかった。
おじさんはローションを持ってきていたのでめちゃヤル気だったと思う。
でも、そこはオトナの対応で会話を楽しむ方向に空気を変えた。
おじさんとはいろんな話をした。
おじさんが東京から来ていること。地元は茨城だということ。
マイルがたくさんたまったから鹿児島を選んできたということ。
そして、世界をかなり周っていること。
おじさんの話に相槌を打ちながらそれなりに合わせていたが、やたら海外の話が出てくるしなんだこの人?すげぇ人なんじゃ?と思い始めていた。
唐突にIAEAという単語が出てきて僕は???となった。
おじさんはマジモンのIAEAに仕事で行くというのだ。
嘘だろうと思ったが、そんなよくわからん嘘ついてる風でもなかった。
茨城で原発関連で大東京で働いている・・・この木なんの木か!と思ったが、さすがにそこを詮索するのは野暮だと思ったし聞くのも違うと思った。
おじさんはウィーンやアムステルダムなどのヨーロッパの地名をよく出した。九州島で暮らす僕にはその荒唐無稽にも思える世界の話がおかしく感じられた。何の因果があって鹿児島でIAEAおじさんで出会ったのだろうとも考えたりした。
おじさんは海外のクルージングスポット、つまり発展場の話もしてくれた。
ヨーロッパのそういうところはめちゃ広くてまず日本人は相手にされないとも。小柄で日本人らしい体型のおじさんを見ながらそうだろうなぁと思った。

盛り上がったのはドクターストレッチの話題

大東京で働くおじさんと九州の田舎に住む僕。それなりに会話は楽しかったが一番盛り上がったのは、ドクターストレッチの話題だった。
まずおじさんが肩こりがすごいという話になり背中から全部ガチガチだと。
それで今ドクターストレッチに通っているという話だった。
僕も一度だけ初回割引のコースを受けたことがあったのでそれをふくらましておじさんとまるで常連のようにドクターストレッチの話をしたのだった。
エロいことはもうしない感じなので僕は自分の父親にもしないのにおじさんの方から背中をさすったりマッサージしてあげた。
実際に触ってみて予想以上に肩から背中まで変な筋肉の凝りがあることが分かった。この人は本当にずっとデスクワークしている人なんだろうなと思った。
渋谷のドクターストレッチにうまいおばちゃんがいるとか今通ってるドクターストレッチの男の子がかっこいいとかそんな話もしてくれた。
そのかっこいい男の子にストレッチされているときにApple Watchにエロ動画が流れてしまいドギマギしたとかそんな話もおもしろかった。

おじさんは本当にやさしい感じの紳士だった。
これがジャパニーズサラリーマンかと。田舎にはいない都会の真面目なリーマンの空気を感じた。
おじさんは僕との会話をどう感じただろう。別れた後、アプリで楽しかった、ありがとうとは言ってくれたけれど。
既婚者だというおじさん。子供も普通にいそうな雰囲気だった。
普段は抑圧されてそれでも真面目に生きてるのかなと思った。
僕が予想もできない世界の端っこにほんの少し触れた気がして何とも言えない気分になった。


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