【読書メモ】新潮文庫のパンダ・点と線と夏の庭
コーヒー片手に文庫本を読む午後。
なんだか”特別感”を味わうひと時。良いですね♪
☕
・・・いきなりですが、「新潮文庫」、好きでした。
裏表紙の折り返した箇所にある、三角の「応募マーク」を集めてた。
確か、読んだパンダ?とかいうキャラのグッズと交換していたハズ。
・・・Google検索・・・
グッズ画像見てると懐かしいです。持ってた持ってた!
マグカップとかストラップなどなど。今見ててもデザインがツボ♡
100枚集めた人のぬいぐるみスゴイ。
・・・じゃなくて、読んだ本の感想メモ残します。
「読書感想文」風に仕上げて、過去のワタシのように、夏の終わりに苦しむ学生が、丸々パクってもいい様にしてあげようか?!と思いましたが……。
学生よ!そんなズルせず大いに悩むのだ(笑)
◇『点と線』 著:松本清張
あら、持っている本、表紙が今のデザインと違うなあ。
この表紙画の男って誰でしょう?…想像が膨らみます。
最初の方でわかっちゃう、アノ犯人のお顔かなと推測。昭和のハンサム。
北海道~九州を縦断する、奇想天外な「時刻表トリック」の話なのですが、なんせ、舞台となった昭和30年頃の交通網事情がピンと来なくて…。
東京から九州まで特急で十何時間かかるとは??まだ「東海道新幹線」も開業してないじゃないですか。(昭和39年開業。調べた。)
鉄道網だけでは完全に不可能なアリバイ。
主人公の刑事と一緒に悩む悩む……。
フェリーかな??とか考えてたら、なんと「飛行機」!
飛行機あったんかーい!ってツッコミまくり。
だいぶネタバレしてしまいましたが、
それだけでは終わらない、「意外な真相」があります。
これには驚いたし背筋が寒くなった!この物語の深みを感じました。
◇『夏の庭―The Friends―』 著:湯本 香樹実
小学6年生男子3人グループのひと夏の出来事。
読み始めて気づいたのですが、
自分の息子も小6&よく男子3人でワイワイ遊んでいます。
しかも只今絶賛夏休み中。
これは必要以上に感情移入してしまいそう。
(子どもがヒドイ目や悲しい目やツラい目にあう物語はワタシの”地雷”)
きっとブルーな展開と結末という雰囲気をあらすじから推測し…。
なるべくわざと入り込みすぎないように、サラッと読みました。
特に、自分と同じ立場である「3人の母親たち」に注目してしまった。
夫について子どもの前でディスったり、アルコール依存症で肝臓悪くして入院したり、塾サボっただけで殴ったり柱に縛り付けたり、再婚して急にチェコスロバキアに引っ越すことになったり。。。
なんだかヤバい母ばかり。
しっかりせい!貴女のお子さん達、知らん老人の家に入り浸ってるよ!
そんな母親たちの心の弱さを感じながらも、
主人公らは老人との交流で成長していく。
決して重くなりすぎず、読後感も良くて、さすが名作でした。
死んだらどうなるか?という疑問は、考えて語り出すと果てが無いテーマ。
本文で主人公が考えた印象深い場面。
小6とは思えない素晴らしい考え方(これぞ児童文学)、イイぞ!と思ったので引用して終わります。
※トップ画像、毎度楽しく選んでます。
今回のも好みにピッタリ。可愛い~🐼