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【読書メモ】新潮文庫のパンダ・点と線と夏の庭

コーヒー片手に文庫本を読む午後。
なんだか”特別感”を味わうひと時。良いですね♪

・・・いきなりですが、「新潮文庫」、好きでした。

裏表紙の折り返した箇所にある、三角の「応募マーク」を集めてた。
確か、読んだパンダ?とかいうキャラのグッズと交換していたハズ。

・・・Google検索・・・

Yonda? CLUB(よんだくらぶ)は、新潮社によって1998年から2014年1月24日まで実施された、文庫の売り上げの増進のためのキャンペーンである。新潮文庫のカバーの末尾に付いている葡萄のマークを集めるとポイント(一冊=一点)に応じてもれなく景品を受け取ることができるという仕組みになっている。景品はYonda?君というジャイアントパンダのキャラクターをデザインに取り込んだものや、文豪の写真を印刷した小物などである

ウィキペディアより

グッズ画像見てると懐かしいです。持ってた持ってた!
マグカップとかストラップなどなど。今見ててもデザインがツボ♡
100枚集めた人のぬいぐるみスゴイ。

・・・じゃなくて、読んだ本の感想メモ残します。

「読書感想文」風に仕上げて、過去のワタシのように、夏の終わりに苦しむ学生が、丸々パクってもいい様にしてあげようか?!と思いましたが……。

学生よ!そんなズルせず大いに悩むのだ(笑)

『点と線』 著:松本清張

あら、持っている本、表紙が今のデザインと違うなあ。
この表紙画の男って誰でしょう?…想像が膨らみます。
最初の方でわかっちゃう、アノ犯人のお顔かなと推測。昭和のハンサム。

北海道~九州を縦断する、奇想天外な「時刻表トリック」の話なのですが、なんせ、舞台となった昭和30年頃の交通網事情がピンと来なくて…。
東京から九州まで特急で十何時間かかるとは??まだ「東海道新幹線」も開業してないじゃないですか。(昭和39年開業。調べた。)

鉄道網だけでは完全に不可能なアリバイ。
主人公の刑事と一緒に悩む悩む……。
フェリーかな??とか考えてたら、なんと「飛行機」!
飛行機あったんかーい!ってツッコミまくり。

だいぶネタバレしてしまいましたが、
それだけでは終わらない、「意外な真相」があります。
これには驚いたし背筋が寒くなった!この物語の深みを感じました。

◇『夏の庭―The Friends―』 著:湯本 香樹実

小学6年生男子3人グループのひと夏の出来事。
読み始めて気づいたのですが、
自分の息子も小6&よく男子3人でワイワイ遊んでいます。
しかも只今絶賛夏休み中。

これは必要以上に感情移入してしまいそう。
(子どもがヒドイ目や悲しい目やツラい目にあう物語はワタシの”地雷”)

きっとブルーな展開と結末という雰囲気をあらすじから推測し…。
なるべくわざと入り込みすぎないように、サラッと読みました。

特に、自分と同じ立場である「3人の母親たち」に注目してしまった。
夫について子どもの前でディスったり、アルコール依存症で肝臓悪くして入院したり、塾サボっただけで殴ったり柱に縛り付けたり、再婚して急にチェコスロバキアに引っ越すことになったり。。。
なんだかヤバい母ばかり。
しっかりせい!貴女のお子さん達、知らん老人の家に入り浸ってるよ!

そんな母親たちの心の弱さを感じながらも、
主人公らは老人との交流で成長していく。
決して重くなりすぎず、読後感も良くて、さすが名作でした。

死んだらどうなるか?という疑問は、考えて語り出すと果てが無いテーマ。
本文で主人公が考えた印象深い場面。
小6とは思えない素晴らしい考え方(これぞ児童文学)、イイぞ!と思ったので引用して終わります。

もしかしたら、歳をとるのは楽しいことなのかも知れない。歳をとればとるほど、思い出はふえるはずなのだから。そしていつかその持ち主があとかたもなく消えてしまっても、思い出は空気のなかを漂い、雨に溶け、土に染みこんで、生き続けるとしたら……

P157~ 長いので引用ここまで


※トップ画像、毎度楽しく選んでます。
今回のも好みにピッタリ。可愛い~🐼

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