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アメリカ渡航日記/母の癌の諸々や体験/ノンフィクション

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12月24日、外国に住む母の癌を知りました。 約90日の滞在記です。更新1〜3日間隔で現在連載中。
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#備忘録

母の命の灯はプラスチックチューブと可動式ベッドによって支えられている

母の命の灯はプラスチックチューブと可動式ベッドによって支えられている

ご挨拶どうも。ホローです。
母の体調が悪いと聞き、ぼくがアメリカに来てから1ヶ月ほどが経ちました。
当初は毎日の日記のようにしようと思っていたのですが、あまり書くこともないし、備忘録のようになり、他のこともちらほら書いたりして、そんなことをしながら、なんと8週間の連続更新だそうです。noteに褒められて嫌な気はしないですよね。素直に嬉しいです。
とはいえ、母の病状のことなんてあんまり書きたくないわ

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【アメリカひきこもり録】ここ最近で一番頭が痛い日【1月25日】

【アメリカひきこもり録】ここ最近で一番頭が痛い日【1月25日】

1月25日
今日はひたすらに頭が痛い。 自分のやりたいことだったりとか、やらなければいけないことに脳が圧迫されている感覚がある。
こういったモラトリアムに頭が支配されるのは、小さい頃からの僕の癖と言うか、いわば性質なのだろうと思う。 常に頭の中でぐるぐるぐるぐると、明日には忘れてしまうようなことが流れ続けている。
あくる日になれば「あの時の感覚は何だったのだろうか」と、大抵はそう思う。
そう思うの

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【癌と笑顔】母親の嫌なところ【1月20日】

【癌と笑顔】母親の嫌なところ【1月20日】

はじめにアメリカに来て4週間くらいが経った。初めはドタバタしたし、色々とショックなこともあって心の均衡というか、なかなか冷静でいられなかったのだけれど最近は収まってきた。
典型的な病人(失礼な表現かもしれないけど、鼻からチューブとか、寝たきりとか)のイメージと違って、母は割と元気に見える。昨日はショッピングモールに行ったし、自分で歩いたりも出来る。おしゃれだってする。
ただ、やっぱり薬の効能とか、

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母親を亡くす予定の男の渡航備忘録

母親を亡くす予定の男の渡航備忘録

ここ数日間、様々なことがあり、また不慣れな土地ということもあり書く余裕がなかった。なので完全に忘れてしまう前に備忘録として、手記を参考に出来事を書き記したいと思う。

12月31日
飛行機から降りるとそこはアトランタ空港。気温は16度で、少し肌寒いが日本よりは暖かい。到着時刻は現地時間で17時前後(記憶が曖昧なため詳細は不明)。時差ボケの心配をしていたが、飛行機内の窓のシャッターが閉じられてい

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12/31-1/1 家と心に土足で踏み入られる話

12/31-1/1 家と心に土足で踏み入られる話

(前に12月31日の出来事を書いたかもしれない。時差やその他もろもろの原因でこの辺りの日付が正確ではない。話の前後に関して は間違いないので、 後で整理することにする。)

12月31日
 この日はジョージアに着いてから1日目。 母が階段から落ちたと旦那さんから聞いた翌日の話だ。1日を通して何をしたかほとんど覚えていない。
 ただ、夕食を旦那さんの息子一家と共に食べた。その時の話をする。

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【アメリカ備忘録】1/1〜1/6

【アメリカ備忘録】1/1〜1/6

書かなければならないことが多くなってきた。詰みゲーの消化って、やりたかったはずのゲームが楽しくなくなったり、義務感が生まれてきたりですごく嫌な気分。
でも、決めたことを途中で放り投げるのは後悔が残る。なので、やるしか無いのだ。自分で巻いた種は自分で刈り取るしか無い。
(逃げるのもありだけど、ぼくはそれで後悔を背負ってきたので、できるだけ逃げないようにしたい)

1月1日
前回の備忘録終わりに『

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【アメリカ渡航】従姉妹とディスカウントストアへ行った話と、従姉妹が帰国した話【1月7日-1月8日】

【アメリカ渡航】従姉妹とディスカウントストアへ行った話と、従姉妹が帰国した話【1月7日-1月8日】

1月7日
 明日、従姉妹は日本へと帰る。長いようで短い数日だった。来た当初に比べれば幾分英語にも慣れ、話し始める際に有った恐れが減少した。
 もともと日本語自体が少し不自由な従姉妹であるから、順応するのはそう難しいことではないと思っていたが、やはり気質と言うか性格と言うか、挑戦する際にバカは強みだと思った(本当に良い意味で)
 日本へ帰る前にアメリカを少し回ろう、ということで色々と回った。現地の空

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【アメリカ渡航備忘録】母が全然死なない。診察二回目【1月9日、10日、】

1月9日 
 従姉妹が帰ってから1日が経って、家の中が少し静かになった。
ぼくと母、それと旦那さんは本来それほど騒がしいのが好きな方ではないのだけれども、従姉妹のアホすぎる様子(失礼)をみて救われていたのも事実である。
 何となく感じる空虚感に寂しさを感じている。人がいなくなる、というのはそれだけで影響を与えるものだ。
 この日は何をしたのかあまり覚えていないし、手記にも何も書かれていないので以上

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【アメリカ備忘録】銃を撃っても簡単なことしかわからなかった話【1月11日】

【アメリカ備忘録】銃を撃っても簡単なことしかわからなかった話【1月11日】

1月11日

銃を撃つ。この日は旦那さんの息子さんと約束をしていた。(以前にしていたのだが書くのを忘れていた)
彼は敬虔なクリスチャンで、銃が好きらしくぼくを誘ってくれた。日本で銃を打つ機会なんてないから、これは大変貴重な体験である。
銃を打つ場所。想像ではガンショップのような場所で誓約書などを書いてから撃つのかな、と思っていたがどうやら違うらしい。
今朝、食事中に旦那さんから聞いた限り、彼の働い

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【アメリカ渡航】携帯電話のSIMカードを変更する際に起こったいざこざからなにか気づきかけた話。【1月14日】

【アメリカ渡航】携帯電話のSIMカードを変更する際に起こったいざこざからなにか気づきかけた話。【1月14日】

携帯電話のSIMカードを変更する際に起こったいざこざ。

海外使用SIMKが量販店へ行き、TとCの海外使用SIMを買ってきた。必要だったからみんな湧いた。
Cは自分のタッチパッドへSIMを挿入し、そのまま使うことができた。
TはAU製のIPHONEを使っていたためキャリアロックがかかり、そのまま使うことができなかった。
量販店の時間は20時まで。買ってきてもらった時間は18時47分。キャリアロック

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