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アメリカ渡航日記/母の癌の諸々や体験/ノンフィクション

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12月24日、外国に住む母の癌を知りました。 約90日の滞在記です。更新1〜3日間隔で現在連載中。
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2020年2月の記事一覧

[勉強]壺を買った話[人生で一番いらないもの]

[勉強]壺を買った話[人生で一番いらないもの]

ご挨拶こんばんは。ホローです。アメリカからお送りしています。もう少しで帰ります^^

この度、母が息を引き取りまして【悲しみに暮れている一人の男スタイル】で日々を過ごしていたわけですが、とはいえ現実的に何もしないというわけにもいかないので葬儀屋に行ってきたわけです。ネガティブな記事ではありません。

で、遺体の処理の方法や、最後の衣装、その他諸々の事柄を決めてきたわけなのですが、そこで壺を買いまし

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[2/17]母が死んだ日

2月17日 AM7:40
母が息を引き取りました。
最後のひと呼吸で終わり。
スッっと息をして終わりました。

[感情]
言葉にならない部分が多い。
何を言っても陳腐に思えるし、口を開く必要もなかったりで口数は少ない。
猫の声がうるさい。
破壊的な衝動を胸、みぞおちの上に感じる。
死体は物だし、塵は塵へという考え。魂が抜けて母はどこかに行った。
幽霊とかを信じることもない。
息苦しい。物理的に息が

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【企画】余命1〜2日の母にブーツが届いた

【企画】余命1〜2日の母にブーツが届いた

ご挨拶こんにちは。もうそろそろ母も死にそうです。
おかげさまでまだ生きていますが、会話も出来るような状態じゃなく、時折悲鳴にも似た声を出すので、その度にビクビクと反応している毎日です。
ここ最近の母は、ベッドの上で毎日を過ごしており、酸素チューブを鼻に繋いでいます。
パッと見はザクかターンAガンダムか、といったところで、美意識の高い母は我慢ならないと思いますが拒否することも無いのでそのまま受け入れ

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母の命の灯はプラスチックチューブと可動式ベッドによって支えられている

母の命の灯はプラスチックチューブと可動式ベッドによって支えられている

ご挨拶どうも。ホローです。
母の体調が悪いと聞き、ぼくがアメリカに来てから1ヶ月ほどが経ちました。
当初は毎日の日記のようにしようと思っていたのですが、あまり書くこともないし、備忘録のようになり、他のこともちらほら書いたりして、そんなことをしながら、なんと8週間の連続更新だそうです。noteに褒められて嫌な気はしないですよね。素直に嬉しいです。
とはいえ、母の病状のことなんてあんまり書きたくないわ

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【人を変える方法】がん患者にできる、たった一つの冴えたやり方

【人を変える方法】がん患者にできる、たった一つの冴えたやり方

最近、母の元気がない。どうしたもんかな。

分析と考察もちろん癌なので体調は常時、良いとは言えず、一日中寝てばかりのときもある。
そして食欲もない、というよりかは喉が細くなってしまい、食べ物を飲み込みづらくなっているので満足に食べることが困難、といったほうが正しい。飲み込むためには、必然的に咀嚼回数を増やす必要があり、そのせいで満腹中枢が刺激され、結果量を取ることが困難になる。

ダイエットには良

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