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生産性の奴隷

初っ端から私事ですが、ここ4日間季節外れのインフルエンザになっており、最初の2日間は39度以上の熱で死んでましたが

3日目辺りから熱が下がってきて暇を感じるようになって来て、余計なことばかり考えてしまうようになりました。

特にみんなが働いたり、勉強したり、家事したり社会は脈々と活動しているのに、自分はただ一日横になっているだけで、何も生産していない

厳密に言えば、吸った酸素を二酸化炭素に少し変えているとか、取り込んだ水分を汗や体液に変えたり、食べて消化した物を排泄物に変えたり

生命維持の為に肉体は色々生産しているかもしれませんが

私本体はXポストするのが関の山で、ここ数年で一番何も生産していないことに焦燥感と社会からの疎外感を強く感じ

病気なのだから良いじゃないか!と自分に言い聞かせても、なんかモヤモヤすると言いますか…

そこで思ったんです。

私は気づかないうちに生産性の奴隷になっていたのではないか?と、

社会にいる誰かにとって役に立つサービスや物、コンテンツを作ることで報酬や信用を得て、自分の生活も豊かになって行く経験の積み重ねからと

誰かの役に立っている感が、定期的に補充されないと自分は役に立ててないから、いつか見捨てられるのではないか?という

軽い脅迫観念にも似た不安と、目的達成した時の快楽というムチと飴で何か生産することを自分に強いてきた

奴隷というのは言い過ぎに聴こえるかもしれませんが、犠牲にしてきたことに対して見返りが、お金も快楽もあれど

主が不安解消

お金の不自由への不安、老後の不安、社会の役に立っていない不安、他人にコイツ何の役にも立たないと思われない為の不安を解消であり

幸せになる為というよりは、不安になるからやってるだけという感じで

本当は人間は、そこまで必死扱いて社会の為に生産することに囚われる必要性はないのではないのでは?と疑問を持ち始めた訳です。

仕事以外にも、結婚して子供を作ることで出生率を上げて行くのも、社会が将来も回るような生産的といったら良くないですが

社会の為になることですよね。

もし国民全員独身ニート無職だったら、警察も自衛隊も病院も機能しないので、国は十日と持たないです。

でも私一人が独身で年収が下がった所で、例えホームレスになろうとも国は崩壊しません。誰も気づかないレベルの塵の塵みたいなことです。

なので、もう少しお金や周りのことばかり考えず、自分を大切にできる仕事をして行っても良いと

自分の出来る範囲で不快じゃないことの延長線上に、誰かの役に立つことがあれば、そこ目掛けてやれば良いぐらいに

とにかく人の役に立たないとヤバい!と、外的動機づけで何かしようとするのは、自分で自分の首絞めていることではないか?と

仕事も何か凄く無理してまでやる必要がないように思えてきました。

もちろん、時には無理をする時期も時には必要です。

全く無理せず、好きな時に来て、帰って、休む、みたいなことが出来る仕事なんてほぼ無い訳で、他人に縛られるのが嫌なら自分で自分を管理して行かないと困るのは自分です。

ただ無理し過ぎると、自分の目的を果たすことでキャパシティーが一杯になって自分も含めて、優しくなれない人が増えて来る。

要は誰かが病気になっても、その人の病気の心配する余裕もない。

自分のタスクをこなすことで一杯なので、少々無理しても戻って来て欲しいなんて思ってしまう自分になりそうで嫌です、、

そうやって考えて見ると、生産性の奴隷で居ることよりも、私は私の奴隷で居たい。要は自分の性質や気持ちにある程度従って生きたいという

結局日本だと、人気のあるホワイトカラーで有休が好きな時にとれる高給な仕事は限られているかもしれませんが

イメージが悪く人の嫌がる仕事だったり、危険、汚い、キツイ、給料が安い、マニアックでちょっと怪しいなど何らかの理由で不人気の仕事は星の数ほどある

自分で商売初めて失敗して借金返せなくとも、身元不明で発見されるような物騒な事態にはほとんどならない。

路頭に迷ってそこら辺で亡くなることもない。

お金、社会、組織にとって価値を生み出す人間であろうとすることよりも、自分は自分の価値に沿って生きる。

自分の価値が人の役に立てばラッキーぐらいに自己中心的に行くのも、一度の人生、自己責任の範疇、自分の自由です。

皆さんも様々な理由で今の生活や仕事をしているかもしれませんが、あわただしく動いてる時というのは、なかなか自分の心の声を聴くよりも

目の前の現象をどうにかすることに意識がいってしまいがちになります。

それが好きならそのままで、たまにつらくなるなら無理しているのだと想います。もし無理しているなら

私のように何かに囚われた奴隷になってるのかも知れません。




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