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Vol.320 「楽しいこといっぱいだね」純粋な息子の言葉に涙する

「ママ、楽しいね( ^ω^ )」
「楽しいこといっぱいだね( ^ω^ )」

これは5歳の息子が最近よく放つ言葉だ。

夏に鼓膜の手術をした頃からめっきりお喋りになった息子。恐らく周囲の音がクッキリ拾えるようになったからだろう。急に語彙ごいが増え、よく喋り・よく笑い、とても活発な子になった。それと共に剽軽ひょうきんさも増したようだ。なんとか母を笑わせよう笑わせようと替え歌を作って歌ったり変なダンスを披露したりとにかく賑やか😅 
お陰で母は毎日大笑いの連続である。

そしてそんな母を見て放つのが前述の言葉。

ただし本当に面白くて笑っている時限定だ。
彼に合わせて笑ってあげたり、苦笑いの時は言わない。母の顔を見て心から笑っていると分かった時だけ言う。

それはもう嬉しそうに、晴れ晴れとした顔で言うのだ。

「ママ、楽しいね( ^ω^ )」
「楽しいこといっぱいだね( ^ω^ )」

最初に聞いたのは2〜3ヶ月前か。
その時は意表を突かれ
「〝楽しい〟の原因はキミだからね!」
と笑ってしまったのだが、何度か繰り返されるうち、私は感動を覚えるようになった。

  なんて純粋な言葉だろうか


5歳の彼の頭は〝楽しい〟で満ち溢れている。
そこにまだ〝辛い〟や〝苦しい〟は無い。
たまにママに叱られ泣いてしまうことはあるけどその後には必ず抱きしめてくれる腕がある。
保育園でお歌を歌って楽しいな、公園で葉っぱを拾って楽しいな、おうちでママが笑ってくれて楽しいな…

そんな彼だからこそ発する心からの言葉。
それが

「ママ、楽しいね( ^ω^ )」
「楽しいこといっぱいだね( ^ω^ )」

なのだ。

子供の言葉は時に突き刺さる。
それは裏も表も無い真っ直ぐさ故だ。
大人のように忖度そんたくも無い、嘘も無い、気遣いも無い、本当の言葉。だからこそハッと胸を打つ。


息子もあと数年で外の世界に羽ばたく時が来るだろう。父と母以外で構成される世の中は時に厳しく〝楽しい〟ばかりではいられないはずだ。辛い事・苦しい事・悲しい事も体験するに違いない。

でも、あと少し、せめて手元にいる間だけは〝楽しい〟で満ち溢れさせたい。きっとその記憶が彼の人生の助けになるに違いない。

そう願いつつ、そっと涙を拭う母なのであった。




【猫ムスメより】
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