【手品師10人に取材してみた!あなたの40分をわたしにください。No.1岩根佑樹さん】


【手品師10人に取材してみた!あなたの40分をわたしにください。No.1岩根佑樹さん】


これは、いま気になっている手品師さん10人に、好きなモノや知りたいコトなどをLINEのチャットで40分間取材する企画です。

今回は、数多くの大会で最年少記録を持つ若き天才、岩根佑樹さんを取材しました。


【岩根佑樹さんプロフィール】
Twitter:https://twitter.com/yukiiwane
Instagram:https://instagram.com/yukiiwane_527?igshid=11woww3rcyv3q
Facebook:https://m.facebook.com/yukimagic#_=_
FISM2018 WCM Manipulation 3rd prize受賞。NHK「沼にハマってきいてみた」、BS朝日「神業革命!スーパー4Kマジック」などのテレビに出演。高度な技術を持ち、マジシャン向けのレクチャーやマジックイベントでのゲスト出演で人気を博し、マジック道具の開発を行うなどマジック界の発展に貢献している。


【岩根佑樹さんのお店・教室情報】
出演・レクチャー依頼 :yukimagic527@gmail.com
Apollo Works:https://rtimagic.wixsite.com/apolloworks
マジック教室Magic Class:https://magicclass527.wixsite.com/mysite




(岡村) 今回はこの取材を引き受けてくださり、ありがとうございます!

(佑樹さん) ありがとうございます。

(岡村) あ、昨日見ました!新商品発売おめでとうございます!パッケージのデザインとても可愛かったです!

(佑樹さん) ありがとうございます。

(岡村) はじめに、Apollo worksというマジシャン向けのショップを2018年に設立されたようですが、始めた経緯、きっかけなどをお聞きしたいです。

(佑樹さん) はっきりとは覚えていませんが、2018年7月に行われたマジックのオリンピックFISM出場後に鈴木大河さんと話をしているときに、ショップをつくろうみたいな話が出たんです。

(岡村) なるほど〜。

(佑樹さん) 「Shinjoさんって言うすごく優秀で色々できる人がいるんだよー。」って大河さんが教えてくれて。

(岡村) あー!天才エンジニア!(笑)なるほど〜!いいですねー!

(佑樹さん) それだけできる人がいるなら僕らでもできそうだなと思ったんです。

(岡村) なるほど〜!お店を建てたいとかやってみようとかは岩根さんご自身も考えてらっしゃったんですか?

(佑樹さん) FISMの演技でstardustっていう紙吹雪を発射するギミックを使ってて。前々から「これ商品化すれば売れるのでは?」みたいなことを周りから言われてたんです。それがきっかけで大河さんとグッズ販売の話をするようになって、その流れでShinjoさんを紹介してもらって...という感じで。流れでお店をつくりました。(笑)

(岡村) 流れでお店ができちゃうもんなんですね(笑)(笑)お店を始める前と、始めた後で自分の感覚として何か変わったことはありますか?

(佑樹さん) 感覚というか、色々勉強するようになりました。Shinjoさんから教えてもらったり、自分でも勉強したりしました。

(岡村) おぉー!例えばどんなことがありますか?

(佑樹さん) えっと、まずは3Dプリンターを使えるようになりました。

(岡村) すごい!(笑)

(佑樹さん) stardustはボディを3Dプリンターでつくってるんですが、それをきっかけにShinjoさんに3Dモデリングのやり方とか、操作の仕方を教わりました。

(岡村) なるほど〜!すごい〜!お家に3Dプリンターがあるってことですかー?

(佑樹さん) 僕とShinjoさんの家に1つずつあります。

(岡村) ひゃー!すごい(笑)

(佑樹さん) あとはまだ商品としては出してないんですが、電子工学も勉強しました。3Dプリンターと電子工学の2つの勉強はかなり大きかったですね。おかげで自分のギミックやMagic Classの生徒のギミックづくりなどの幅が広がりました。

(岡村) 手品をつくるために電子工学を勉強するの面白いですね~!全国、また世界各国のマジックの大会で佑樹さんがパンフレットやチラシに写っているのをよくお見かけしますが、普段はどこで活動されてますか?

(佑樹さん) 普段って難しいですね(笑)基本的に家が好きなんで家にいます(笑)

(岡村) あ!お家の練習場について聞きたいです!

(佑樹さん) 練習場と言えるほどではないですが、一応僕の演技は問題なく通せますね。

(岡村) おぉー!噂で聞いたのですが、カメラ3台をセットして練習してるとか、お部屋に照明がついてるとか...。

(佑樹さん) 僕の家の照明はあまりたいしたことはないですね。普段はつけて練習しません。ほんとにちゃんと練習するときというか、気合入れてやるときだけつけたりします。その日の通し練習のラストとか。

(岡村) なるほど〜。

(佑樹さん) あとは部屋の一面が黒幕ですね。

(岡村) いいですねー!

(佑樹さん) カメラは基本的に3方向から撮影します。

(岡村) 全部ビデオカメラですか?

(佑樹さん) さすがにそこまでカメラたくさん持ってないので、一つはいいやつ持ってるんですが、あとはスマホとかです。

(岡村) なるほど!3点から撮ろうと思ったきっかけみたいなのはなんですかー?

(佑樹さん) 単純に手品における角度の問題です。一つのカメラを角度を変えて撮っていくと、どうしてもそこを意識して守ってしまうので、反対側がおろそかになることがあるんですよ。だから3台で同時に撮ります。

(岡村) なるほどー!自分の意識の問題なんですね!カメラで自分の無意識の部分を確認する感じですか?

(佑樹さん) そうです!あとは、やはり本番に限りなく近い状態で練習することですね。部屋の中での練習ですが、靴も履くし、紙吹雪も全部入れるし、衣装もシャツも着ます。

(岡村) ふむふむ。メンタルも意識しますか?

(佑樹さん) メンタルに関してはやはり難しいところがありますが、少しでも緊張状態を作るために、その日の最後の通し練習って決めたときに、カメラをフルセットして、照明も入れます。すると少しだけ緊張できて本番に近い状態になりますね。

(岡村) 練習のルーティンを聞けて嬉しいです!演技をつくるにあたって、何か注意している点はありますか?

(佑樹さん) つくるですか...。難しいですねー。僕は、目標を決めてからつくりますね。Magic Classの生徒に対してもそうですが、いつも最初に目標を聞きます。それに合わせて演技をつくっていきます。

(岡村) なるほど。その目標は、あの大会で優勝するぞとか目に見えるゴールということですか?

(佑樹さん) そうですね。別に演技に正解はないと思ってるので、その人がやりたいことを聞いてから、それに合わせてつくりますね。例えばFISMで受賞したいとなると、やっぱり最初に考えることが増えますし。

(岡村) ふむふむ。

(佑樹さん) 最終的な目標が国内の大会で受賞というなら、いま持ってる演技を少しずつ良くしてくとか。目標を先に決めてそこから逆算していく感じです。

(岡村) なるほどー!佑樹さんが目標を立てたのはいつごろですか?また、なにを目標にたてましたか?

(佑樹さん) ずっとマジックが好きでFISMを何度も見に行っていたのですが、2012年のFISMに行ったときに自分もステージマジックを始めることを決めました。

(岡村) 8年前!2012年のFISMがターニングポイントになったのはなぜですか?

(佑樹さん) lukasが好きだったんです。だから無意識にFISM受賞が目標になってたんだと思います。

(岡村) なるほどー。面白いですねー。

(佑樹さん) それまでのFISMも面白かったのですが。2012年のlukasとかmike chaoとかhojinとかその辺がぴったりはまったんだと思います。

(岡村) なるほどー、みんなかっこいいですもんねぇ。

(佑樹さん) そうですねー。

(岡村) やっぱり当時から好きなのはマニピュレーションですかー?

(佑樹さん) そうですね。でもたまたま好きな人がマニピュレーションだっただけだと思います。

(岡村)  lukas本人自体が好きってことですか!

(佑樹さん) 好きな演技ですかね?

(岡村) なるほど!そこは分けてるんですか?面白い(笑)

(佑樹さん) いやもちろん本人も好きですけどね(笑)ハウォングンとかも好きでした。彼はジェネラル部門ですが。

(岡村) あー、いいですね!

(佑樹さん) 特に部門は関係なく演技で判断しますね。

(岡村) なるほど〜。手品ってどうやって勉強してますか?

(佑樹さん) いろんなDVDや本を見ます。あとはYouTubeとか。まあ何でもいいんですけど、マジックに関係するものは全部見ます。で、わからないことがあったら調べます。始めた当時はわからないことだらけでしたね。あの人が使ってるこの技法ほどうなってるんだろうとか。

(岡村) ふむふむ。

(佑樹さん) あれは何で消えるのかとか。

(岡村) 面白いですねぇ~。わかったら自分でつくってみるんですか?

(佑樹さん) 物によります(笑)

(岡村) 佑樹さんはいろんなものをつくってるイメージがあります(笑)手品の演技をつくるのに大変なことはなんですか?

(佑樹さん) 僕の場合はFISMをとることが目標だったので、どうやって点数をとるか、それを考えるのが大変でしたね。

(岡村) 審査基準の問題ですかー。

(佑樹さん) そうですー。

(岡村) なるほどー。もっとたくさんお話をおうかがいしたいのですが、もうすぐ時間なので最後に手品の魅力を教えてください!

(佑樹さん) んー。これは手品に限らずですが、ステージで歓声を受けることができる瞬間は嬉しいですね。あとはステージ上では魔法使いみたいになれます。自分を表現することができるのも魅力の一つですね。沢山ありすぎて難しいところです。

(岡村) なるほど〜!ぜひまたお聞かせください!

(佑樹さん) はーい!時間ぴったりですね(笑)

(岡村) へへへ、ほんとですね!ありがとうございました!

(佑樹さん) ありがとうございましたー!



【岩根佑樹さんを取材してみて】
実は彼とは長い付き合いで、以前からも個人的に取材を行っています。今回は彼のお店Apollo worksから新商品が発売したこともあり、お店に関係する話を冒頭で訪ねてみました。直接会って話す機会は少ないですが、これからも記録し続けていきたい手品師の一人です。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?