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仕事について、日々の生活について

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#仕事について話そう

ドラマ「不適切にもほどがある」を観て、改めて昭和より令和で社会人を送れていることに感謝する

ドラマ「不適切にもほどがある」を観て、改めて昭和より令和で社会人を送れていることに感謝する

少し前に人気を博したドラマの話をしたい。

昭和から令和にタイムスリップした中年男性サラリーマン(阿部サダヲ)が、令和の新常識に驚かされ、「こんな不自由な未来のために昭和のサラリーマンは頑張っていたわけじゃない!」と嘆く姿が印象的であった「不適切にもほどがある」。

昭和のサラリーマンにとって、志村けんのバカ殿やギルガメッシュナイト、トゥナイト2や初期のクレヨンしんちゃんのように、令和では放映でき

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金儲けのゲームに乗るか、地位のゲームに乗るか

金儲けのゲームに乗るか、地位のゲームに乗るか

社会に出ると気づくことだが、業種毎の序列は皆の暗黙の了解として確実に存在する。

有権者>政治家>官僚>政府系機関>民間企業

政府系機関は民間企業より確実に序列は上である。
だが、官僚は政府系機関よりも序列が上である。
そんな官僚も政治家には逆らえない。
そして政治家は(自分を支持する)有権者には逆らえない。
そんな有権者が序列が一番かと思いきや、彼らの生活は民間企業の一方的な値上げやらに政府の

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年をとるにつれて変わった「ポジショントーク」に対する考え方

年をとるにつれて変わった「ポジショントーク」に対する考え方

「ポジショントーク」とはとかく批判されがちな意味合いで用いられることが多い言葉である。

今自分が置かれている立場(ポジション)や状況に応じて、自分に有利なこと・自分に都合の良いこと・自分を正当化するような言動に対して、向けられがちな言葉である。

私自身も昔はこの「ポジショントーク」というものを少し軽んじて見ていた時代がある。ポジショントークとは、それを発した人自身の自身の内から出た言葉には聞こ

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まるで故・瀧本哲史氏に”君に人脈はいらない”とでも言われたかのようなXの投稿から、人脈の有用性について考える

まるで故・瀧本哲史氏に”君に人脈はいらない”とでも言われたかのようなXの投稿から、人脈の有用性について考える

若い頃は、社内でしか通用しないような内輪の論理でガチガチに固められたお作法や業務の進め方、上司へのうまい説明の仕方や社内承認の取得方法について何の魅力も感じられなかった。そこには市場価値は皆無だと思わされたからだ。

むしろ会社の外にこそ、市場価値というものが存在していると信じ、異業種交流会(合コンではありません)やネットワーキングイベントへの参加に勤しみ、名刺交換をしてせっせと人脈を築こうとする

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大企業JTCをおすすめする理由

大企業JTCをおすすめする理由

よく、「就職するならこれから伸びる業界に行くべき。業界自体が成長しているからポストもどんどん増えていくので出世しやすい」という意見を聞く。

だが、成長している業界は全自動式で成長するわけではない。日々忙しく働きながら自分自身も成長していなければならず、またその高揚感と緊張感に浸ることを喜べなければそこでの成長は保証されない。

自ら率先して御輿を担ぎ、また新たな御輿を作り出さなければしてその業界

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米国の大手プライベートエクイティの方々と仕事をご一緒した感想(投資家としての立場から見た視点)

米国の大手プライベートエクイティの方々と仕事をご一緒した感想(投資家としての立場から見た視点)

少し前に、超一流プライベートエクイティの米国本社で勤務する方(マネージングディレクター、パートナーレベル)と面談を行う機会があった。

プライベートエクイティと言えば、投資銀行やコンサルティング会社で勤務した方々の次の転職先として人気の超高給の職業である。

日本で有名なプライベートエクイティと言えば、カーライル、ベイン、KKR、ユニゾンキャピタル、AIキャピタル、アドバンテッジ・パートナーズ、C

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外銀の投資銀行部門の方々と働いてみた感想(顧客の立場から見た風景)

外銀の投資銀行部門の方々と働いてみた感想(顧客の立場から見た風景)

前職で新規事業開発部門に所属していた時代、戦略コンサルや外銀の投資銀行部門(IBD)と一緒に仕事をしたことがある。

どちらの仕事も高給でやり甲斐もあり、社会的な地位も高いためか、ここ20年間で常に最難関の就職先として君臨し続けている。

戦略コンサルタントと言えば大企業の経営者の参謀としてロジックとファクトをもとに戦略を提言する職業であり、また投資銀行IBDといえばこちらも連日の深夜2、3時まで

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戦略コンサルの方々と働いてみた感想をつづってみた(クライアントの立場から見た風景)

戦略コンサルの方々と働いてみた感想をつづってみた(クライアントの立場から見た風景)

前職で新規事業開発部門に所属していた時代、戦略コンサルや外銀の投資銀行部門と一緒に仕事をしたことがある。

どちらの仕事も高給でやり甲斐もあり、社会的な地位も高いためか、ここ20年間で常に最難関の就職先の一つとして君臨し続けている。

戦略コンサルタントと言えば大企業の経営者の参謀としてロジックとファクトをもとに戦略を提言する職業であり、また投資銀行社員といえばこちらも連日の深夜2、3時までの激務

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目の前の人(正確には、自分が生殺与奪権を握られている人)を喜ばせたいという気持ちは起業家も個人事業主もサラリーマンも同じ

目の前の人(正確には、自分が生殺与奪権を握られている人)を喜ばせたいという気持ちは起業家も個人事業主もサラリーマンも同じ

起業家も個人事業主も中小企業の経営者もサラリーマンにも共通していることがある。それは「目の前の人を喜ばせたい」という気持ちである。ここではエモい話をしようとしているわけではなく、サラリーマンをしていて、またスタートアップや中小企業の方々と接していてつくづく感じる点である。

では、ここでいう「目の前の人」とは誰か?それは自分の生殺与奪権を握っている人、つまり金銭をくれる人のことである。起業家や個人

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営業部ではどの部署・会社に行っても必須のスキルや能力を身につけることができる

営業部ではどの部署・会社に行っても必須のスキルや能力を身につけることができる

「営業は長く続けられないしキャリアにならない」という内容のコメントがXで目に入ったので、ついXでピックアップしコメントしてしまった。

このコメントは示唆に富む。「営業」という言葉の捉え方次第では同意できる部分もある一方、全く同意できない部分もあるからだ。

「高い営業目標を背負いながらお客さんに商品を買ってもらう」ことが営業だと捉えれば、「キャリアにならない」という感想は一理あり、同意できる。「

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「誰を見て仕事をするか」は所属する業種・部門によってほぼ決まる

「誰を見て仕事をするか」は所属する業種・部門によってほぼ決まる

昔、忖度まみれの資料を作成した際上司や先輩に提出した際、「誰を見て仕事をしているんだ!」と指摘されたことがあった。特に米国のベンチャーキャピタルに出向していた際、お世話になったパートナーからは何度も繰り返し「誰を見て仕事をしているんだ」と言われた(ちなみにその人が好きな言葉は「誰を見て仕事をするか。それは上司でもなく、会社でもなく、お客様でもなく、天だ」というものだった。天が何を指しているのかはこ

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すぐに「落とし所」を求めようとする中堅社員について

すぐに「落とし所」を求めようとする中堅社員について

仕事をしていると、お客さんとの交渉時が行き詰まったり、会社の他部署から難しい要求を突きつけられたり、または同じ部署の同僚から少し無理なお願いをされることは、ほぼ毎日発生する。

こうした少し込み入った状況に直面したとき、人はおおよそ2パターンの行動様式を取る。1つ目は「原理・原則またはあるべき姿に則ってきちんと交渉を進めていくパターン」、2つ目は「最初から交渉や議論の妥協点である落とし所を見極めて

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