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感性を磨こう

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相手の話を聴くのはとても難しい

相手の話を聴くのはとても難しい

久しぶりの投稿です。

今日は大竹しのぶさんの舞台
The doctor
を観てきました。

膨大なセリフ量に驚かされる、
理解するには一回では難しい舞台でした。

プロフェッショナルなドクターが
「そんなつもりはなかった」
けれど差別をしているなど、
批判を受ける立場になるところから
始まります。

いろんな現代社会の問題への
メッセージが含まれた舞台でした。

「相手の話を聴くのはとても難しい

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居場所を求めるということ〜ヤクザと家族

居場所を求めるということ〜ヤクザと家族

一年振り以上の映画鑑賞はヤクザと家族。綾野剛さん、舘ひろしさんはじめ、磯村勇斗さんなど若手の役者さん含めて素晴らしい演技の映画だった。

居場所を失った青年が居場所を求めてヤクザになり、ヤクザになったことで時代の流れの中で居場所を失う。そしてどのひとも自分の居場所を守るために必死に生きる。

ヤクザとは異なったとしても、居場所を求める人、孤独から逃れたいという人がどれほど世の中にいるだろう。孤独か

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今手の中にあるものを大切に手を取り合って

今手の中にあるものを大切に手を取り合って

いつだったか訪れた平山郁夫美術館。

小学生のころに描いた絵から晩年の作品までふんだんに堪能できる。そうなると、画家の心、経験の変遷などが否応なく感じ取れる。

平山郁夫さんは広島で被爆し、しばらくその後遺症に悩まされる事になる。そのころの絵はどこか常に恐怖を感じ続ける心を感じる。どこか怯えながら描いているような。

そこから「仏教伝来」という作品を発表し、これが評価され、そしてなぜか体調も回復し

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良い仕事は受け継がれていく。

良い仕事は受け継がれていく。

今年最後の出張で、松山に。空港はやはり閑散としていた。

前日入りして行きたかった愛媛県美術館で開催されているエコール・ド・パリの色と形へ。大都市の美術館とは異なり地方の美術館はゆっくりと作品を堪能できるので好きだ。愛媛県美術館は松山城の下の城山公園内にある。この城山公園もまた好きな場所なので何度も訪れている。

シャガールにマティス、モディリアーニ、藤田嗣治、キスリング、ピカソなどなど。改めてそ

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作品として生き続ける〜ロンドンナショナルギャラリー展

作品として生き続ける〜ロンドンナショナルギャラリー展

コロナの影響で会期が延期になり、ようやく大阪でもスタートしたロンドンナショナルギャラリー展。ルネサンス期の絵から印象はまで盛り沢山の絵画と出会えた。

私としてはフェルメールも外せなかったけれど、注目度が高いのはやはりゴッホのひまわり。ジャポニズムを好んだゴッホの絵が日本人に人気が高いのはうなずける。

27歳で画家になる決意をし、謎の死を遂げる37歳までに弟のテオの援助を受けながら数々の作品を送

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恩送り〜東寺ライトアップ2020

恩送り〜東寺ライトアップ2020

東寺のライトアップ。
本当は春に親友と行く予定でしたが、コロナで行けず、そして親友は空へ旅立ち叶わず。
親友とともに行ったつもりで拝観してきた。

826年ころから作られ始め、その後修復などを経て今もなお、当時の場所にたたずむ東寺。金堂、講堂に佇む薬師三尊像、大日如来。
どれだけの人を包み、手を差し伸べてこられたのだろう。

こうした時代の流れの中の一部でしかない私たち。多くの人たちの手によって今

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ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙

ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙

今日はこの舞台を。
舞台を観劇にいっていいものやら、悩まなければならなくなってきた。昨日から幕開けしたこの舞台も最後まで走り切れるのか、、どうか走りきって欲しいとの願いをこめて。

ベートーヴェンの生誕250周年。約50年と短い生涯の中で、生涯独身ながら恋は常にしていたとされるベートーヴェン。ベートーヴェンの周囲の人たちの視点からベートーヴェンの音楽の存在が描かれていた。

私たち人間は時代や運命

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寺社仏閣は癒しで学びの場

寺社仏閣は癒しで学びの場

京都の西の方には山々の中に素敵なお寺が隠れている。今日はそんなお寺の一つ、浄住寺に行ってきた。

隠れた紅葉の名所。だけど既にずいぶん落ちていて、、それが私にはまた心地よかった。4月5月の緊急事態宣言頃、早朝の時間を利用して数々の寺社仏閣を回った。ほぼ誰もいないお寺や神社は厳かで心が洗われた。その後バタバタと世の中が動き出したため、今日は久しぶりのお寺。

当然お寺なので仏様がいらっしゃる。その表

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17年ぶりのフジコヘミング

17年ぶりのフジコヘミング

17年ぶりにフジコヘミングさんのピアノを聴きにいけた。

17年前もただ心が震えて、涙したことは記憶していた。けれど今回はもう最初の1音で涙が出てきた。1曲でも1楽章でも1フレーズでも1小節でもなく、本当にただ一つの音で泣けた。

言葉にするのがもったいないくらい心が共鳴した。そのやさしさとつよさに。

今、著名なピアニストと言われると辻井伸行さんが一番にあがるのかな。彼のピアノももちろん好き。ピ

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