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良い仕事は受け継がれていく。

今年最後の出張で、松山に。空港はやはり閑散としていた。

前日入りして行きたかった愛媛県美術館で開催されているエコール・ド・パリの色と形へ。大都市の美術館とは異なり地方の美術館はゆっくりと作品を堪能できるので好きだ。愛媛県美術館は松山城の下の城山公園内にある。この城山公園もまた好きな場所なので何度も訪れている。

シャガールにマティス、モディリアーニ、藤田嗣治、キスリング、ピカソなどなど。改めてそう言えばユダヤ系の画家が多かったことを思い出した。

そして一つ一つの絵を堪能していて感じたことの一つが、絵は受け継がれていくということ。現代の画家たちの絵もこういった先人の絵の影響を受けている。意外と、あれ、あの人の絵ってこの人の絵と似ているよね、と思うことが多々あった。自分独自の絵を描いている人もやはり影響を受けている。それが悪いというわけではなく、こういう仕事の受け継がれ方、命の受け継がれ方があるということ。

絵だけではなく、懸命に努力し、追求した仕事や結果は必ず誰かの心に影響を与え、そして次にバトンが渡されていく。今の世の中をよくするとか、今の人たちという限定的なことではなく、次に繋がっていく。「いい仕事をする」ということはそういう意味がある。それはもちろん誰かのためということもあれば、自分自身にとってもとても光栄であり、嬉しいことではないだろうか。自分がどこかで生き続けられる、ということであるから。

そしてバトンを渡された私たちはつないでいかなければならない。そしてそうしてバトンが繋がれて来ての、今、なんだ。

私も、これまでの先輩方々の努力を無駄にしない仕事を、そしてこれからの世の中に何か貢献できる仕事をしていきたい。

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