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好きな記事、好きな小説、好きな文体

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個人的に好きな記事や小説や文体。個人的に注目している書き手、活動。
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#読書感想文

小説の一行目で好きになれる

小説の一行目で好きになれる

小説を読むとき
最初に目にする文章のことを「書き出し」という。

「メロスは激怒した」や「吾輩は猫である」みたいに、もはやタイトルに匹敵するぐらい有名で誰もが知っている文章もある。

この書き出しがすごく好きなのだ。
むかしむかしに読んだ本でも、この書き出しが頭に残っているものがあるぐらいには好き。

ちなみに、書き出しは作者によって全くもって異なる。

単純な状況描写であったり
すぐに主人公の視

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誰かの悔しさに、続けることの大切さを改めて教わりました

誰かの悔しさに、続けることの大切さを改めて教わりました

「悔しみノート」(梨うまい 著/祥伝社)を読んだ。

日の出前に起きて読み始めて
日が昇る頃にはぽろぽろと涙をこぼしながら読み終えていた。
日曜の朝から…

まさか泣くとは思っていなかった。
そういう本じゃないはずだ。
ただ悔しみと妬みと怒りが綴られただけの本だ。

この本を知ったのは、
ジョギングしながら聞いていた9月1日放送のラジオ番組だった。
「ジェーン・スー 生活は踊る」の人気コーナー「相

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砂男さま、登場。

砂男さま、登場。

noteを始めて2ヶ月が経過した。
とにかく最初はある程度のクオリティを保ちながら、2日に1度は書くことを目標にした。

書き終えると、当然のことながら記事の反応が気になり、3分に1度のペースでチェックし、反応がないと溜息を漏らした。
自分の記事が少ないことが恥ずかしくて、書いては予約投稿、書いては予約投稿を繰り返し、明日が来るのを待ちわびた。

少しずつコメントがつき始め、皆さまの記事を読める余

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誰も読んだことのない小説「砂クジラの肌」を知っていますか?

誰も読んだことのない小説「砂クジラの肌」を知っていますか?

もし幻の小説というものがあるならば、そのうちのひとつが「砂クジラの肌」です。

読んだことある人に、会ったことがない。
調べても調べても、わからない。

出版社も、作者のことも、他に同じ本があるのかもわからない。手を尽くして調べても謎。

でも、たしかに面白い。

グーグルも何もヒットしないから、今のところ私だけが知っている小説だと思うんだけど、もし何かわかる人がいたら教えてほしいです。

ふいに

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料理習慣が変わった、レシピ本5冊|形から入る料理の楽しさ

料理習慣が変わった、レシピ本5冊|形から入る料理の楽しさ

料理をする際に日常的に使っているのは、クックパッドを始めとするネット上のレシピという方も多いのではないでしょうか。かくいう私も、その通り。

頭に思い浮かぶつくりたい料理のレシピも、冷蔵庫にある食材からレシピを探すのも簡単に検索できるし、同じ料理でもいろんなレシピが見つかりとにかく便利です。

ネット上にレシピサービスが出始めた頃「レシピ本を買うことはなくなるのかな〜」と思っていましたが、今でも月

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