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《小説》GINGER ep.4
ep.4 夜の街
「ねえ、怜生。メイクは見せてくれる?」
まだ秘密の部屋で着替えをしている怜生に声を掛ける。
「え?もう終わるんだけど」
「ええ!流石早い。見たかったな…」
勢い良くドアが開いて、体制を崩した私を細くて綺麗な両腕が支えてくれる。
ムスクの甘くて優しい香りが、私を包んだ。
「メイク講座は今度したげるよ。ごめん、勢い良く開けちゃった。大丈夫?」
思わず香りを堪能してしまっ
《小説》GINGER ep.3
ep.3 プロデューサー怜生
「ちょっと待って…」
「どれが似合うか…あっ、これなんかどう?うーわ、この子足長いからどちゃくそ似合うじゃんやっば」
神代は私に色々な服を合わせては、あーでもないこーでもないと一人でブツブツ言っている。
私は、部屋の雰囲気に飲まれすぎて、まだ服に意識を持っていけないでいた。
ベッドには、お嬢様の部屋とかでしか見た事がないレースのカーテンが吊るされ、大きくて真っ