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『観音様のヒモ』 鈴&ミクタギ (ツイッターで連載中)
11.
美しかった。
夏樹はその裸体に見惚れた。
そして誘われる様に沙織へ近付いていく。
それを合図に彼女は踵を返しシャワールームへと向かう。
その瞬間、夏樹は息を飲んだ。瞬きを繰り返し、何度もその背中を見詰め直す。
そこには一面に煌びやかな観音様が描かれていた。
#140字の連載小説
『通り雨』 鈴&ミクタギ
急に降ってきたので
駐輪場の屋根を借りた。
予報に反していた為、傘はない。
暫く雨宿りだ。
せっかく休講になったのに。
「もう、最悪!」
女の子が1人やってきた。
彼女のブラウスは
雨で透けている。
見とれていると
「嫌らしいな!」
悪戯っぽく笑う。
ヤバい! バレてた 💦
#140字の風景