【心理学】人を動かす言葉の伝え方
人を動かす言葉が存在するなら、それと同時にきっと人を動かす言葉の伝え方も存在します。これは2つで1つのセットで、当たり前のように感じられるのですが意外とこれを理解してない人とかできない人って多かったりするんですよね。
例えば同じ会社で同じ営業をしている人達でも、営業をかけるものは一緒かもしれませんが、人それぞれ成績って違う訳ですよね。
全く同じデータを使って、同じものを人に話しているのに人によって成績が変わるわけです。
しかしこれはただ単に運だという安直な現象でもなく、なぜそんなことが起きるのかと言うと言葉の伝え方が人それぞれ違うからなんですよね。
人を動かす言葉があるのなら、人を動かす言葉の伝え方も同じように存在します。
だから全く同じデータを使って同じものを人に話したとしても、相手の反応は話しての言葉の伝え方によって変わるのです。
昨日までの記事ではその内、人を動かす言葉の作り方についてお話ししてきました。
人を動かす言葉の作り方↓
そして本日僕が何をお話ししていくのかというと、もう1つの人を動かす言葉の伝え方です。
こんにちは、座右の銘は「三日月はスーパームーンになる」まひろです。
ということで本日もたわいもない雑談をしていこうと思うのですが、本日は昨日の記事に引き続き”人を動かす言葉の伝え方”についてお話ししていこうと思います。
昨日の記事でもちょっとお話ししたのですが、いくら人を動かす言葉を作れたとしても、この人を動かす言葉の伝え方ができなければ結局は人に話を聞いてもらえないんですよね。
例えば
「こういうデータがあります。こういうデータもあります。契約しますか?」
って聞いたって、それが良いか悪いか自分で判断できるのなら良いのですが、大半の人ってそのデータだけを言われただけでは自分にとって何が得で何が損かなんてわからない訳です。
テレビを見ている多くの人は、その情報が本当に正しいのかどうか・そこで得た情報は自分にとってどういう得があるのかどうか考えてないのですから。
そしてそんな人を動かす言葉の伝え方には4つのステップがあることも昨日の記事で少しお話ししてきましたよね。今日はそれについて詳しくお話ししていこうと思います。
新しさを強調する
という訳でまず1つ目が新しさを強調する事。
というのも、これは少し脳科学ちっくな話になるのですが、人の脳って常に次に起こることを予測しながら生きているんですよね。
例えば
ドレミファソラシ…
と来たら次は「ド」だろうな、とか。
1・2・4・7・11・16・22・29…
と来たら次は「37」だろな、みたいに。
こうやって人は外界の情報を処理する時に予測し、これは予測符号化仮説と言われたりしているのですが、ここで例えば
ドドドドドドド
みたいに「ド」が7回続く情報量の少ない情報には、脳は8回目も「ド」が来る確率が高いと判断して脳の反応を緩めますし、逆に
1・9・2・19・11…
こんな情報量の多い数列を判断する時は、脳も頑張って次の数字を予測しようとするのです。
脳科学ではこのような情報全体の把握のしやすさを「エントロピー(不確実性)」とし、そのエントロピーを把握しようとする心理を興味、そして行動でエントロピーを下げていく行為を意欲とされています。
まあだから要するに、人って自分が把握しきっているようなエントロピーが低い情報には、不確実性を把握しようとする心理の興味がわかないので、皆んなが知っているような情報を提示したところで関心を向けてくれる人ってほとんどいないんですよね。
だから言葉を伝える時に、その情報の新しさを強調することってとても重要だったりするのです。
好奇心を刺激する
そして2つ目が読み手の好奇心を刺激することです。
これはめちゃくちゃ昔に記事にしたことがあるのですが、誰しもが多かれ少なかれ好奇心というものを持っているんですよね。
例えばダイエットに関心がある人に
「最近すごいエクササイズ方法が流行ってるらしんだけど、知ってる?」
って聞くと
「え、何?!聞かせて!」
ってなる訳です。
それとかある人のギャンブルをやめさせたいとして
「君お金に興味ある?効率的なお金の増やし方があるんだけど聞く?」
「え、何それ!教えてよ!」
「実はね、毎月給料の20%以上を投資している人はね…」
「え、1億?!」
「そうそう。だからギャンブルの金は投資に回した方が良いんだよ」
とか言うと
「そっか〜。じゃあギャンブルやめて投資でもしてみようかな。」
とか思う訳ですよね。
こんな感じで好奇心って意外と多くの人が思っているより大きな力を持っていたりするんですよね。
ちなみに僕も、好奇心に負ける事は良くあります。
手軽さ
3つ目は手軽さです。
と言うのも、なんでもそうですが最初からハードなことをやろうとしたら大体の人って長続きしないんですよね。
例えばこれは僕が中学生の頃のお話しなのですが、中学一年生の僕はどの部活に入ろうか部活見学をしていたんですよね。
友人とたくさんの部活を巡って、バスケ部を見ていた時のあることです。
バスケ部って運動ができて格好良い人がやってるイメージですから当然多くの僕と同じ中学一年生がバスケ部を訪れていたのですが、そこで部活の顧問が新入生たちに向かってこう発したのです。
「うちの部活は毎日10キロ走ります。半端な気持ちで入りたい奴はやめとけ。」
そう言われて、そこに見学に来ていたほとんどの生徒が別の部活に入りました。僕を含めたね(笑)
まあだから最初からきついことを言われたら、どれだけ興味があろうが良い話であろうが魅力が下がるんですよね。
「20年頑張るだけで年収1億行きます!」
とか言われても
「おう。」
ってなるじゃないですか。だから大切なのは手軽さなんですよね。
「毎日たった30秒のケアで肌がツルツルになる美容液!」
とか言われたら
「え、30秒だけ!?やりたい!」
ってなるじゃないですか。
エビデンス
そして最後がエビデンスです。
今までお話ししてきた事も十分大切なのですが、その情報に信憑性があるかどうか、その情報が本当に正しいのかどうかは全てここで決まります。
上にもあるように
「毎日たったの30秒のスキンケアで肌がツルツルになる美容液!」
って言われてエビデンスがなかったら結局何にもならないじゃないですか。なんやただの口先だけかい、ってなっちゃうのでね。
だから論理とか数字とか研究とか論文を用いて最終的にはなぜその情報が正しいのかと言うことをお話しする必要があるのです。
僕も心理学とか脳科学のお話をする時は、論文とか参考文献を乗せることが多いですよね。そゆことです。
と言う感じで、3本に渡ってコピーライティングのお話をしてきましたが、どの記事でもお話ししたようにコピーライティングこそが人がそのコンテンツを買うか買わないか、見るか見ないかを決める大きなポイントになるので、読者の皆さんもよければ是非参考にしてくださいね。
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。
もらったら社会貢献のためにユニセフに募金します。 ※こいつは嘘をついています。募金せずに帰り道でコンビニに寄ってたばこ買うに違いありません。