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【心理学】相手を不快にさせる事なく否定する方法

いくら理屈や論理が正しくても、この世にはそれを感情的にしか受け入れられない人がいたりするんですよね。

こういう人達はそれが論理的に正しいかどうか関係なく、自分の言ったことを否定されたり疑われたりするのが感情的に嫌だって考えるので、まあプライベートでは全然それで良いと思うのですが、仕事だと扱いが大変ですよね。

それが自分より上の立場の人ともなればなおさら。


だから本日は昨日の記事に引き続き、他人を不快にさせる事なく他人の意見を否定する方法についてお話ししていきます。

昨日の記事↓



こんにちは、座右の銘は「偽った自分に集まるのは、偽った自分を好む人間だけ」まひろです。



ということで本日もたわいもない雑談をしていこうと思うのですが、昨日の記事では「相手に質問をして相手自身に自分の間違いを見つけさせる」という少しだけ高度な方法についてお話ししてきましたよね。


今日話していくのは、昨日話したことよりもっとシンプルで簡単なおすすめの方法なので、ぜひ皆さんにもこれから他人を否定しないといけないシーンではこの方法を相手を否定しまくって欲しいのですが(笑)

まずこの方法の前提条件は昨日の記事でもお話ししたように、相手に敵意を伝えないと言うことです。



相手を否定する時はゆっくりと丁寧に


早口で大きな声で

「それ間違えてるやん」

って言われたら

「何お前喧嘩売ってるん?」

って思うじゃないですか。ただでさえ人って他人に否定されたり疑われたりすることを嫌うのに、その上挑発的な態度で来られると多くの人はカチンときますからね。


だから相手を否定するシーンでは大前提として、ゆっくりとした口調で丁寧に、どちらかと言うと冷静すぎるぐらいの印象を与えるぐらいの話し方をする必要があります。



結果を否定しても、そこに至るまでの過程は絶対に否定するな


そして、これは昨日の記事ではお話ししなかったのですが、もしあなたが否定したり疑う必要のある人間が社会的に自分より地位が低い場合、要するに自分の部下や社員の場合、相手のアイディアや発言を否定したり疑ったりするのは良いのですが、そこに至るまでの過程までを否定したり疑うことは絶対にしない方が良いでしょう。

例えば

「なんなんだねこの企画は。あれとこれの部分の整合性が全く取れてないし、エビデンスもあやふやじゃないか。一体この会議までお前は何をしていたんだ。」

みたいに、その人のアイディアや発言に言及すること自体はかろうじて大丈夫なのですが(この人の否定の仕方は良い方法とはお世辞にも言えませんが)、相手がそこに至るまでの過程すらも否定してしまっているんですよね。


人材育成でもっともやってはいけない事の内に

「相手の努力を貶す」

と言う項目があります。これは絶対にやっちゃいけない事なんですよね。

努力を否定すると人ってどんどん努力をしない方に行っちゃうものなんですよね。むしろ努力などの、結果に至るまでの過程こそを逆に褒める必要があるんです。


まあこの理由に関しては下の記事で詳しくお話ししているので、興味がある方はぜひ。

他人の努力を否定してはいけない理由↓


て言う感じで昨日の記事ではなんとなくこの話はしなかったのですが(え、なんでそんな意地悪な事するん。)

実は相手を否定したり疑ったりするのには、上でお話しした2つの大前提があってこその話なんですよね〜(いやお前の方が悪いやん、悪魔やん)


てな感じで大前提のお話をしてたところでさっそく本題に入っていこうと思うのですが、今日僕がお話していく方法は「相手の間違えを自分が直接指摘して否定する方法」です。



相手の意見を自分が直接否定する方法


これがどう言うものかを簡単に説明すると

「それ間違えてますよ〜」

って直接相手に伝える事です。


まあただそれだけだと普通の否定の仕方と同じで、相手が不快にならないやり方が細かくあるので今から詳しくお話するのですが、まず大切なのはオブラートに包まず、直接的な表現を使うと言う事です。



直接的な表現を使って相手の意見を否定する事


これはちょっと意外ですよね。

なんか相手が不快になるかなとか、機嫌が悪くなるかなとか考えると、人ってどうしても(日本人は尚更にね)相手に気を使いながらなるべく遠回しな伝え方をしてしまうのですが、それは逆で実は直接的な表現を使うほうが良いと言うことが色んな研究でもわかっているんですよね。

例えばこの法政大学が行なった研究とかも。

https://core.ac.uk/download/pdf/223193807.pdf

後はこれは直接的には関係はないのですが、間接的には大いに関係のある論文なのですがオランダのアムステルダム大学が行なった研究では、相手に怒りという感情を向ける場合、間接的な怒りの表現は個人だけだとほぼ効果がなく、相手に怒りや恐怖を抱かせる事はできなかったんですよね。

ただそれに比べて直接的な怒りは、相手に恐怖や怒りの感情を抱かせる方法が予測しやすいので、個人で怒りを表現する時はこちらの方が有効だと言う事が分かっています。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ejsp.2521



後は、本当に仲の良い友人とか家族とかが相手でなければ、遠回しな表現をしすぎるのは精神的に対人関係に不適応になるケースがあると言う事が筑波大学の研究でもわかっていたりするので、自分のためにも遠回しの表現を使うのは避けたほうが良いでしょう。

他人の事なんて考えてもわからないのだから考えたところで仕方がない、というマインドを持つ事が大切です。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/81/1/81_1_56/_pdf/-char/ja


まあだから

「それは違うかもしれないよね」

とか

「でもこんなデータもあるんだよね」

みたいに遠回しに言わずに

「それ間違えてると思うのですが。」

って直接的な表現を使った方が良いわけです。



言い訳や理屈は短くまとめる


後大切なのが、言い訳や理屈は短くまとめる事。

例えば

「その意見は、こうこうこう言う理由で違って、なぜかと言うと例えばこう言うデータが前あったんだけど…だから違うと思う。」

みたいにつらつら自分の否定をされたら、多くの人は不快になるわけです。もっと言うとこうやって長々と言い訳したり理屈を話したりすると、その人が周りの人から嫌われているように見えることも分かっているんですよね。



これが相手を不快にさせない否定の方法「直接言っちゃう編」だったのですが、まあ世の中アホって多いのですがきちんと理由や自分の意思を明確に冷静に説明すれば分かってくれる人って多かったりすると思うので、上で話してきた事を実践していただければほとんどの人は不快感を抱かないと思います。


それで自分が間違えている事を言っているのに、それを

「こう理由があるから、僕は違うと思うな。ただこう言う面白いアイディアを考えついた努力はすごいと思うよ。」

って丁寧に指摘されて不快感を抱く人はまた別の問題で、それに関しては僕達がどうこうしようと関係ないので、そう言う人達こそ本気でメンタルをへし折る勢いで行くのが良いと、個人的には思いますよ。

人は基本的に否定されたり疑われたりする事を嫌いますが、自分の間違えを認められない人なんて一緒にいても自分には何の得もありませんからね。



と言う感じで、不快にさせる事なく他人の意見を否定する方法についてこの3日間お話ししてきました。


まあただこれは相手によって使い分けたら良いと思います。

例えば僕みたいな薄情な人間は間違えていると指摘されたとしても、別に何も怒るとか不快感を抱くとかないので

「そこ間違えてるよね」

って一言を直接的に言った方が時間の節約になると思うし、僕もそうして欲しいと思うんですよね。何が間違えているか自分で考えてわからなかったら自分から聞くし、わかったら自分で訂正するだけなので。


ただ日本人は特に優しい人が多くて、自分が否定されたり疑われたりするとついつい傷ついちゃう人もいたりすると思うので、そう言う人には今日までお話しした方法を使ってみてください。


でも実際さっきも言いましたが、ここまでやって自分で間違えを認められない人もこの世にはいたりするので、そう言う人とは縁を切るなり、メンタルをへし折るなりしていけば良いと思うし、仕事やプライベート関係なく人生で大切なのって他人がどうこうより自分が何をするかだと僕は考えているので、これらの記事を読んでくださった方には是非この方法を実践してより良いワークライフを主体的に送ってほしいとまひろ(筆者)は思っていたりします。


こんな感じで、毎日ビジネスで役立つ心理学や脳科学の知識を毎日お話ししているので、良かったらフォローして主体的な人生を一緒に歩んでいきましょう。



それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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