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「友はうたかたの世界へ」ー詩ー


友の 奥さんから
電話が 来た
心に 突き刺さる
悲しい 知らせだった

とうとう 友は 歩行困難になり
人の話を 理解したり
自分で しゃべることも
難しくなった

昨年の夏 脳梗塞で
倒れてから
病状は 少しづつ 進行した

ビジネスマンの 現役時代には
社内の 出世頭だった
ラガーマンとして鍛えた
その体は 近寄ると 放電を
浴びそうなほど キレキレだった

今 友は うたかたの世界に
住んでいるようだ
言葉は 発せられず
視線は 遠くを 漂う

ボクが 昔話をしても
もう 笑顔が 戻ってこない
急に 涙を 浮かべて
やせた手で ボクの手を
つかもうとする

心の友との
宝石のような 時間が
壊れていく

いつか 二人で
惜別の歌を 歌ったとき
どちらかが 先に 旅立ったら
残った者が 墓前で
この歌を歌おうと 約束した

その 歌い手が ボクにならないのを
秋の月を 見上げて 祈りつづける

友を 日本の社会は まだまだ 必要としている

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