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拠点型学習支援の限界とアウトリーチの展開
これまでの動き世の中の動き
Kacotamが活動し始めた当初(2012年)は、ひとり親世帯の子どもを対象とした学習支援や、生活保護世帯の子どもを対象とした学習支援が試験的に行われ、少しずつ行政からの委託を受けて、NPOが学習支援を展開してきた。その後、生活困窮者自立支援法が施行され、生活困窮世帯の子ども(主に中学生)を対象とした学習支援がNPOや民間企業に委託され、全国的に行われるようになった
児童養護施設等で暮らす子どもと学習を通して関わったこれまでの10年間
学ボラとは
学ボラとは、児童養護施設や母子生活支援施設など、社会的養護に関わる児童福祉施設に訪問して学習支援を行う活動である。基本的に週1回程度訪問し、子どもと1対1で学習を進めていく。母子生活支援施設は、拠点型の学習支援と同様に、複数人で訪問して子どもと、1対1で学習をしている。
学ボラで大事にしてきたこと
「約束通りに行き、一緒に過ごす。それだけでも意味がある。」
学ボラで関わる子ど
一時保護所からつながる学びの場
これまでの子どもとの関わり
民間の一時保護所での学習支援を開始して約1年が経過した。経緯や活動については参照していただきたい。
これまでに小学生~高校生32名の子どもと関わってきた。子どもたちは退所していくことが前提にあるため入れ替わっていくが、活動しているメンバーも年度が変わり、ほぼ入れ替わった。4月からお互いにとって初めてであり、最初はぎこちなさがあったが、約4ヶ月が経過し、少しずつか
一時保護所の学習支援を始めて2ヶ月で思うこと
9月8日より他団体が設立した民間の一時保護所で、学習支援を開始し、2ヶ月ちょっとが経つ。その学習支援を通して思うことを書いてみる。
そもそもの経緯 児童養護施設柏葉荘を運営している社会福祉法人扶桑苑からの依頼により開始した。もともと児童養護施設柏葉荘には学習支援で訪問していたこと、地域の子どもたちを対象とした学習支援を協働で行っていることから、「学習と言えばカコタムでしょ」ということで、有難い
非日常を少しずつ日常に
夕方、自宅から車で30分くらいかけて地域小規模児童養護施設に向かう。車を停めて、ピンポン鳴らして、「Kacotamの高橋です」と言う。
インターホンから、背景から子どもの声が聞こえる中「はいどうぞー」と職員さんから声があり、鍵が開く。
ドアを開けると、「こんちはー」と走って、担当のする子どもがやってくる。「おう、こんにちは。お邪魔します。」と言って、中に入る。
その日は「今、休憩中」と言って
NPOでKacotamではたらくこと
NPOのイメージNPOではたらくということに対してどのようなイメージを持っているだろうか。恐らくそもそも「はたらく」というイメージを持っていないことが多いのが大半ではないかと思う。自分自身も「はたらく」イメージが全くなかった。だから、お菓子の卸会社にはたらきながら、Kacotamという活動をしていた。
NPO業界ではたらくことは、経済的な面や世間の信頼度など、厳しい現実がある。NPO法人=ボラン
「はたらく」と自己実現のあいだ
今のKacotamという活動を開始してから、もうすぐ9年が経つ。最初は、お菓子の卸会社に勤めながら、休日や仕事終わりに活動していた。
その頃、Kacotamという活動は趣味であり、ライフワークであり、興味のあるものでもあり、会社ではたらくことは、お金を得るもの、学ぶところであった。
はたらくことは、自己実現という、自分のなかに明確になっていたり、もやっとしていたりして、でも無意識・意識的にあり